中部方面航空野整備隊(=八尾駐屯地)所属の新田目康孝(あらため・やすたか)陸士長が、3月1日に行われたボランティア活動中に崖状の岸から誤って川に転落した男性を救助、その功績を讃えて同31日に大阪府八尾市長から感謝状が贈呈された。受賞後、新田目士長は「自衛官として当然のことをしたまでです。今後も自衛官・一社会人として、人の役に立てるよう頑張ります」とコメントした。 写真=新田目士長(左)と田中市長(3月31日、八尾市役所で)
在日米海軍司令官ジェームズ・D・ケリー少将が4月7日、離任挨拶のため防衛省を訪問した。9日付で退任するケリー少将は、A棟前で行われた栄誉礼・儀仗に引き続き、赤星海幕長を表敬した。その他、岸政務官、増田事務次官、折木統幕長らに離任の挨拶を行った。ケリー少将は2005年9月に着任、在任期間は約3年半に及んだ。後任にはリチャード・B・レン少将が就任する。 写真=和やかな雰囲気の中で行われた赤星海幕長への表敬
防衛大学校の入校式が4月5日、同校記念講堂で行われた(=写真左・中)。この春に入校したのは本科511名、理工学研究科前期課程58名、同後期課程9名、総合安全保障研究科前期課程11名、同後期課程6名。今年度から総合安全保障研究科で博士課程が増設された。式典では、はじめに岸信夫防衛大臣政務官が同校儀仗隊の栄誉礼を受けたあと、五百旗頭真(いおきべ・まこと)校長が各科学生をそれぞれ任命、これに対して各代表学生が宣誓・申告した。五百旗頭校長は式辞の中で、「これから始まる困難な試練を強制と感じるのではなく、大きな志ゆえに進んでそれに立ち向かい、そのための苦難を喜びとしてもらいたい」と新入生らを激励した。 写真右=入校式に引き続き、岸政務官を観閲官に迎え、同校陸上競技場で行われた観閲式
平成21年度入省式が4月1日、防衛省A棟講堂で行われた。今年度のT種・U種新規採用者は約140名。入省式では浜田防衛大臣からの訓示を受けたあと、増田事務次官から一人ひとりに辞令が手渡された。浜田大臣は訓示の中で「国の防衛は、国家存立の礎であります。諸君がそのような大きく、かつ重い責任を担いながら職務に取り組んでいることを常に意識し、今後業務に積極的に取り組まれるとともに、大いに活躍されることを心から祈念する」と述べた。 写真左=浜田大臣が新規採用者を前に訓示 中=増田次官からの辞令交付 右=採用代表者が宣誓
油井2佐の見送り行事が春らんまんの3月31日、防衛省A棟前儀仗広場で行われた。この日をもって防衛省・自衛隊を退官する油井2佐は、増田好平事務次官、外薗健一朗空幕長をはじめ高級幹部、職員多数を前に、自衛官として培ってきた精神、技量を活かして今後とも「国民に対して感謝の気持ちを忘れず精進していきたい」と挨拶。花束贈呈に続いて、油井2佐は増田次官をはじめ出席者と固く握手を交わしながらD棟付近に移動、最後に全職員の万歳三唱の声に送られ、国旗に敬礼して防衛省をあとにした。 写真=防衛省・自衛隊の高級幹部の見送りを受ける油井2佐
小平駐屯地観桜会が3月28日、小平学校OBなど関係者多数を迎え、同駐屯地内で開催された。開会の辞に続いて、主催者の小平学校長兼駐屯地司令・榊枝宗男陸将補が「『花は桜木、人は武士』の心意気で、この桜の美しさをぜひ満喫してほしい」と挨拶。次いで、小平学校OB会「清武会」の藤本義人会長、地元選出の国会議員の隊員を激励する祝辞などが順次行われた。代表者による盛大な鏡割りに続いて乾杯の音頭とともに懇談が始まり、「国内外とともに緊張状態が継続している昨今、「さまざまの事思い出す桜かな」(松尾芭蕉)の心境で花見を楽しんだ。 写真=榊枝司令をはじめ代表者が盛大に鏡割り
新生つばさ会(会長・杉山蕃元統幕議長)は3月26日、外薗健一朗空幕長をはじめ空幕幹部が陪席する中、宇宙飛行士候補生の油井亀美也(ゆい・きみや)2空佐に一層の活躍の意味を込めて記念品(F−15の刺繍を施したバスタオル)を空幕長室で贈った。贈呈式では、新生つばさ会を代表して杉山会長が記念品を手渡しながら「新生つばさ会全員が応援している」ことを伝え、「一層の精進を」と激励した。油井2佐は長野県出身で平成4年防大卒。F−15、F−2などのパイロットとしてこれまでに約2000時間の飛行を続けてきた。2月下旬、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士候補者に決定。今後は、NASAでの候補者訓練を経て、正式に宇宙飛行士となり、日本実験棟「きぼう」を含むISSの宇宙実験ミッションを担当することになる。 写真左=油井2佐(中)に記念品を贈る杉山会長 右=記念品を掲げる(左から)外薗空幕長、油井2佐、杉山会長
統幕長、陸幕長の離着任行事が3月24日、防衛省で行われた。統幕長には折木良一陸将、陸幕長には火箱芳文陸将が就いた。着任式で、折木統幕長は「統合運用の実効性・即応性の更なる向上及び効果的な実行をより可能とする質の高い新たな統合幕僚監部の構築に、積極的に取組む」と決意を語った。また同日、着任式に先立って齋藤隆前統幕長の離任式も行われ、多くの隊員・職員からの見送りを受けるなか防衛省を後にした。 写真左=隊員を前に着任の辞を述べる折木統幕長(防衛省A棟講堂で) 中=火箱陸幕長が儀仗隊を巡閲
3月23日、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)に軍事監視要員として派遣していた第2次派遣要員6名が約1年間の任務を終えて帰国した。午後7時すぎ、防衛省で隊員の出迎えを受けた浅野2佐以下6名は、齋藤統幕長に帰国報告した。浅野2佐は記者会見で、現地の状況について「昨年4月に制憲議会選挙が終わり、新ネパールが設立したのが同7月。新しい国造りのために一生懸命改革しているところだ」と話した。 写真左=防衛省A棟で隊員らが拍手で出迎えた 中=統幕長に帰国報告 右=任務を果たした6名
平成20年度防衛大学校卒業式が3月22日、麻生首相を迎えて同校記念講堂で行われた。式典では浜田防衛相はじめ防衛省自衛隊の高級幹部、来賓等多数が陪席するなか、本科第53期生445名、理工学研究科前期課程第46期生62名、理工学研究科後期課程第6期生10名、総合安全保障研究科第11期生20名の卒業を祝った。麻生首相は訓示の中で、「常に国民とともにあり、国民を守り続けていくという自衛隊の原点を忘れないでもらいたい。そして、困難を乗り越える勇気を持って任務を遂行し、国民の信頼と期待に応えてもらいたい」と祝いの言葉を送った。 写真左=五百旗頭学校長から卒業生一人ひとりに卒業証書を授与 中=訓示を述べる麻生首相 右=恒例の帽子投げ