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自衛隊ニュース   1059号 (2021年9月15日発行)
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米国主催大規模広域訓練2021
日・米・英・豪・蘭 FOIPの維持強化のため協働
 自衛隊は8月2日から8月24日の間に開催された米国主催大規模広域訓練2021(LargeーScale Global Exercise2021=LSGE21)に参加し、戦術技量の向上と、米軍、英軍、豪軍及び蘭軍との連携強化を図った。自衛隊が参加したのは、前段(8月2日から8日、珊瑚海からフィリピン東方に至る海空域)の海上作戦訓練と後段(8月24日、沖縄南方海空域)の航空作戦訓練および海上作戦訓練。それぞれ新型コロナウイルス感染症への必要な対策を施して行われた。
 岸信夫防衛大臣は8月3日の記者会見で「本訓練への参加を通じ、基本的価値と戦略的利益を共有するアメリカ、イギリス、オーストラリアと共に、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)の維持・強化のために協働し、地域の平和と安定に引き続き積極的に貢献していることを示していきたい」と述べた。
訓練概要は以下のとおり
【前段】
・期間 8月2日〜8日
・場所 珊瑚海からフィリピン東方に至る海空域
・参加部隊
 海上自衛隊:護衛艦「まきなみ」及び搭載航空機(SH-60K)
 米軍:強襲揚陸艦「アメリカ」、ドック型輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」
 オーストラリア軍‥強襲揚陸艦「キャンベラ」、フリゲート「バララット」、哨戒機P-8A
・訓練項目 海上作戦訓練(水上射撃訓練、対水上戦訓練、通信訓練、クロスデッキ、洋上補給訓練及びPHOTEX)
【後段】
・期日 8月24日
・場所 沖縄南方海空域
・参加部隊
 陸上自衛隊:水陸機動団、第1ヘリコプター団(CH-47JA)、西部方面航空隊(AH-64D)
 海上自衛隊:護衛艦「いせ」及び搭載航空機(SH-60K)、護衛艦「あさひ」
 航空自衛隊:第9航空団(F-15J/DJ)、南西航空警戒管制団
 米軍:強襲揚陸艦「アメリカ」及び搭載航空機(F-35B)、ドック型揚陸艦「ニューオーリンズ」、駆逐艦「ザ・サリバンズ」、F-15C、MV-22B
 英軍:空母「クイーン・エリザベス」及び搭載航空機(F-35B、MERLIN MK2)、駆逐艦「ディフェンダー」、フリゲート「ケント」
 オランダ軍:フリゲート「エファーツェン」
・訓練項目
・航空作戦訓練(対戦闘機戦闘訓練及びPHOTEX)
・海上作戦訓練(クロスデッキ、通信訓練及びPHOTEX)

在日米軍新司令官
岸防衛大臣を表敬
 9月9日、岸信夫防衛大臣は、在日米軍の新司令官リッキーN・ラップ空軍中将の表敬を受けた。ラップ司令官は8月27日、横田基地で行われた交代式において在日米軍司令官兼第5空軍司令官に就任したばかり。
 岸大臣は就任への祝意を述べるとともに、嘉手納基地での勤務経験(第18航空団副司令官)があるラップ司令官を「日本に詳しい方が、着任されたことは大変心強い」と歓迎した。そして前任のシュナイダー司令官と同様「信頼感に基づいた関係を、ラップ司令官との間でも早急に確立させていきたい」と述べた。ラップ司令官は謝意を述べるとともに「これまでの在日米軍司令官達が作ってきた日本との信頼関係を、しっかりと引き継いで仕事に取組んでいきたい」と抱負を述べた。
 ラップ司令官は、C-130、C-17等において4800時間以上の飛行時間を持つ最上級操縦士で、イラクの自由作戦等にも参加。前職は空軍ワシントン地区隊司令官及び第320遠征航空団司令官。

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