防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1032号 (2020年8月1日発行)
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一般市民から即応予備自衛官へ
陸自第1期生の誕生
<第38普通科連隊>
 第38普通科連隊(連隊長・齋藤篤史1陸佐=仙台)は、即応予備自衛官(即自)を志願する一般公募予備自衛官(一般公募予備)6名の招集訓練を担任中のところ、このうち4名の最終訓練を6月30日から7月1日に行い、その模様を報道公開した。
 一般公募予備から即自への任用は、昨年度制度化され、連隊はその重要性を認識し、昨年9月から志願者に対する特技訓練を精力的に行い、他の方面隊に先駆けて、任用に必要な計36日の訓練を終了する4名の隊員(いずれも男性)を輩出することとなった。
 今回は、この記念すべきタイミングにあわせ、陸幕計画で報道公開を行う運びになったものであり、空砲射撃、ほふく前進、応急救護などの最終練度判定の場面を公開した。
 取材に応じた森下予備3陸曹は、東日本大震災で自衛隊の活動を目の当たりにし、自分も被災地のより近い現場で「助けられる側から助ける側に」なりたいとの強い思いから即自に志願したと語り、連隊の一員として任務を遂行する意欲をにじませた。
 今回訓練を終えた4名は、9月に正式に即自に任用される予定である。

令和2年7月豪雨災害派遣
即応予備自衛官・予備自衛官が活躍
<第19普通科連隊>
 第19普通科連隊(連隊長・今村英二郎1陸佐=福岡)は、7月9日〜7月19日までの間、熊本県人吉市において、即応予備自衛官及び予備自衛官を招集して、令和2年7月豪雨に係る災害派遣活動を実施した。
 派遣活動には、第19普通科連隊に所属する即応予備自衛官及び熊本地方協力本部が調整した予備自衛官が参加した。
 当初、即応予備自衛官が7月9日に福岡駐屯地を出発して、派遣中隊長・八並1陸尉の指揮の下、下青井町周辺において、段ボールベッドの作成、物資輸送及び災害廃棄物等の除去を実施した。
 また、予備自衛官は、7月15日から派遣中隊長・古賀3陸佐及び野口1陸尉の指揮の下、渡駅周辺において、物資輸送及び畳運搬作業を実施した。
 高温多湿の悪天候の中、新型コロナウイルス感染症及び熱中症対策に万全を期し、「被災者の目線になって行動せよ」という連隊長の言葉を胸に、それぞれの役割を全うし、連隊に与えられた任務を完遂した。

日頃から応急処置能力を向上
救急法検定
<第364会計隊>
 第364会計隊(隊長・福島光幸3陸佐=国分)は、6月2日に駐屯地戦闘訓練場において救急法検定を実施した。当日は、梅雨の合間の晴天で23名の隊員は、各課題に汗を流しながら真剣に取り組んた。
 第一課題は、各自が自身の止血を迅速に実施し、第二課題に於いても全員が患者の観察及び心肺蘇生法を正確・適切に実施した。第三課題おいては戦闘中、負傷した患者役の隊員を安全な場所に搬送するのに全員が苦労しながらも、感染防止・観察・止血・報告を的確に実施し、参加者全員が検定を合格した。
 新型コロナウイルス対策で衛生管理面も重視される今、後方職種でも自衛官として日頃からの応急処置能力の向上に努めていく。

ノーサイド
北原巖男
月遅れのお盆

 4連休前日の7月22日、政府は、4月7日に閣議決定した「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」に含まれる「Go To トラベルキャンペーン」をスタートさせました。東京を除く、全国一斉です。
 したたかな、容赦なく尊い命をも奪う新型コロナウイルスの脅威は、今も変わっていません。こうした中での「Go To トラベルキャンペーン」の実施は、これまで以上に万全な感染防止対策の徹底が不可欠です。
 連休から2週間後の8月上旬以降の感染者数の動向がとても心配されます。
 さらにこの時期、多くの地方では月遅れのお盆を迎えます。一年の中で一番の「民族大移動」、ふるさとの人口が急増するときと言ってよいでしょう。
 例年であれば、ふるさとを離れ任地で頑張っている皆さんの多くも、任務に支障等が無い限り、ふるさとに戻られるのではないでしょうか。久しぶりに見る皆さんの元気な姿を心待ちにされて来ているご両親は、いつもとても喜ばれることでしょう。ご両親に顔を見せることは、何よりの最高の親孝行です。
 ・・・コロナ禍が続き、むしろここに来て感染者数が拡大している今年は、真逆です。
 両親に直接顔を見せに行くことは、今年のお盆に限っては、残念ですが避けるべきではないかと思います。
 しかし、このようなときであればこそ、皆さんには、ご両親との連絡を一層「密」にして頂きたいと思います。
 連絡手段等は、それぞれ千差万別でしょうが、ご両親も懸命に戦っているコロナ禍によって、ご両親との関係が「疎」になるような事態は、絶対に意地でも生起させまい!です。
 そのためにも、ご両親がこれまで経験されたことの無い新しい連絡やコミュニケーション手段等の手ほどきなどを含め、時機を失することなく適切な方途を確立してください。心を込めての「密」も「密」、「濃密」な関係の維持です。ご両親の感動と笑顔を、あなたもきっと共有されるに違いありません。
 残酷なようですが、いつまでもご両親はいません。どうか、今の時間を大切になさってください。筆者の両親は既に亡く、たまにふるさとの実家の玄関のカギを開けて入ると、両親がいつも正座しながら筆者に電話を掛けてよこした赤い座布団がそのままの状態で目に入ります。止まったままの柱時計のゼンマイを巻きながら、もっと「密」にしておけばよかったと思うことしきりです。この歳になっても、なお後悔先に立たずをかみしめています。本紙読者の皆さんには、こんな思いはさせたくありません。
 ふるさとを離れて働き、生活している皆さんには、更に大切な方々がふるさとにはいます。ふるさとに在って、常日頃からふるさとの両親や家を見守り、何かと日常生活・社会生活を助けてくださっている方々の存在です。あなたが、ふるさとを離れて「正面」で心残りなく任務に精励出来るのは、ふるさとのそうした皆さんの常日頃からの「後方支援」があればこそです。過言ではないと思います。
 お盆や年末年始など、年に数えるほどしか帰省せず、しかも数日間の親孝行を繰り返している皆さんには、決して出来ない、また容易に分かることの出来ない、ふるさとならではの日常生活に係わるあらゆる事柄やご苦労が山ほどあるはずです。
 皆さんが気が付かないところで、皆さんの両親や実家を日々支えてくださっている方々との連絡も、是非「密」になさっていただきたいと思います。皆さんの気持ちを伝えていただきたいと思うのです。
 そう言う筆者自身、今あるのは、どんなときでも、「田舎のことは心配しないでいい。そっちのことを頑張れ!」そう言い続けて面倒をみてくださる年長のご夫婦に恵まれているからです。もう半世紀近く甘え続けています。
 月遅れのお盆を前に、自戒を込めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


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