防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1055号 (2021年7月15日発行)
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熱海市の土砂災害へ災害派遣
陸・空自、警察・消防と連携して人命救助活動
 7月3日(土)10時半頃、静岡県熱海市伊豆山地区の逢初(あいぞめ)川で大規模な土石流が発生。同日12時30分、陸上自衛隊第34普通科連隊長(深田満男1陸佐)は、静岡県知事からの災害派遣要請を受理した。
 12時52分以降、34普連を主力とする約200名の隊員を順次派遣。まずは、34普連の初動対処部隊(ファストフォース)30名により、人命救助活動を実施。次いで34普連及び第1戦車大隊(駒門)の増援部隊約135名が順次現地に到着。同時に、第1施設大隊(朝霞)の約20名と掩体掘削機2台、中型ドーザ1台、パケットローダ1台が現地に向けて出発した。
 情報収集等も34普連が実施。天候が回復次第航空偵察出来る様に東部方面航空隊(立川)のUH-1(映像伝送機)と第1飛行隊(立川)のUH-1も離陸待機していた。連絡員として、静岡県庁に3名熱海市役所に4名、東部地域局等に2名を派遣した。
 4日には現地で活動している360名に加え空自中部警戒管制団(入間)等からも増援が到着。早朝から土石流の発生した現場において、行方不明者の捜索を開始した。使用装備も重機5両、全天候型ドローン7機、災害救助犬5頭と増え、朝からドローンにより被災現場の情報収集及び映像伝送も実施している。
 7日現在、自衛隊は約1070名体勢。災害救助犬3頭、重機6両を用い、警察・消防と連携して人命救助活動を実施中。

がんばれ!体育学校選手
東京2020オリンピック競技大会
約8、500名の支援団で大会運営に協力
 東京2020オリンピック競技大会が7月23日に開幕する。自衛隊体育学校(学校長・豊田真陸将補=朝霞)では16名の所属選手が出場を決めている(取材当日時点)。6月28日には、代表合宿等で欠席した3名を除く出場予定選手13名が防衛省を訪れ、岸信夫防衛大臣に申告を実施した。
 選手を代表して松本崇志1陸尉(射撃ライフル50m3姿勢)が「私たちはこれまで多くの人に支えられてきました。その方々への感謝の気持ちを忘れず、自衛官アスリートらしく正々堂々と戦ってメダルを獲得してきます。皆様の応援よろしくお願いします」と決意を表明した。
 岸大臣は「皆さんの努力は人一倍のものだったと思いますが、周りでサポートしてくれた方々、監督やコーチ、スタッフの皆さんの力なくては為しえませんでした。チーム一丸となって試合に臨んでください。防衛省・自衛隊をあげて皆さんをしっかりサポートします。がんばってください」とエールを送った。
【東京2020オリンピック競技大会出場予定選手】
■近代五種
 岩本勝平3陸曹(男子)
 島津玲奈3陸曹(女子)
■フェンシング
 山田勝3陸尉(エペ)
■競歩
 勝木隼人3陸尉(50km)
■柔道
 ●田尚里2陸尉(女子78kg級)
■ラグビー
 梶木真凜3陸曹
(女子7人制)
■射撃
 山田聡子3陸曹
(ピストル10m、25m、男女ミックス)
 松本崇志1陸尉
(ライフル50m3姿勢)
■レスリング
 乙黒圭祐3陸尉
(フリー74kg級)
 乙黒拓斗2陸曹
(フリー65kg級)
■ボクシング
 並木月海3陸曹
(女子51kg級)
 成松大介1陸尉
(男子63kg級)
 森脇唯人3陸曹
(男子75kg級)
■カヌー
 藤嶋大規2陸曹
(スプリントカヤック4人乗り)
 松下桃太郎3陸曹
(スプリントカヤック1人乗り)
■水泳
 高橋航太郎2海曹
(男子水泳4×200mリレー)
【東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における防衛省・自衛隊の取り組み】
 防衛省・自衛隊は、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」からの依頼に基づき、式典等大会運営への協力を行う。具体的には、陸海空自衛隊員で約8500名の支援団(担任‥東部方面総監)を編成し、以下の内容で協力する。
●式典における国旗等掲揚
●射撃競技会場(朝霞訓練場)での医療サービス
●自転車競技会場(伊豆)での救急搬送
●セーリング競技での海上救護(※横須賀地方総監が担任)
●自転車ロードレースでの会場内外整理
●アーチェリー競技、射撃競技及び近代五種競技での運営協力

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