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   2003年11月1日号
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防衛協力・自衛官募集などで多大な貢献
67個人、58団体に長官感謝状を贈呈
 石破茂防衛庁長官は10月25日、グランドヒル市ヶ谷で自衛隊記念日記念行事の一環として防衛協力者・団体に感謝状を贈呈した。
 今年度の受賞者は防衛協力、自衛官募集で功績のあった67個人・58団体で、この中には今回から初めて選出された予備自衛官等雇用企業19社が含まれている。
 この日午後2時すぎ、防衛庁・自衛隊の高級幹部をはじめ関係者多数が列席の中、石破長官が壇上で感謝状を読みあげたあと、受賞者一人ひとりを回り、ねぎらいの言葉をかけながら順次賞状を贈呈していった。
 引き続き、石破長官が挨拶に立ち、平素から防衛庁・自衛隊に対する格別の協力支援に感謝しながら有事法制成立や国際的なテロの現状など、最近の防衛問題について触れ「有事には自衛隊だけで国を守れない。機能する自衛隊は、一般国民の協力あってこそ、その力が発揮される。今後とも一層のご支援、ご協力を」と要望した。次いで、受賞者を代表して仲田美佐登さん(東京都)が書道を通じて自衛隊に貢献してきた経緯について触れながら「受賞の喜びを新しい力として一層尽力を続けます」と挨拶し、式を終えた。
 受賞団体、個人名は次のとおり(敬称略、順不同)
 〈防衛協力功労(一般功労・団体)〉▽(株)青森テレビ(青森県)▽飯岡町(千葉県)▽ダイセン建設工業(株)(東京都)
 〈同(一般功労・個人)〉▽青木久(東京都)▽青木來三郎(茨城県)▽伊藤時春(北海道)▽岡田貴志夫(岡山県)▽荻野光男(埼玉県)▽梶村昇(東京都)▽我那覇祥義(沖縄県)▽神永久雄(宮城県)▽小島文子(愛知県)▽薩川國男(静岡県)▽塩見精太郎(京都府)▽渋谷宗作(埼玉県〕▽下川晴司(大阪府)▽寿福政喜(熊本県)▽白井正司(山口県)▽白石武治(沖縄県)▽鈴木淳一(東京都)▽鈴木昇太郎(静岡県)▽高橋榮二(宮城県)▽武井正直(北海道)▽仲田美佐登(東京都)▽鳴海厚(青森県)▽野瀬交(福井県)▽廣江弍(鳥取県)▽藤井則彦(大阪府)▽星野勝司(神奈川県)▽町田錦一郎(群馬県)▽村田豊治(福岡県)▽山口外一(北海道)▽屋良政信(沖縄県)▽吉田耿介(福井県)▽和田恭三(栃木県)
 〈同(就職援護・団体)〉▽いわぎんビジネスサービス(株)(岩手県)▽(株)小松製作所(東京都)▽静岡三菱ふそう自動車販売(株)(静岡県)▽(株)JAL航空機整備成田(千葉県)▽(株)親和銀行(長崎県)▽全国共済農業協同組合連合会福岡県本部(福岡県)▽第一貨物(株)仙台支社(宮城県)▽学校法人都筑学園(福岡県)▽東京海上火災保険(株)東海本部(愛知県)▽トナミ運輸(株)(富山県)▽日本通運(株)帯広支店(北海道)▽ひろぎんビジネスサポート(株)(広島県)▽富士航空整備(株)(東京都)▽(株)ふよう長崎(長崎県)▽富良野地方自衛隊退職者雇用協議会連合会(北海道)▽宮銀ビジネスサービス(株)(宮崎県)▽(株)山梨中央銀行(山梨県)▽ユニバーサル造船(株)(束京都)▽ライジングビルメインテナンス(株)(大阪府)▽ローランド(株)(大阪府)
 〈同(就職援護・個人)〉▽内田健二郎(鳥取県)▽坂本徳雄(大阪府)
 〈同(予備自衛官等・団体)〉▽旭化成(株)延岡支社(宮崎県)▽(株)アスクメンテナンス(熊本県)▽川鉄物流(株)水島支社(岡山県)▽札樽自動車運輸(株)(北海道)▽住友電気工業(株)伊丹製作所(兵塵県)▽セコムジャスティック上信越(株)(新潟県)▽(株)セキュリティシステム(茨城県)▽(株)セノン(東京都)▽(株)セロン東北(山形県)▽セントラル警備保障(株)仙台支社(宮城県)▽東北綜合警備保障(株)(宮城県)▽東北乳運(株)(福島県)▽長崎空港ビルディング(株)(長崎県)▽新潟綜合警備保障(株)(新潟県)▽(株)日産セキュリティ・サービス(神奈川県)▽西日本鉄道(株)(福岡県)▽北海道綜合警備保障(株)(北海道)▽マツオカ建機(株)(三重県)▽菱重特殊車両サービス(株)千歳事業所(北海道)
 〈自衛官募集功労(地力自治体)〉▽玖珠町(大分県)▽須賀川市(福島県)▽高崎市(群馬県)▽天童市(山形県)▽西有田町(佐賀県)▽室蘭市(北海道)
 〈同(高等学校等)〉▽音更高等学校(北海道)▽学校法人開新学園開新高等学校(熊本県)▽北村山高等学校(山形県)▽貞光工業高等学校(徳島県)▽能代市立能代商業高等学校(秋田県)▽野幌高等学校(北海道)▽学校法人松山大学(青森県)▽三沢高等学校(青森県)▽宮崎工業高等学校(宮崎県)▽森高等学校(大分県)
 〈同(募集相談員等)〉▽石井雄光(秋田県)▽石橋虎作(山口県)▽伊東久恵(北海道)▽井上馨(兵庫県)▽江島弘義(長崎県)▽大月紀久夫(福岡県)▽小山田喜一(栃木県)▽加藤信雄(東京都)▽金子志津代(埼玉県)▽川上幸雄(長野県)▽北村健次(滋賀県)▽木畑廣伸(岡山県)▽宣保美代子(沖縄県)▽西原功(高知県)▽佐藤格(宮城県)▽高田幸一(石川県)▽田中壽男(香川県)▽谷一男(北広島)▽中川輝夫(福井県)▽永澤操(茨城県)▽中村英夫(広島県)▽濱田磊(大阪府)▽保松勝信(福岡県)▽前田隆雄(鹿児島県)▽望田能弘(奈良県)▽本村哲明(富山県)▽安本治之(静岡県)▽山口貞義(神奈川県)▽山中元之助(東京都)▽山根清子(三重県)▽吉田竣一(鳥取県)▽米谷晴生(大阪府)▽理寛寺陸夫(北海道)

厳粛に中央追悼式
新たに11柱を顕彰
特別儀伏隊の弔銑響く
防衛庁メモリアルゾーン
 平成15年度自衛隊殉職隊員追悼式が10月25日、防衛庁慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で厳粛に行われた(=写真)。9月11日に完成した慰霊碑地区で中央追悼式が行われるのは初めてで、今年度新たに顕彰されたのは、陸自2柱、海自6柱、空自3柱の計11柱。警察予備隊以降の顕彰者数累計は1,737柱となった。
 式には、小泉純一郎首相、石破茂防衛庁長官をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、遺族会など部外関係団体の長や来賓多数が参列。午前10時、国歌斉唱に続いて音楽隊の荘厳な演奏の中、石破長官が新殉職隊員11柱の名簿を奉納した。次いで、特別儀仗隊の捧げ銃とともに参列者全員で拝礼、黙祷を行った。
 小泉首相は追悼の辞で「御霊は、我が国の平和と独立を守る崇高な任務に志を抱き自衛隊に奉職され、任務を遂行中に不幸にしてその職に殉ぜられました。このたび新たに祀られた御霊は11柱であり、飛行訓練中の事故などにより殉職された方々です。自衛隊員としての誇りと使命感を自らの行為によって示した隊員を失ったことは、自衛隊全体にとって大きな痛手です。また、御遺族の方々の悲しみに思いをいたすとき、お慰めの、言葉もありません。私どもは、このような不幸な事態が再び起こらないよう今後とも最善の努力を尽くします。そして御霊の尊い犠牲を無にすることなく、御遺志を受け継ぎ、国の防衛さらに国際社会の平和と安定に寄与するという崇高な任務を全うして参ります。御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げ、御霊の御冥福を衷心よりお祈りします」と述べた。また、石破長官は「本日名簿を奉納させていただいた諸官はじめ幾多の方々が思い半ばにして屍れられました。諸官は家庭にあっては良き夫、心優しく時には厳しい父、あるいは信頼する親孝行な息子として、かけがえのない存在であったに違いありません。今後、諸官を末永く顕彰いたしますとともに我々の任務達成のため、さらなる努力を尽くす所与であります。謹んで諸官のご冥福をお祈りいたしますとともに天上にあって最愛のご家族と祖国日本の行く末をお見守りいただき、ご加護賜らんことを希います」と追悼の辞を述べた。
 小泉首相、石破長官、新遺族をはじめ関係者が順次献花したあと、追悼電文披露、石破長官挨拶、遺族代表挨拶、拝礼などが行われ、最後に、特別儀仗隊の弔銃の音が慰霊碑地区に響き渡って追悼式を終えた。

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