防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1040号 (2020年12月1日発行)
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防府南基地リフレッシュコンサートを開催

 10月24日、25日の休養日及び27日の夕方の3日間、基地体育館にて空曹予定者課程に入校中の音楽専門員の学生3名(中部航空音楽隊・佐竹真由空士長(クラリネット)、北部航空音楽隊・山崎夏摘空士長(クラリネット)、航空中央音楽隊・森田早貴空士長(ボーカル))と防府南基地太鼓部によるリフレッシュコンサートが3密を避けるため計5回に分け開催された。
 このコンサートは、空曹予定者課程の同期に音楽隊の3名がそろったことで同期内の演奏会を行いたいとの意見が出たことがきっかけとなり、話し合いを進めていく内に現在入校中の同期及び後輩学生(空曹予定者、自衛官候補生、一般空曹候補生)のコロナ防止対策に関する外出制限等のストレスを少しでも緩和させたいという思いに変わっていき、リフレッシュコンサートと題して開催することとなった。
 コンサートではまず佐竹士長、森田士長によるクラリネット2重奏の心安らぐ演奏から始まり、基地太鼓部による迫力ある演奏、森田士長の伸びやかで心に響く歌声が来場した学生達を魅了し、アンコールがかかるなど大いに盛り上がり、まさに学生の学生による学生のための演奏会となった。

曲目
クラリネット2重奏
(佐竹士長、山崎士長)
1 オーシャンゼリゼ
2 オズの魔法使いより
「虹の彼方に」
3 千と千尋の神隠しより
「千尋のワルツ」
太鼓演奏(防府南基地太鼓部)
4 龍仁
5 山彦
歌唱(森田士長)
6 ディズニー「リトルマーメイド」より「パートオブユアワールド」
7 千と千尋の神隠しより
「命の名前」
8 アニメ「鬼滅の刃」より「紅蓮華」


優秀若年隊員顕彰受賞
 10月30日、那覇ヘリコプター空輸隊の機上整備員・江添芳幸2空曹が航空自衛隊連合准曹会の「優秀若年隊員顕彰受賞者」として選出され、那覇基地司令室において顕彰が手渡された。
 航空自衛隊約8000人以上の准曹士の中から選ばれた8名の内の一人だ。
 例年であれば、市ヶ谷で盛大な表彰式が行われ、最高顧問である航空幕僚長から表彰されるところだが、新型コロナウイルスの影響により、残念ながら中止となったため、那覇基地司令から「優秀若年隊員顕彰」が手渡された。
 江添2曹本人からは「これまで関わってくださった皆様のお陰で、とても素晴らしい賞を頂くことが出来ました。業務や後輩育成を通じてしっかりと恩返ししていきたいと思います。ありがとうございました」とコメントを述べた。

令和2年度基地モニター委嘱行事
 百里基地(司令・石村尚久空将補)は、9月30日、コロナ禍の影響で延期していた、令和2年度基地モニター委嘱式を執り行った。
 委嘱式は司令部庁舎2階特別会議室で行われ、基地所在部隊長等が参列する中、石村基地司令から一人一人に委嘱状が手渡された。
 その後、記念撮影と会食、午後からは広報資料館で基地の概要説明を受けた後、百里救難隊、飛行群の第3飛行隊及び第301飛行隊の見学を行った。
 今年度委嘱された基地モニターは10名で、各種基地行事等への参加を通じて、基地運営に関するご意見や要望等を伺う。

米空軍第18航空団と共同訓練
 航空自衛隊第5航空団(司令・尾山正樹空将補=新田原)は10月26日から11月5日までの間、日米共同統合演習(実動演習)に参加するとともに、アメリカ合衆国軍隊の訓練移転に伴う米空軍第18航空団との共同訓練を実施した。
 米空軍は、10月19日以降、嘉手納基地から航空自衛隊新田原基地に来基し、23日にはF-15C戦闘機12機が飛来、総勢約180名での参加となった。米側指揮官の第18航空団第67戦闘飛行隊長クレイグ・バンビュースカム中佐は、「在日米軍は、日本の安全保障の一端を担っており、(日米で)共に訓練することにより相互運用性の向上につながる。操縦者同士だけでなく、整備に従事する隊員や地上支援の隊員同士でもお互いに学び合うことができる」と述べ、本訓練の意義を語った。また、地域の方々へのメッセージとして、「訓練の最優先事項は、地域の方々と隊員の健康と安全である」と述べた。
 日米双方とも、マスクの着用、ソーシャル・ディスタンスの確保、消毒の徹底など、新型コロナウイルス感染症防止対策を確実に実施しつつ、戦術面などの相互理解や意思疎通といった相互運用性を高めるとともに、操縦者の技量の向上を図ることができた。私は編隊長として参加し、常に米軍操縦者と連携し、事前の調整、飛行訓練、そして着陸後の解析、教訓の導出等を行った。特に、実戦経験が豊富な米軍の思想や戦術に係る考え方は私にとって有益であり、操縦者として能力を伸展させる上で、大変意義深いものだった。

読史随感
神田淳
<第66回>

言霊(ことだま)について

 言霊(ことだま)とは言葉に宿る不思議な霊力のこと。古代日本人は、発せられた言葉には霊力が宿り、言葉を発すればその言葉通りのことが起こると信じた。これを言霊信仰という。
 日本の伝統である神道は言霊信仰の宗教である。春日大社の宮司だった故・葉室頼昭さんは言う、「昔から言葉には霊力があるんです。だからいい言葉を言えば幸せになるし、悪い言葉を言えば不幸がやってくる。こういうことはみんな本当なんですよ」。
 古くから日本は「言霊の幸はふ国」と言われ、紀貫之が「言霊はあめつちをもうごかす」と言うほど、言霊信仰は広く行き渡っていた。日本語の「コト」は、言葉の「コト」でもあり、同時に「事(コト)」でもある。言葉と事物は一つである。
 言葉が現実化するという思想は、実は神道だけのものではない。世界的な広がりをもつ。その代表例はキリスト教の聖書にある。ヨハネによる福音書の冒頭に「初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった」と記されている。キリスト教の神は宇宙万物の創造主であるから、言葉が宇宙万物を創造したと言っていることになる。
 言霊信仰はジョセフ・マーフィの潜在意識論とつながる。人間の意識の下には広大な潜在意識があり、この潜在意識には無限の知恵と創造力がある。心から信じる思いを潜在意識が完全に受け入れると、潜在意識がその思いを現実化するという。思いを潜在意識まで浸透させる手段が暗示であり、言葉である。言葉を繰り返し発することによって言葉のもつ思想が完全に潜在意識に受容されると、自然に現実化する。
 私は自分の体験から、言霊思想も潜在意識論も概ね信じている。統一哲医学会(後の天風会)の創始者中村天風(1876-1968)も言葉の霊力を信じていた。天風は心身統一法で言葉のもつ強い力を説いている。「真理に従って人生を生きるには、その一語一語の言葉のすべてが人生に影響する暗示となるという宇宙真理を絶対に忘れず、努めて積極的な言葉を使う習慣を作るようにしなければならない」。
 我々にあまり自覚はないが、現代日本の習慣に言霊信仰は生きている。縁起の悪い、不吉なことを連想する言葉を避け、縁起の良い言葉を好んで使う。子供に名づけるとき、不幸を連想するような名前は絶対に選ばない。良い、明るい、幸福をもたらすような名前とする。子供が言霊の力により名前どおり幸福になることを願って命名するのである。
 ネットで「言霊」を検索すると、多くの人のブログに実際に実践した結果「言霊」を信じるようになった事例が載せられている。幸運を引き寄せる言葉として、「すべてがうまくいっている」、「ありがとう」、「感謝します」、「おかげさまで」、「ついている」、「幸せだ」、「許します」などが挙げられ、こうした良い言葉を繰り返し積極的に使い続けると自分を取り巻く環境が好転し、幸運がもたらされるようになったという体験が述べられている。
 日本語は人を罵り、罵倒する語彙が英語、中国語、韓国語に比べて格段に少ないと聞く。良い言葉を使うことは、日本の良き伝統であり、良き習俗であり、立派な倫理であるとの自覚をもって生きていきたい。
(令和2年12月1日)

神田 淳(かんだすなお)
 高知工科大学客員教授著作に『すばらしい昔の日本人』(文芸社)、『持続可能文明の創造』(エネルギーフォーラム社)、『美しい日本の倫理』などがある。


知って得するお金の話
辻 章嗣
「介護保険を理解しよう」(その1)
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 40歳になると介護保険の被保険者となり、介護掛金が徴収されます。しかしながら、介護保険の被保険者でありながら、介護保険制度について理解している人は、少ないのではないでしょうか。そこで、2回にわたり介護保険制度について解説します。

1.高齢者の介護を社会全体で支える介護保険
 介護保険は、少子高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加など、介護ニーズがますます増大する一方で、核家族化の進行など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる状況が変化したことから、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みとして平成12年に導入されました。
 その際、概ね40歳位から自らが初老期の認知症や脳卒中によって要介護状態になる可能性が高くなることと、自らの親も介護を必要となる可能性が高くなることから、世代間連帯によって介護を支え合うという制度の目的を踏まえて、40歳から介護保険の被保険者とすることになりました。
 そして、被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と、40歳から64歳までの第2号被保険者に区分されています。そして、第1号被保険者は原因の如何にかかわらず要介護状態になった場合に介護保険のサービスを受けることができますが、第2号被保険者は、末期がんや関節リウマチなど加齢に起因する特定疾病により要介護状態になった場合に限り、介護保険を利用することができます。

2.介護保険を利用するには介護認定が必要
 健康保険と介護保険ではその利用方法に大きな違いがあります。健康保険では、病院の窓口に健康保険証を提示すればいつでも治療等を受けることができますが、65歳になると手元に届く介護保険証を提示するだけでは介護保険のサービスを受けることはできません。
 介護保険は、要介護認定されて初めてサービスを利用することができます。
《介護認定の流れ》
(1)介護認定の申請
 本人や家族などが申請書等を地域包括支援センターに提出して申請します。
(2)介護認定の調査判定
 担当職員が自宅を訪問して行う認定調査や主治医の意見書に基づき、要介護度が判定されます。
(3)結果の通知
 申請から原則30日以内に認定結果が通知されます。そして、要支援1~2又は要介護1~5と認定されると要介護度に応じたサービスを受けることができます。なお、認定結果に不服がある場合は、審査請求をすることもできます。
 なお、地域包括支援センターは、全国隈なく配置されていますので、この機会に親の居住する地域を担当する地域包括支援センターを確認しておくと良いでしょう。

 次回は、介護保険の利用方法について解説します。

辻 章嗣
ウィングFP相談室代表
元航空自衛隊パイロット、ファイナンシャル・プランナー、社会保険労務士


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