防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1029号 (2020年6月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

「国民のために活動したい!」
<神奈川>
 神奈川地本上大岡募集案内所(所長・荒木3陸佐)は5月5日、陸上自衛隊武山駐屯地において上大岡募集案内所から入隊した白井2陸士を激励するとともに、母校に対するメッセージの撮影を行った。担任教師への謝辞に始まり、入隊して良かったこと、今後の抱負、後輩達への応援で締めくくった。
 特に今後の抱負では「普通科を目指し、任務を与えられた際は国民のために活動したい。後期教育では、どのような状況でも対応できるように高度な技術を習得したい」と力強く語ってくれた。
 上大岡募集案内所は「今後も入隊者に寄り添い、母校とも連携を図り募集活動を行っていきたい」としている。

いよいよ始動!
令和2年度自衛官採用試験
<静岡>
 静岡地本(本部長・宮川知己1空佐)浜北募集案内所は、5月28日、令和2年度自衛官候補生採用試験に向けて、受験者の面接練習を実施した。
 新型コロナウイルス感染防止のため、事務所内を飛沫感染防止用のシートで区切り、面接練習スペースを確保。まず、担当広報官の有田充行2空曹が、入退室の注意点や面接を受けるに当たっての心構え等を説明した。
 受験者は緊張した様子であったものの、有田2曹の丁寧な説明と、事務所内の雰囲気に慣れたようで、面接官役の所長・星香織3陸尉との約20分間の面接練習に臨んだ。
 入室から退室まで一通りの面接練習が終わり、緊張感の漂っていた事務所内の雰囲気がガラリと変わると、受験生はくったくない笑顔を見せた。慣れない言葉遣いや、姿勢を正した椅子の座り方に疲れた様子も見えたが、所長と有田2曹からのアドバイスを熱心に聞いていた。
 最後に有田2曹は、「今の感じで、自信を持っていけば心配することはないよ。学科試験も頑張ってね」と笑顔で、励ました。
 新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言等の影響で、新年度当初の自衛隊各種採用試験が延長となった種目もあるが、静岡地本は今後も、自衛隊を人生の進路の一つとして選び、挑戦してくれる若者を全力で親身にサポートしていく。

地本長自ら伝える自衛官の魅力
<京都>
 京都地方協力本部本部長の亀井律子1陸佐は、4月12日、KBS京都のラジオ番組「武部宏の日曜トーク」に生出演し、自衛隊をPRした。
 今回で同ラジオ番組への出演が4度目となる亀井本部長は、ベテランパーソナリティーである武部氏の軽快なトークに柔軟に対応しつつ、新型コロナウイルス感染拡大防止に対する自衛隊の取り組みや自衛官採用試験延期のお知らせについて発信した。
 特に、クルーズ船等の感染拡大防止のための救援に係る災害派遣についての質問では、乗員・乗客に対する医療・生活・輸送支援等、自衛隊の活動内容等を紹介した。
 また、感染拡大を防止するため、案内を中止している採用試験等の説明会に代わり、各種情報を公開している京都地本ホームページや、資料の郵送等、情報を入手できる方法についても紹介した。
 京都地本は「やむを得ず十分に情報発信できない状況が続いているが、引き続き、様々な切り口で自衛官の魅力についてPRしていきたい」としている。

天草地区史上初!! 航空学生(女子)が誕生!!
<熊本>
 3月24日、熊本地本(本部長・仲西勝典1陸佐)において、天草駐在員事務所(所長・宮内2陸尉)から令和元年度航空学生試験(海上要員)に合格した野島咲良(のじまさくら)さん(天草高校出身)が山口県下関市にある小月教育隊に入隊した。天草地区からの航空学生の合格者は2年連続。野島さんは天草地区史上初の女性の入隊者となった。
 航空学生試験は将来の海上・航空自衛隊のパイロット要員となるための試験。航空学生は倍率も高く、数多くある自衛官の試験の中でも難関の試験の一つである。
 野島さんが自衛官の仕事に興味を持ったのは、中学2年生の時に健軍駐屯地で行われた職場体験学習に参加した時だった。卒業後の進路を決めるに当たって当初、自衛官候補生(海自)のみを希望していたが、昨年7月に佐世保で行われた「海上自衛隊見学ツアー」に参加。ツアー参加後、担当広報官を通じて航空学生試験を知り受験を決意。見事合格し、入隊の切符を手にした。
 「訓練についていけるか不安もある一方で、入隊が楽しみ。これからは、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、学業や訓練に全力で取り組み、将来、日本の平和に貢献できるパイロットを目指し、仲間と切磋琢磨していきたい」と野島さん。
 当初、自衛隊への道を心配していた母親も「危険と隣り合わせの仕事であるパイロットの道を選択したことは、心配でもあるが、本人が決めたことなので、応援し続けていきたい」と咲良さんの新しい人生の門出を祝った。
 熊本地本はこれからも、様々な機会を利用し自衛隊に対する理解を深めてもらうとともに、自衛官志願者の獲得を図っていく。
※航空学生試験は毎年9月中旬に実施。募集期間は7月1日から9月10日まで

令和2年度第1回陸士就職補導教育支援
<鹿児島>
 鹿児島地本(本部長・赤岩英明1海佐)援護課国分援護センター(センター長・福山貴久1陸尉)は、5月14日及び15日の2日間、第12普通科連隊(国分)が実施した「令和2年度第1回陸士就職補導教育」を支援した。
 本教育は、令和2年度に任期満了を迎える陸士隊員に対して、雇用情勢と再就職に必要な基礎的事項を習得させることを目的に、四半期1回実施している。
 今回は、新型コロナウイルス感染防止対策のためマスク着用、入室時の消毒、部屋の常時換気及び3密防止に留意しつつ、参加者17名に対し、有効求人倍率の意味や求人票の見方、履歴書の作成要領等について、丁寧でわかりやすい教育に心がけ、実施した。
 参加した陸士隊員は、聞き慣れない経済・雇用に関する用語の意味や新型コロナウイルス感染拡大に伴う劇的な雇用情勢の変化等を理解するとともに、再就職に必要な調査票、求職票、履歴書等の作成要領について説明を受けたのち、実際に書類を作成してその重要性を認識した。また、退職後の将来を見据えた人生設計や目標設定の大切さを学んだ。
 国分援護センターは、「再就職に向け隊員個々のスキルアップと意識改革を図り、隊員が雇用情勢の変化に左右されることなく、希望を持って安心して再就職できるように、今後も第12普通科連隊と連携しつつ、積極的に業務支援を行いたい」としている。

予備自衛官等協力事業所表示制度における大臣認定証を交付
(佐賀県内の予備自衛官等協力事業所2社へ交付)
<佐賀>
 佐賀地本(本部長・安藤和幸1陸佐)は、4月16日、佐賀県内の予備自衛官等協力事業所2社を訪問し、予備自衛官等協力事業所表示制度における防衛大臣認定証の交付を実施した。
 本制度は、予備自衛官等の雇用を通じ、社会貢献を果たしている事業所を防衛省として認定し称揚することにより、予備自衛官等制度に対する社会的な関心と理解を深め、予備自衛官等制度の円滑な運用に資することを目的としている。
 今回は、佐賀県唐津市の「株式会社松浦通運」と同県東松浦郡玄海町の「株式会社にしけい玄海事業所」の2社が防衛大臣による予備自衛官等協力事業所の認定を受けた。
 「株式会社松浦通運」では、即応予備自衛官2名を、「株式会社にしけい玄海事業所」では予備自衛官4名を雇用している。
 「松浦通運」の馬渡社長と「にしけい玄海事業所」の日野所長はともに、「自衛隊への協力を通じて地域社会に貢献できることを更にPRしていきたい」と思いを述べた。
 佐賀地本は、「今後も予備自衛官等雇用企業の方々に制度広報等を通じて自衛隊への認識を深めて頂き、信頼と協力を獲得するとともに、予備自衛官等の勢力拡大を図っていく」としている。

目指せ! 長崎のランドマーク
<長崎>

 長崎地本(本部長・西田洋一郎1海佐)は、2月下旬、本部が入る防衛省長崎合同庁舎に、新調した懸垂幕を掲げた。
 合同庁舎は、長崎の玄関口である出島に所在しており、長崎出島道路の出口の正面に位置している。空港から長崎自動車道を経由したり、客船で訪れたりする観光客や、市外から高速リムジンバスを利用して通勤する県民など、日々多くの人々が往来する好立地にある。近傍にはユネスコの世界文化遺産に登録された大浦天主堂などの観光地や憩いの場である水辺の森公園などもあり、観光客だけでなく市民の目にも触れやすい。
 懸垂幕は、海と空をイメージしたさわやかなブルーを基調としたもので、地本の主任務である自衛官募集を周知するとともに、長崎地本のマスコットキャラクター「ながりん」が長崎を訪れる皆様に歓迎の意をあらわしている。庁舎前には、雲仙・普賢岳災害派遣でも情報収集などで活躍したOH-6D連絡観測ヘリコプターも展示しており、長崎の新たなランドマークの一つを目指す。長崎地本は、「一人でも多くの若者に自衛隊を志してもらうため、自衛官募集の最前線に立つ我々がより一層親しみを持ってもらえるよう努力する」としている。


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