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   2004年3月15日号
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G義理 N人情 N浪花節
「安全ダルマ」
イラク派遣部隊に寄贈
<群馬地連>
 群馬地連(部長・大家洋介1陸佐)は2月9日、群馬県自衛隊を励ます集い(牧野五十七代表、会員約70名)が実施した「安全ダルマ贈呈」を支援した。
 今回の趣旨は、北部方面隊第2師団を基幹とし、イラク人道復興支援に携わる全隊員の無事帰国と安全を祈願して行われた。
 同団体は昭和42年から安全ダルマ贈呈を行っており、昨年末にも防衛庁長官をはじめ陸海空各自衛隊主要部隊に安全ダルマとともに激励文を送っている。
 寄贈した「安全ダルマ」には支援群長・番匠1佐が常日頃から愛でている言葉、「G義理、N人情、N浪花節」が書き込まれている。また、同会一同からは、志を果たし無事に帰国する願いを込めた激励文が添えられている。
 寄贈された「安全ダルマ」は、2月14日に壮行会で披露された後、第2師団の玄関に置かれ、イラクへ赴いた隊員たちの帰りを待つ。「自衛官とはいえ、同じ人間だ。そして同じ民族である。時にこの安全だるまが和を結び、隊員が無事に帰国することを切に望む」と牧野代表は語った。
 禅宗の祖、達磨大師が座禅を組んだ姿と言われ、眉は鶴、髭は亀、膝には福の字が印され、赤い色は家庭が円満であるようにと古くから親しまれてきたダルマ。地連では「七転び八起き」と言われ、いかなる困難にも落ち着いた忍耐力を表す達磨にあやかり、イラクへ赴く全隊員に力を与えて欲しいとしている。

ラジオ放送で入隊予定者激励
部長自ら活動をPR
<青森地連>
 青森県むつ地区では行われた平成16年度自衛隊新入隊予定者激励会がむつ地区の地方ラジオ放送局「FMアジュール」の番組「海上自衛隊アワー」で特集として2月10日、11日の両日、放送された。
 この番組は「FMアジュール」の好意により、大湊地方隊が制作しているもので、自衛隊各種行事の紹介や隊員へのインタビューなどを海自をはじめ自衛隊活動を幅広くPRしている。
 2月5日、むつ地区で行われた平成16年度自衛隊新入隊予定者激励会に参加した入隊予定者男女各1名、入隊予定者の親へのインタビューが行われ、入隊を控えた現在の心境や抱負、我が子への激励のメッセージを熱く語った。併せて自衛隊青森地連部長(西野哲1空佐)へのインタビューも行われた。(=写真)
 インタビューでは、パーソナリティーを勤める南都3曹から今年度の募集状況やイラク派遣による募集への影響、今後の自衛隊志願者に対するアドバイスなどについて質問を受けた。
 最後に今後の抱負を質問され「防衛庁・自衛隊が国土防衛のための防衛出動や治安出動、各種災害派遣等だけでなく国際平和協力業務や防衛交流、政治外交に関わるような幅広い仕事も行っている組織だということを皆様にご理解いただけるよう今後も、普及広報に努めていきたい」と締めくくった。

TRI-FIELD 自衛官募集
自宅店舗に看板
 函館地連(部長・廣江清1海佐)管内、函館市桔梗町在住の元海上自衛官で募集相談員の伊藤征一氏が自費製作による募集看板を自宅の理容店に設置した。
 今回設置された募集看板は、新型、ミサイル艇の写真をメインに自衛官募集を呼びかけた150cm四方の大変スッキリとした迫力ある仕上がりとなっている。設置場所の店舗は、道南の主要道である国道5号線とJR駅のそばであり、大変立地条件がよい場所で募集広報に極めて有効である。
 伊東氏は「道路からよく見える位置にあり募集広報の手助けになれば幸い」とコメントした。

練習艦隊 入港を支援
一般公開に約2,000人
<鹿児島地連>
雨降りのジンクス覆す快晴が艦隊を出迎えた
 鹿児島地連(部長・乳井三治1海佐)は2月16日、練習艦隊(かしま、あきぐも、しまゆき、うみぎり)の谷山港入港を支援した。「錦江湾に入港する艦船を歓迎する市民の会」の歓迎横断幕が広げられ、鹿児島市自衛隊協力会員や鹿児島県連父兄会員の見守る中、練習艦隊は、入港予定時刻の午前9時に鹿児島本港谷山1区7・8号岸壁に接岸した。
 入港後、岸壁で花束贈呈などの入港歓迎行事が行われ、「歓迎する市民の会」谷川榮一会長が歓迎の挨拶の中で、「昔からの言い伝えでは、錦江湾に軍艦が入港すると必ず雨が降り乗員を歓迎すると言われますが、本日は雲一つない晴天で桜島がみなさんの寄港を本当に歓迎しているようです。鹿児島寄港で英気を十分養うとともに、鹿児島には多くの史跡がありますので多くの場所を訪れ見聞を広めて欲しい」と挨拶した。
 当日夜には同会主催の歓迎レセプションが練習艦隊乗艦中の幹部候補生に対して開催された。鹿児島市自衛隊協力会、海自OB会、かもめ会、県・市父兄会、隊友会、鹿児島・島屋・垂水とんぼ会などの多くの団体が参加し、暖かい励ましの言葉をかけ交流を深めた。

心に残る職場体験
宮崎地連がサポート
 宮崎地連(部長・本村久郎1空佐)は、陸自都城駐屯地と航空自衛隊新田原基地の協力を得て、宮崎市立大淀中学校2年生の2名に職場体験学習の支援を行った。
 1月28日、新田原基地を訪れ、隊内と訓練風景を見学。29日・30日は都城駐屯地で連隊長による講話、基本教練、人命救助システムの取り扱い、隊内・訓練風景の見学、ビデオ鑑賞などの学習が行われた。
 職場体験の終了後、宮崎地連に礼状が届いた。太田恭輔君は新田原基地へ「僕が一番心に残ったのは戦闘機です。『みんなのあこがれのパイロットだけでは空は飛べない』とおっしゃったその言葉が一番心に残っています」と、押川貴哉君は都城駐屯地へ「連隊長のお話で自衛隊のことがとても分かりやすかったです。また、今度から英語を一生懸命頑張ろうと思いました」など、それぞれに感想を書いていた。
 地連は、これからも学校と部隊との連絡窓口となり、『総合的な学習の時間』に対する協力をしていきたいとしている。

地連は「架け橋」
遠藤部長がトーク番組で語る
<静岡地連>
 静岡地連部長・遠藤秀一1空佐は、静岡県中部地域をカバーするFM放送局のトーク番組に出演し自衛隊をアピールした。
 この番組は県中部地域で活躍している人をゲストに招き、仕事の紹介や社会状況の所見、生い立ちや趣味などを紹介するもので、遠藤部長は、故郷の想い出、青年時代の夢、自衛隊での勤務歴などを話した。そのなかで、自衛隊静岡地方連絡部の地位・役割について「地連は、自衛官の募集、再就職援護、自衛隊の広報などを担っており、県民と自衛隊の『架け橋』と思っている」と語った。
 最後に、「県内には多くの部隊が所在し、それぞれ災害派遣の態勢を整えている。県民と自衛隊との関係は良好と認識している」と自衛隊をアピールし、和やかな雰囲気のうちに、番組を終えた。

<地連 東西南北>
福井地連が救助支援
関学ワンゲル部の遭難事故
 福井地連(部長・松山守秀1海佐)は、2月7日発生し2月9日救助された関西学院大学ワンダーフォーゲル部の雪山遭難事故(福井、石川県境の大長山)に、連絡幹部を派遣し救助の一端を担った。
 2月8日11時40分、福井県庁から「県消防防災課の者ですが、県知事の意向もあり現地対策本部に地連から自衛隊の代表(航空自衛隊小松救難隊との連絡係)として連絡要員を派遣願いたい」という電話を地連当直室が受けた。
 当直員から報告を受けた地連部長は、状況を判断して募集課長・三原2陸佐を連絡幹部として派遣することを決定。随行者1名とともに福井県勝山市役所内にある遭難救助対策本部に急行させた。
 14時30分、対策本部に到着した募集課長は、そのまま対策会議に臨んだが、この時点での天候は、雪が降り続いており、視界不良のためヘリコプター(航空自衛隊小松救難隊ヘリ、福井県防災ヘリ、富山・石川両県警ヘリ)による救出や食糧などの投下ができないでいた。
 対策会議は翌朝、陸上からの救出(県警、富山県警山岳警備隊、県山岳連盟、勝山市職員、関学大ワンゲル部OBなど)と天候回復の間隙をついてのヘリによる救出の2本立てを取り決め、15時30分終了した。
 会議終了後の15時50分頃、勝山市長、同助役(対策本部長)など同席の中、県庁から派遣されていた県民生活部長から地連募集課長に対し「金沢の陸上自衛隊は、雪山での活動は可能か?」との問い合わせがあり「普段、訓練もしており可能」と答えたところ、市長に対し金沢陸上自衛隊への災害派遣要請の同意を取り付け、16時00分、県から陸上自衛隊第14普通科連隊に対し災害派遣の要請の打診がなされた。
 この際、県民生活部長から派遣の手続に関し確認があり、募集課長は、福井地連で作成していた『防災関運資料』に基づき説明を実施した。
 災害派遣の打診を受け、連隊長は17時00分、要請を受理。14連隊連絡幹部は、19時30分頃、対策本部に到着。直ちに、地連募集課長と同連絡幹部を交え、明朝の救出に向けた対策会議が21時頃まで実施された。
 会議終了後の雑談の中で、県民生活部長と勝山市役所総務部長から「陸上自衛隊に急なお願いをしたがこんなに早く来てくれるとは思わなかった」と感謝の言葉があった。
 21時05分、募集課長は14連隊連絡幹部への申し継ぎを終了。地連部長から任を解かれ、対策本部を後にし帰途についた。
 今回の事案で、地連では災害派遣部隊の連絡幹部が到着するまで、自衛隊の代表として連絡幹部を対策本部で勤務させ、中部方面総監部をはじめ関係部隊との連絡通報を実施する傍ら、自治体へのアドバイザーとして役割を果たし対策本部に安心感を提供するとともに自衛隊への信頼感の醸成を図れたとしている。
 また、地連は、昨年から県の防災指揮所の研修をはじめ防災に関し相互に情報交換を行うなど、県庁との関係構築に努めていたことが今回のような円滑な災害対処につながったとしており、部隊が所在しない地域での防災に系る地連の役割について一石を投じることになった。

中方総監初度視察
<愛媛地連>
 愛媛地連(部長・山口正彦1陸佐)は2月12日、渡邊元旦中部方面総監の初度視察を受けた。(=写真)
 地連本部前に到着した渡邊総監は、部長以下地連主要幹部の出迎えを受け、部長室での懇談に引き続き、幹部挨拶・状況報告を受け、庁舎内巡視・訓示をした。
 庁舎内巡視では、各課・室の部員にそれぞれ励ましの言葉をかけ、また訓示では部員に対し、「所命任務の必遂」「地域と共にあれ」「時代・社会の変化へ対応」と3点を強く要望した。
 最後に「自信と誇りに満ちた愛媛地連を創造してくれることを期待する」と述べた。地連は、今後も山口部長の統率方針のもと、部員一同任務達成への気持ちを新たにしている。

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