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   2003年3月15日号
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輸送艦「しもきた」、インド洋へ
初の海外支援任務へ
父兄会など激励品を贈呈
関係者に見送られながら呉基地を出港する「しもきた」
 父兄会広島県支部連合会(山本治喜会長以下10名)と日本会議広島(4名)が、2月4日に海外派遣された輸送艦「しもきた」(艦長・白土雅彦1海佐)の見送りを行い、広島地連がこれを支援した。
 当日の天候は不安定で、午前中は春を思わせるような陽気だったが、午後からは時間の経過とともに、気温が下がり、輸送艦「しもきた」が出港する頃にはポツポツと雨が落ち始めた。
 11時、父兄会長、父兄会副会長(藤田育雄氏)、父兄会呉支部長(桐山正教氏)父兄会事務局長(中村秀夫氏)の4名が、家族との別れ惜しみつつ、あわただしく出港準備を行っている輸送艦「しもきた」の艦内を訪れた。士官室で、白土艦長に全国自衛隊父兄会と広島県支部連合会を代表して激励品を手渡しながら「無事に任務を完遂し、全員元気で帰国されますことを祈念します」と激励した。これに対して艦長は、「初めての海外支援任務ですが、任務を完遂し全員元気で帰ってきます。お見送り有り難うございます」と謝辞を述べた。
 13時、出国行事が開始され、自衛艦隊司令官(勝山拓海将)が「海上武人としての真価を発揮し、淡々と任務を完遂せよ」と訓示を行い、派遣部隊を代表して、第1輸送隊司令(椋尾康広1海佐)が「3月末には、
全員元気で帰ってきます」と挨拶をした。
 13時15分頃から、舫を解きFバースを静かに離れる輸送艦「しもきた」は、家族など見送りに訪れた者が日の丸の小旗を、整列した海上自衛隊員が帽振る中、力強い汽笛一声を残し、遥かインド洋へと向かい出港していった。

海自最大補給艦「ましゅう」誕生
<岡山地連>
 岡山地連(部長・越川嘉明1陸佐)は2月5日、岡山県玉野市の三井造船玉野事業所で行われた命名・進水式行事に協力者等77名を案内した。
 行事では、小島敏男政務官により補給艦「ましゅう」と命名されたあと、最大の見せ場である最後の支綱を切断、13,500tの最大補給艦「ましゅう」が、くす玉から流れ落ちる紙テープと紙吹雪の中、ゆっくりと穏やかな瀬戸内の海へ進水した。
 案内した協力者や一般見学者から「ウォーすごいな〜」「こんなの初めてや〜」と感激の声が上がっていた。
紙吹雪の舞う中、
「ましゅう」がゆっくりと進水

自衛隊で学習
高校生のインターンシップを支援
<徳島地連>
 徳島地連は2月12日から14日の間、小松島航空隊(司令・渡邊洋一郎1海佐)の全面協力のもと、徳島県立阿南工業高校のインターンシップを支援した。
 冒頭では各担当が小松島航空隊の沿革等を説明し、その後体験学習に移行した。様々な職種に分かれた生徒達は、自衛隊特有の設備・装備に興味を示し、真剣に学習に取り組んでいた。特に、整備補給隊の救命ショップでは、ふだん目にふれない、救命胴衣、ゴムボートなどの救命用員に人気が集中、多数の質問があった。
 徳島地連では、平成14年度は、徳島教育航空群と小松島航空隊の協力により、現在までに高校8校、中学校1校延べ66名の生徒の体験学習を支援した。
 地連では「高校生は隊員と実際に接することにより自衛隊への理解を深めた模様で、今後も、インターンシップの目的達成のため引き続き協力していきたい」としている。

自衛隊支援自治体のひとつ
美幌町長、地連にも陳情
教育訓練施設設置を要望 <帯広地連>
 帯広地連(部長・西村良雄1陸佐)は2月18日、陸上自衛隊美幌駐屯部隊充実整備期生会(美幌町長以下9名)による陳情を地連本部で受けた。
 美幌町は、自衛隊への協力として町民が一体になり、自衛隊の諸行事や訓練等に対する支援を精力的に実施している。また、美幌町民会館入り口には「美幌駐屯地の存置 部隊強化充実を!!」と訴える横断幕を掲げて、町民に自衛隊設置の必要性を明確にするなど、管内でも有数な自衛隊支援自治体のひとつ。
 この日、町側は、自衛隊の教育訓練施設などの設置を強く要望。地連としては、募集・援護に関する支援の謝礼を述べるとともに要望内容について関係機関に伝達することを約束した。
 陳情者は、自衛隊が更に充実・発展して地域の活性化に波及することを期待しつつ、帯広地連から次の目的地に向かった。

高校生が職場見学
<旭川地連>
 旭川地連(部長・古本和彦1陸佐)は2月5日、旭川明成高校2年生12名の職場見学を実施した。
 まず最初に旭川駐屯地広報の田中1尉から、駐屯地の広さや勤務人員数、駐屯部隊等の概要説明を受けたあと、第2高射特科大隊を見学。初めて目にする87式自走高射機関砲を前に、実際に操縦席に座ったり、機関砲に触ったりと、雪の舞い散る真冬日にもかかわらず、寒さを感じさせないほど熱心に見学していた。
 その他にも、ヘリコプターや管制塔の見学、衛生隊の救急法教育などを実習し、午前10時から午後3時まで、たっぷり5時間かけた職場見学に生徒たちも大満足の様子だった。

九州で初めて防医大父母会発足
<福岡地連>
 2月9日、福岡県に在住する防衛医科大学在校生と卒業生の父母18家族が、「会員相互の連携及び自衛隊に関する啓発事業に参加すること」を目的として「防衛医科大学校福岡県父母会」を設立した。県レベルでの防医大父母会の結成は、九州では初めて。
 発会式には、自衛隊側から福岡病院長・安部正男陸将補と福岡地連部長・富本啓一1佐並びに兵庫県防医大父母会の兵庫桜鳩会から藤原賢一会長、同会顧問の橋本正良神戸大学医学部助教授が来賓として出席するとともに防医大卒業の現職医官5名が出席した。
 発会式に先だって行われた総会では、会長に小西満氏(北九州市)、副会長に渡辺寿康氏(筑紫野市)、事務局長に丸田宏幸氏(田川市)がそれぞれ選出された。

「長野ふれあいコンサート」開催
<長野地連>
 長野地連(部長・小松和典1陸佐)では2月15日、防衛協会・商工会議所主催の第4回「長野ふれあいコンサート」を支援した。
 東部方面音楽隊の演奏で「ウルトラ大行進」、ロングヒット曲の「地上の星」、「ビートルズスペシャル」、「冬の歌」など全14曲が演奏され、演奏が終るたびに会場の県民文化会館は、盛大な拍手の渦に包まれ、特にアンコールの時は歓声で場内は最高潮に達した。
 また、長野県歌である「信濃の国」が演奏されると、プレーヤーと超満員の観衆が大合唱、終了後も拍手は鳴りやまなかった。

地連 東西南北
予備自雇用企業主8名 市ヶ谷、朝霞を部隊研修
<宮城地連>
 宮城地連(部長・菊池伯1陸佐)は2月14日、15日の2日間、今年3月初めて即応予備自衛官を採用予定の企業4社を含む予備自衛官等雇用企業主等8名を招聘し、市ヶ谷と朝霞駐屯地の部隊研修を実施した。
 初日に、市ヶ谷駐屯地の記念館を見学、東京裁判や三島由紀夫事件などの説明を聞き実際に自分の目で現場を確かめて研修者一同感動を覚えた。
 2日目には、まず朝霞駐屯地の体育学校で、現在、アテネオリンピックを目指し、練習に励んでいる宮城県出身のボクシング選手2名を激励。次いで「即応予備自衛官センター」と、昨年4月に完成した「陸上自衛隊広報センター」を研修した。

PKO予定隊員、県知事を表敬
<滋賀地連>
 滋賀地連(部長・伊藤善寛1陸佐)では2月17日、今津駐屯地勤務の第3次国連東チモール派遣予定隊員4名による國松善次滋賀県知事表敬訪問を支援した。
 派遣予定隊員は、迷彩服、ブルーベレー帽のいでたちでさっそうと知事応接室に入り、地連部長による東チモールでの活動概要の説明のあと、自己紹介や抱負について熱く語った。
 知事からは「琵琶湖の若鮎は各地で放流され、大きく成長します。皆さんも国外に出て活躍され、大きく成長し帰国されることと思います」と激励の言葉があった。

新町制50周年を祝う
第10音楽隊がコンサート
―― 富山地連 ――
 富山地連(部長・田尾輝雄1海佐)は2月11日、第10音楽隊の支援を得て、北アルプス文化センターで行われた上市町新町制50周年記念行事「剣岳雪のフェスティバルコンサート」を支援した。(=写真)
 これは上市町が昭和28年に1町5か村の合併から新町制50周年という節目の年を迎え、この記念すべき年に素晴らしい演奏を聴いてもらおうと企画したもので、当日は冷たい雨にもかかわらず、会場は1,000名の町民で満席となった。
 演奏会は3部構成からなっており、第1部は第10音楽隊、第2部が地元上市中央小学校による演劇と合唱、そして第3部では第10音楽隊と地元の北アルプス吹奏楽団、上市中学校ブラスバンド部の合同演奏会となり、リハーサルで一度だけ音あわせをしただけとは思えないほどの素晴らしい合同演奏となった。最後に抽選会がありへ当選者に航空写真等の記念品が贈られた。
 また、音楽隊はコンサート終了後、中学生を対象にパート指導を実施し、指導を受けた生徒達は、専門家に手ほどきを得たことに皆満足そうだった。

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