防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1025号 (2020年4月15日発行)
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全国の基地から
航空自衛隊
(司令名等は当時のものです)

東京マラソン2020ボランティア支援
<航空自衛隊連合准曹会>
 航空自衛隊連合准曹会は、3月1日「東京マラソン2020」のボランティア活動の支援を行った。
 新型コロナウイルスの影響により、一般ランナーの参加中止と多くのボランティア活動が縮小された中、感染予防を万全にして、東京近郊の市ヶ谷、十条、目黒、府中、立川、横田各基地から総勢92名が参加し、新宿・飯田橋区間「防衛省前3km」及び銀座・有楽町区間「銀座通り2km」のコース管理支援を行った。
 この大会は、ご承知のとおり、「東京オリンピック2020」の男子マラソン代表選考レースであり、沿道に多くの観客が見守る中、大迫傑選手が日本新記録を樹立し、見事3人目の代表枠を獲得となった。
 また、参加者を代表して、連合准曹会会長の杉本孝哉准空尉は、「このボランティアの参加に関しては、各部隊長並びに御家族の御賛同を得た上で、全員に感染予防対策とその注意事項を徹底し参加しました。活動終了後、2週間の健康観察も行い、無事終えることができました。関係した皆さまの御理解と御支援に感謝致します」と深く感謝をしていた。連合准曹会では、次年度以降もこのボランティア活動に参加し、より多くの支部が参加できるよう推進していく予定だ。

百里
准曹会、挨拶運動に参加

 1月31日、百里基地准曹会は、基地近傍の下吉影小学校にて朝の挨拶運動に参加した。
 1月の肌寒い朝、隊員16名は、小学校の校長先生を始めとする先生及び保護者、そして百里基地公認キャラクター「ひゃくりん」とともに、小学校正門において通学してくる児童らを挨拶で迎えた。
 当初、児童達は迷彩服姿の隊員集団に圧倒されていたものの、ひゃくりんの出迎えには大喜び。隊員達と大きな声で朝の挨拶を交わした。
 児童達に囲まれ、ひゃくりんは頭頂部の「筑波山」しか見えない状態に。寒い朝が、笑顔と元気で一杯になった。

第7航空団持続走大会
 2月21日、第7航空団(司令・佐川詳二空将補)は、百里基地内において団持続走大会を開催した。競技は、3名1組(第1区間のみ1名1組)で1区間2キロメートルの計6区間を駅伝方式で走り、各隊等対抗で18チームが競い合った。
 結果は、優勝が修理隊、準優勝が飛行群本部・301飛行隊、第3位が基地業務群混成Aであった。
 第7航空団は、今後も隊員の基礎体力の維持向上を図るため、持続走を始めとする体力練成にも組織的に取り組んでいく。

峯岡山
地元小学生が基地見学

 2月1日、鴨川市生涯学習会主催による土曜スクール(鴨川市内の小学校1年生〜6年生、支援スタッフ)53名が峯岡山分屯基地(司令・中村誠2空佐)を訪れた。当日は天候にも恵まれ、参加者は東京湾や大山千枚田を一望できる睨空台からの眺めを楽しんだほか、普段見ることのない自衛隊の施設、装備品を見て目を輝かせていた。

防府南
教育修了累計30万人突破

 航空教育隊(隊司令・小林努1空佐=防府南)は、3月12日の第18期自衛官候補生課程99人の課程卒業をもって、航空教育隊隷下部隊における教育修了累計が30万人を突破した。
 達成の当日には熊谷基地、翌日には防府南基地において、30万人突破に対する隊司令訓示及び記念撮影を実施し、この瞬間に居合わせたことの喜びと誇りを全員で分かち合った。
 今日に至るまで、第1教育群の前身である第1航空教育隊が昭和29年に新編されて以降、およそ65年の長い歳月をかけて30万人突破を達成した。
 隊司令の小林1空佐は、訓示で「この功績は、諸先輩方のたゆまぬ努力と労苦、教育に対する情熱そして地域の方々のご理解と支えがあってのことである。先人に対する畏敬の念と地域の方々への深い感謝の念を禁じ得ないものである。また、隊務の最適化を図る、進める『進化』と既存の能力を深める『深化』を合言葉に、時代の変化に応じた新たな体制や、それに求められる能力を備えた人材育成をすることが強く求められる。自衛官として求められる必須の能力、精神的要素、礼儀作法しつけを曹士隊員に付与し、人的基盤強化の一翼を担っており、それを主任務として一般教育を行っている唯一無二の部隊が航空教育隊である。教育を主任務とする部隊の一員であることに誇りを持ち、航空自衛隊の屋台骨を支えているとの使命、すなわち一人一人それぞれが『礎』であることの思いをしっかり胸に刻み込み、これからも引き続き颯爽とはつらつと職務に精励してほしい。また、航空教育隊は隊として一元的に一つの方針のもとにすべての航空自衛隊の曹士隊員に均質同質の教育を一体となって臨むことができる素晴らしい特性がある。今後も、国民の負託に応えるべく、皆で力を合わせて教育の任に当たってほしい」と全隊員に要望した。
 我々航空教育隊は、教育修了累計30万人達成を一通過点として40万人、50万人と重ね将来に亘りさらなる飛躍を遂げ、部隊で活躍する精強な自衛官を育成するため、隊司令が訓示で述べられた「進(深)化」と「礎」という言葉を胸に40万人、50万人を目指し、航空自衛官の幹となることを誇りに今後も精進していきたい。

美保
面倒見隊員実地研修

 皆さん!緊急登庁支援施策ってご存知ですか? 知らない人のために簡単に説明しますと。平日深夜未明、災害派遣に至る緊急事態が発生し呼集がかかりました。さぁ、慌てて出勤しなくてはなりません。でも、家には小学校1年生の息子と幼稚園児の娘がいます。こんな時に限ってパートナーは夜勤で家にいません。子供たちを預ける当てもありません。さぁどうしよう?
 こんな時に活躍するのがこの緊急登庁支援所なのです。で、子供を預ける場所はあっても誰が面倒見てくれるの?となりますよね。その時活躍するのが面倒見隊員(そのまんま)なのです!このたび面倒見隊員に登録してくれた隊員の中から准曹士先任5名と実際に我が子の一時預かりを希望している隊員2名の7名でその道の専門である保育園へ実地研修に行ってきたという次第であります。いろいろと不安のある中での研修でしたが、大事なのは何かをしてあげるということではなく、子供たち一人ひとりをしっかりと視てあげることだと感じました。

那覇
家族支援体制盤石に! 7者間協定

 大規模災害の発生時に派遣される自衛隊員に代わり、残された隊員家族の安否確認などを担う自衛隊家族会、隊友会と陸海空自衛隊との「家族支援協定」が全国の基地・駐屯地などで次々に結ばれている。特に、南西地域における安全保障環境は一層厳しくなりつつあり、沖縄県に所在する陸海空自衛隊の隊員活動への期待が高まっていることから、このほど全国初となる7者間での協定が締結され、隊員は大規模災害時にも後顧の憂いなく任務にまい進できるようになった。
 航空自衛隊那覇基地(司令・稲月秀正空将補)は、2月19日、空自那覇基地、陸自那覇駐屯地、海自第5航空群、海自沖縄基地隊、沖縄地方協力本部、沖縄県家族会、沖縄県隊友会との間で「大規模災害時等における派遣隊員の家族支援に対する協定締結式」を行った。式には、各基地及び機関、関係団体などから36名が参加し(協定締結者を含む)、協定締結の場に立ち会い、「家族支援」の重要性を示した。この協定は、県内の陸・海・空自衛隊と家族会及び隊友会の連携を強化し、家族支援施策の実効性の向上を目的としている。これにより、大災害が発生し、沖縄県内から隊員が派遣される際、家族会及び隊友会の協力によって隊員家族の安否確認などが円滑に実施可能な体制が整った。
 締結式において、稲月空自那覇基地司令は「より安心して活動にまい進できる環境が整い、心から感謝するとともに、これからも我々自衛隊員が沖縄県のみならず日本の守りを、県民と国民の安全と安心を維持していくために、たゆまぬ努力を継続していく」と述べた。続いて古門家族会会長が「2年前の協定締結(那覇駐屯地、沖縄地本との3者の協定)後、このたび県内の陸海空すべての自衛隊と協定締結できたことを喜ばしく思います。隊友会とタッグを組めることを頼もしく思うとともに、今後より一層の家族支援に取り組んで参りたい」と協定締結にあたっての意気込みを語った。平田隊友会会長からは「自らが被災しながらも派遣される自衛隊員家族の安否確認など対応しうる会員を養成していき、自衛隊へ貢献して参りたい」と協定締結にあたっての意気込みを語った。嶋本陸自那覇駐屯地司令からは「沖縄に所在する、家族会、隊友会や陸海空がそろって7者間の協定締結できることは全国初だと思います。家族支援が今後も隊員にとって心強いものとなり、より強固となることは大変喜ばしいことだと思います。隊友会は元自衛官ですので行動力が加わり一層協定の力が強くなることを期待しています。お互い協力しながらより良く実効的なものにして参りたい」と述べた。最後に、松永沖縄地方協力本部長からは「本協定が実効性あるように陸海空の主要部隊をサポートしつつ、家族会、隊友会とともに手を携さえて、任務遂行に心おきなく励めるよう尽力して参りたい」と家族会、隊友会との連携の重要性を述べた。


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