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自衛隊ニュース   1026号 (2020年5月1日発行)
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入隊おめでとうございます


第40普通科連隊
 第40普通科連隊(連隊長・杉村繁実1陸佐=小倉)は4月6日、小倉駐屯地において、令和2年度自衛官候補生課程教育を開始した。
 今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年の行事である入隊式は執り行われなかったが、満開の桜に見守られる中、候補生代表として、原田賢典候補生が申告、藤原輝大候補生が宣誓を行った。その後、教育隊により銃を借与された候補生らは、自衛官としての第一歩への決意を胸にした。
 宣誓を行った藤原輝大候補生は、「自衛官候補生として入隊し、これから苦しく辛い訓練があると思いますが、同期と協力し助け合いながら、頑張っていきたいと思います」とこれからの自衛官候補生課程教育に臨む思いを熱く語っていた。

航空教育隊
 航空教育隊(司令・小林努1空佐=防府南)は4月7日に第15期一般空曹候補生課程の、4月8日及び4月9日に第19期自衛官候補生課程の入隊・入校式を厳粛に実施した。
 航空教育隊は、航空自衛隊の曹士隊員の教育を主たる任務としており、全国2カ所(防府南基地及び熊谷基地)で課程学生を受け入れている。この春新たに入隊したのは一般空曹候補生課程673名(内女性223名)及び自衛官候補生課程1516名(内女性107名)の合計2189名である。昨今の新型コロナウイルス感染症対策として隊員のみの形式で行われ、学生は代表学生を除きマスクを着用し、座席の間隔を2メートル開け、式典の収容人数の制限から一般空曹候補生課程は防府南基地では2回、自衛官候補生課程は2回又は3回に分けて実施された。
 防府南基地での式では、航空教育集団司令官代理の航空教育集団司令部幕僚長による一般空曹候補生課程の学生に対する2等空士及び一般空曹候補生への任命が、航空教育隊司令による自衛官候補生の学生に対する自衛官候補生への任命がそれぞれ行われた。引き続き代表学生が、体育館に響き渡るほどの力強い声で服務の宣誓をそれぞれ行った後、航空教育隊司令からの課程履修命課を受け、代表学生が申告を行った。
 式辞において航空教育隊司令の小林努1空佐は、現在の我が国を取り巻く安全保障関係や自衛隊に対する国民の関心や期待に触れ、新入隊員に対し「諸君はここでの約3カ月にわたる生活で、まずは航空自衛官として、特に部隊において空士として任務が遂行できるよう教育や訓練を受けます。その間、諸君は目の前にある様々な困難にぶつかるでしょうが、それらにしっかりと向き合い取り組んでください。時にきついと感じる場面があるかもしれませんが、その時には、教育指導にあたる区隊長や班長の先輩自衛官に、遠慮なく相談してください(要旨)」と述べた。
 また、会場では河野防衛大臣からのビデオメッセージが放映され、学生達は真剣な面持ちでメッセージを聞くとともに、国民の平和と安全を守る自衛官としての役割の重要さを改めて感じたようであった。
 一般空曹候補生課程については7月20日、自衛官候補生課程については7月13日の卒業式まで約3カ月の教育訓練を予定している。

第15即応機動連隊・第50普通科連隊
 第14旅団(旅団長・藤岡登志樹陸将補)は、4月5日に善通寺駐屯地(担任・第15即応機動連隊)、4月6日に高知駐屯地(担任・第50普通科連隊)において「令和2年度自衛官候補生課程入隊式」を挙行し、桜が満開に咲き誇る中、真新しい制服に身を包んだ自衛官候補生(以下〓自候生)が、力強く服務の宣誓等を行った。
 今年度は、善通寺駐屯地92名、高知駐屯地16名の自候生が入隊した。それぞれの入隊式において、第15即応機動連隊長の品川淳二1陸佐は、「自衛官としての自覚と誇りを持て」「同期との絆を大切にせよ」また、第50普通科連隊長の高原敏訓1陸佐は、「自衛官としての基本・基礎を身につけよ」「同期としての絆を深めよ」を要望事項とし式辞を述べた。
 両部隊の自候生総勢108名は、両連隊長からの激励を胸に自衛官としての第一歩を踏み出した。

第12特科隊
 第12特科隊(隊長・大山修1陸佐=宇都宮)は4月8日、宇都宮駐屯地において令和2年度自衛官候補生入隊式を実施した。
 本年の入隊式は、新型コロナウイルスの感染防止のため、参加者を隊員だけに限定するなど規模を縮小しての開催となった。
 今回入隊した自衛官候補生は栃木県内外から集まった総勢102名で、式は代表隊員による申告、服務の宣誓などを行った。式中、大山隊長は「自ら困難にぶつかっていく強さを持って前向きに取り組んでもらいたい」と自候生を激励、その後防衛大臣からのメッセージを放映した。
 また、本入隊式は栃木県内のテレビ局2社の取材を受け、入隊式終了後の報道のインタビューに対し、代表隊員の倉井自候生(栃木県出身)は「入隊式を家族に見せられないのは残念ですが、修了式の日に立派な姿を見せられるように頑張りたい」と自らの意気込みを語った。
 今回の入隊式より本格的に教育がスタートする。それぞれの決意を胸に一人前の自衛官となるべく訓練に臨んでいく。

第20普通科連隊
 第20普通科連隊(連隊長・梶恒一郎1陸佐=神町)は4月6日、駐屯地営庭において、令和2年度自衛官候補生入隊式(執行者・梶連隊長)を挙行した。
 自衛官候補生は3月29日に71名、4月1日に2名、合計73名が神町駐屯地に着隊した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、駐屯地に入門する自衛官候補生とその家族を対象に駐屯地広報センター駐車場において検温を実施し、最善を尽くした。検温の結果、自衛官候補生73名とその家族、全員が異状なく駐屯地への入門を許可され、入隊を直前に控える自衛官候補生たちの万全な健康管理や、入隊に対する強い意志が確認された。
 本式典は、日本全国に感染を広めている新型コロナウイルスの影響により、本来であれば、来賓・自衛官候補生の家族の多数の臨席のもと、盛大に行われていたところであったが、全国各地における行事等の自粛を踏まえ、本年は自衛官候補生と要員のみで行われ、参加する隊員はアルコール消毒や、マスクの着用、各人の間隔を2m以上空けるなど、徹底した感染防止に努めた。
 式典では、国歌斉唱に引き続き連隊長より「任命」が行われた後、第2区隊・五十嵐樹自衛官候補生(上山市出身)による「申告」が行われ、自衛官候補生全隊員により「自衛官候補生たる名誉と責任を自覚し、必要な知識及び技能の修得に励むことを誓います」と「宣誓」が行われた。
 執行者式辞において連隊長は、自衛官候補生の入隊を祝すと共に、「初志貫徹」「基本・基礎の修得」「同期の絆を大切にせよ」の3点を要望し、「自衛官候補生の今後の成長を期待する」と述べた。
 本式典には、山形県知事の吉村美栄子氏をはじめ、数多くの祝電が披露された。
 入隊式に参加した第1区隊・小屋優登自衛官候補生(戸沢村出身)は「教育間は体力検定1級を目指し、意欲的に訓練に励み、社会に貢献できるような自衛官になりたい」、第2区隊・斉藤優幸自衛官候補生(鶴岡市出身)は「約3カ月の訓練で自衛官としての基礎を修得し、立派な自衛官になりたい」と述べ、73名の自衛官候補生たちは本教育の第1歩を踏み出した。本教育は、教育隊長の鈴木1陸尉を核心とし、約10週間にわたり自衛官としての共通の基盤となる資質・識能を修得し、基礎的動作を同期とともに学んでいく。

第7特科連隊 第11普通科連隊
 4月4日に第7特科連隊(連隊長・川口貴浩1陸佐=東千歳)が、4月5日に第11普通科連隊(連隊長・小出昌典1陸佐=東千歳)が、東千歳駐屯地において、天候に恵まれた快晴の中、来賓の参列を得て、令和2年度自衛官候補生課程入隊式を執り行った。
 第7特科連隊の川口連隊長は51名の自衛官候補生に対し、「挑戦」、「誠実」、「信頼」の3点を要望すると共に、「世界中で多大な新型コロナウイルスの影響がある中、自衛官として今君たちがやらなければいけないことは、『心と身体を鍛える』ことである。それが誰かを救うことに繋がるという思いで、自身の健康に留意しつつ、責任を持ち邁進してもらいたい」と激励した。また、第11普通科連隊の小出連隊長は42名の自衛官候補生に対し、「進んで難局にあたれ」、「同期の絆を大切にせよ」と要望すると共に、「時には厳しい訓練や規律厳正な生活、ホームシックに涙することもあるだろうが、辛抱強く、根気よく、周りの同期を信頼し、ひとつずつ困難を乗り越えていってもらいたい」とエールを送った。
 今年度の入隊式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、自衛官候補生の家族の参列は出来なかったが、札幌市出身の羽賀自候生は「両親にこの姿を見せられなかったのは残念だが、自衛官として大きくなった時にいつか家族に自分の姿を見せられるように立派な自衛官になりたい」と語った。
 両部隊の自衛官候補生総勢93名は、それぞれの連隊長からの激励と家族への感謝の気持ちを胸に、自衛官となるための第一歩をスタートした。

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