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自衛隊ニュース   1054号 (2021年7月1日発行)
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官用車無事故走行に係る部隊表彰
第1空挺団は無事故400万km達成で第2級賞状受賞

【第1空挺団】
 6月22日、第1空挺団(団長・堺一夫陸将補=習志野)は、官用車両無事故走行400万km(令和元年10月〜令和3年4月)を達成した功績により、第2級賞状を受賞した。
 「官用車無事故走行に係る部隊表彰」は、官用車による事故が相次いだ事を受け、平成29年に制度化されたもの。無事故目標を設定することによる陸自全体の安全意識の向上、および機動展開能力の向上に資することを目的とする。今回の第1空挺団が初めての表彰であったが、制度化されてからの期間を考えるとその偉業を成し遂げるのがいかに困難であるか想像がつく。
 吉田圭秀陸幕長は訓示で「車種ごとに操縦手の練度を管理するとともに、任務遂行要領を具体的に定めてそして練度未熟な隊員には経験豊富な教官をあてて訓練をした。本当に地道な努力の上にこの400万km無事故を達成できたと思う。全国の陸上自衛隊に範を示す素晴らしい成果である」と称賛した。堺第1空挺団長は「陸幕長から頂いた有難いお言葉を隊員にしっかり伝え、引き続き安全運行に努めます」と今後の無事故に対する決意を述べた。

【第2施設群】
 第2施設群(群長・前原幸雄1陸佐=飯塚)は、5月17日、令和2年度官用車無事故走行の功績により、第5施設団長(北島一陸将補)より褒賞を受けた。令和2年度の無事故無違反走行距離は、69万6359kmであり、令和元年度に続く2年連続の受賞となった。2年間の総距離は138万3011kmに及び、地球を約34周半回ったことになる。
 多くの施設器材を有する第2施設群は、災害等が発生すればすぐさま器材とともに現地に派遣される。
 最近では令和2年7月豪雨に伴う災害派遣において、10日間熊本県人吉市を主体に道路啓開等に携わり、全ての任務を無事故で完遂した。
 我々第2施設群が大切にしていることは、「初心を忘れないこと」「当たり前のことを必ず守ること」であり、例えば、運行前の車両点検や移動間の危険見積、運行中の操縦手と助手の連携や輪止めの確行、そして運行後の愛着を持った手入れ等が代表的なものである。
 第2施設群は今後も、安全運転に努め、無事故無違反で任務にまい進する。


岸大臣 国際会議等にオンラインで精力的に参加
FOIPビジョンの重要性を強調
 6月16日、岸信夫防衛大臣は、オンライン形式で開催された「第8回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)に出席し、ASEAN10カ国と日本以外の米国、中国等8カ国の国防大臣等と地域的・国際的な安全保障について意見を交換した。岸大臣は、日本が「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)ビジョンの下で、志を同じくする国々と緊密に連携していく決意を述べるとともに、ASEANの発表した「インド太平洋に関するASEANアウトルック」(AOIP)に対する全面的な支持を強調した。
 翌17日は、欧州議会「安全保障・防衛小委員会」の招待で、オンラインによる公開セッションに日本の防衛大臣として初めて参加した。冒頭20分程のスピーチの中で南シナ海や東シナ海における「力による一方的な現状変更の試み」や中国の海警法、台湾情勢等について触れた上で、「我が国として『FOIP』というビジョンを維持・強化するため、人権、民主主義及び法の支配等の共通の価値及び原則に基づき、世界の平和、安全及び安定を構築するために共に行動する戦略的パートナーであるEUとの関係を更に発展していきたい」と述べた。

教育訓練の総仕上げ!
自候生が戦闘訓練総合で奮闘
<第6普通科連隊>
 第6普通科連隊自衛官候生教育隊(教育隊長・國方昇一2陸佐=美幌)は、6月8日、自衛官になるための基礎を学んでいる自衛官候補生(以下「自候生」という。)32名に対し、美幌訓練場で戦闘訓練総合を実施した。
 本訓練は、自候生に対し、軽易な陣地に対する集結地から目標奪取までの一連の行動における、小銃手としての基本的な各個戦闘動作の練度を評価・判定することを目的に「相互躍進要領」、「ほふく要領」、「目標の発見、識別」、の3点の主要演練項目で訓練が行われた。
 8日、午前8時から教育訓練の総仕上げともいえる戦闘訓練総合が開始され、自候生達は攻撃発起から目標奪取までの一連の攻撃行動を実施、突撃発起前には、ほふく前進で土まみれになりながら果敢に行動して攻撃目標を奪取し、戦闘訓練総合が終了した。
 訓練を無事に乗り切った自候生は、今後の自衛官としての大きな自信を得ることとなった。

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