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   2003年11月1日号
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新予備自 力強く宣誓
<大阪地連>
中部方面管内で初
予備自補から予備自衛官へ
 大阪地連(部長・酒井健陸将補)では10月3日、予備自衛官補3名に対し初の「予備自衛官任命式」を中方管内の他地連に先駆けて行った。
 式では、それぞれの階級に指定された予備自衛官3名が、終始緊張した面持ちで辞令書を受け取り、代表の廣垣靖予備1陸尉(歯科医師)が力強く宣誓を行った。続いて部長より「予備自衛官は有事の際、自衛官の後方支援を行う上で非常に重要な役割を担っている」とその重要性を強調したうえで、「予備自衛官としての責務を全うしてもらいたい」元自衛官の行動を見習い仲良くしてもらいたい」「民間との架け橋として予備自衛官制度などを広く広報してもらいたい」と3点を要望した。
 当日はマスコミ関係者も駆けつけ、盛んなインタビューに神戸山手大学2年の布川隆司予備2陸士は、「阪神大震災で自衛隊の役割の大切さを実感した。災害現場では是非、力になりたい」と力強く答えていた。

一般から初めて予備自に任命
<神奈川地連>
 神奈川地運(部長・山口康彦1海佐)は10月5日、予備自補の教育訓練を終了した所属の6名に対し、予備自衛官に任用する辞令書を交付した。6名のうち技能(薬剤師1名、語学1名)の2名は10日間の教育訓練を、一般の4名は50日間の教育訓練を終了し、第1教育団(武山駐屯地)で予備自衛官としての資質を養い、予備自衛官として必要な墓本的知識と技能をそれぞれ終了。予備自衛官となった。
 地連では、すでに14年度に技能2名が予備自補から予備自衛官となっているが、今回初めて一般の予備自補4名が予備自衛官となった。今後、後方地域での警備要員や後方支援などを実施する予備自衛官として訓練に参加する。

みなと区民まつり初参加
展示品に行楽客も立ち止まる
<東京地連>
 東京地連(部長・用田和仁陸将補)は10月11日から13日まで、東京都港区の芝増上寺・港区役所庁舎付近、芝公園一帯を会場として行われた「第22回みなと区民まつり」に初参加、支援した。東京地連・港出張所が架け橋となって参加にこぎつけ、初めての広報展示となった。自衛隊特有の展示品が好評を博し、市民の交流と理解が得られた。
 三連休をくつろごうと大勢の行楽客が散歩に訪れた。日比谷通りには縁日屋台や各種露店、バザールが軒を連ね、都会のオアシスは華やいだ雰囲気でにぎわった。
 初日の11日は、さわやかな秋空となり、増上寺大殿前の官公庁出展コーナーでは東京地連・港出張所の隊員が展示コーナーを設営。「来て!見て!自衛隊」の看板の下に集まった観衆は、上映中のビデオに見入り、見慣れない装備・携行品を見て実際に手にとり、「これ、なんですか?」「どうやって使うの?」と不思議そう。多様な質問に隊員は丁寧に答え解説していた。記念撮影する子供たちに戦闘服を着せてあげながら、「缶詰、携行食を売ってくださいという人が実に多く、意外な反響。残念ながら非売品です」と担当官は盛況ぶりを語っていた。
 区立芝公園のイベント会場ではミニSLやゲームなど体験広場が設けられ「働く車コーナー」に展示された自衛隊の車輌が人気を集めた。第1普通科連隊第1中隊の「高機動車」に家族連れが乗り込み、また第1後方支援連隊衛生隊の「野外手術システム搭載トラック」には見学者が列を作った。災害派遣先で手術が可能なこの車輌、「中の照明がつけば、もっとお客さんが寄ってきたのでは」と話す隊員たちは、段を登り降りする搭乗客の足元を常に気遣い、手を差し伸べていた。

永岩西空司令官が来県
知事を表敬、地連を激励
<高知地連>
 高知地連(部長・小林英彦1陸佐)は9月25日、高知県知事表敬で来県の西部航空方面隊司令官・永岩俊道空将の視察・激励をうけた。
 永岩西空司令官は県庁に橋本大二郎高知県知事を表敬訪問し、航空自衛隊、特に西部航空方面隊の概況を説明し懇談した。
 橋本知事は会話の中で災害派遣に触れ、高知県が避けては通れない南海大地震について、近隣地区の陸、海、空自衛隊の協力を要請した。これに対し永岩西空司令官は、「高知県の基地、駐屯地及び高知地連との連携を取り情報提供を行い、有効なアイデアのためのプロジェクトを組んで協力して行きたい」と答えた。また地連の視察では、小林部長から高知県の募集、援護など現況報告のあと、6名の空自部員と懇談を行った。懇談では、和やかな雰囲気のなか、広報官としての苦労話や悩み事などを語り合い、この仕事に誇りと自信を持って勤務している広報官一人ひとりに司令は激励の言葉をかけた。

好感度アップ! ネームプレート発案・採用
<富山地連>
 富山地連(部長・篠原1陸佐)では、9月より広報官と援護課員が写真付ネームプレートを採用し着用を開始したところ、訪問先でも好感が持たれ部外者から信頼度が高まっている。
 中部地区隊・進1空曹と西部地区隊・前川1陸曹が偶然同じ内容を業務改善提案として提出し、方面総監部と調整して作成した。
 これまでは名札と広報官バッジのみであり、いずれも小さく他の人からは見えづらいものであったが、今回の名札は名刺よりやや大きく写真の他に「防衛庁自衛隊富山地方連絡部」と氏名が大きく記載されており、家庭訪問や企業訪問の際、相手に安心感を与え容易に名前を覚えてもらえるため、今後の広報効果の向上が期待できる。
 当初、地区隊広報官用として考案されたものだが、雇用情勢の厳しい就職援護に邁進する援護班と、部隊改編に向けて充足数の確保に躍起になっている即応予備自衛官班も必要との塩川援護課長の意見で援護課員も着用。部外者から好評を得ている。

<地連 東西南北>
「自衛官は天職」
意気込み「曹」目指す
<茨城地連>
 茨城地連(部長・太田康和1陸佐)は9月20日、県内の陸自勝田・霞ヶ浦駐屯地、空自百里基地と総和町立ユーセンターの4会場で、平成15年度一般候補学生及び曹候補士採用一次試験を実施した。
 午前中の曹候補士試験には576名が、午後からの曹学試験には併願受験者も含め422名が受験した。受験者数は例年並みで今年も両募集種目への人気は高く、狭き門への挑戦となった。受験者の中からは、「自衛官を自分の天職として考えている」「専門分野のエキスパートとなりたい」などの感想があり、「曹」を目指す意気込みと熱意が感じられた。
 地連では「年々競争倍率が高まる中、一人でも多くの受験者が1次・2次試験を突破し、入隊を果たすよう今後ともサポートしたい」としている。
狭き門
頑張れ受験生
<岐阜地連>
 岐阜地連(部長・渡辺正和1空佐)は9月20日、曹候補士及び一般曹候補学生採用第1次試験を、私立朝日大学(瑞穂市)、東濃西部庁舎(多治見市)、高山市役所(高山市)の3会場で行った。
 受験者数は、各会場をあわせて補士424名(部外312名、部内112名)、曹学321名(部外256名、部内65名)で、昨年よりやや受験者が減少しているものの、例年同様に狭き門となっている。
 各会場とも午前に補士、午後に曹学の試験が行われ、ほとんどの受験者が、曹学・補士併願者という事もあり、1日がかりの試験となった。
 どの受験者も最後まで一生懸命問題に取り組み、すべての試験が終了すると、ホッとした表情を浮かべてそれぞれの会場を後にした。地連は去年より1人でも多くの1次合格者がでることを期待している。

「人材から人財へ」
就職補導教育を実施
<石川地連>
 石川地連(部長・行本雄司1空佐)は9月24日、陸上自衛隊金沢駐屯地において平成15年最後の就職補導教育を実施した。被教育者は来春任期満了で陸上自衛隊を退職予定の任期制隊員28名。退職を半年後に控えた隊員は講義に熱心に聞き入った。
 また、Mフラップ代表取締役・高由紀氏によるビジネスオリエンテーション(名刺交換、報告・連絡・相談、人材から人財へ)の講義には地連の地区隊長、募集広報官、合わせて13名や定年退職を控えた隊員3名も聴講した。任期制隊員からは「一般社会に出るにあたって極めて参考になった」との声が、また、募集広報官からは「初心に戻り、今後の募集業務に反映させていきたい」との感想が聞かれた。
 石川地連では今後も、隊員の要望に応えるべく「人財」造りの教育を図っていくとしている。

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