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自衛隊ニュース   1025号 (2020年4月15日発行)
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航空自衛隊部隊編成行事
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第7航空団第3飛行隊
三沢から隷属替え

 航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)に所在する第3航空団所属の第3飛行隊は、3月26日をもって、百里基地(茨城県小美玉市)に移動し、第7航空団に隷属替えされた。これに伴い、第7航空団は、部隊改編式(第3飛行隊編成完結式)を執り行った。
 式典では、まず、飛行群司令から第7航空団司令に対して部隊編成完結が報告され、次に、第7航空団司令から第3飛行隊長に対して隊旗が授与された。その後、団司令による訓示が行われ、最後に、第3飛行隊が運用するF-2戦闘機を背景に記念撮影を実施した。
 本改編により、第7航空団は、F-4EJ改に加え、新たにF-2戦闘機を運用する戦闘航空団となった。また、同日、百里基地に45年間所在した偵察航空隊が廃止された。
【第7航空団司令兼ねて百里基地司令(佐川詳二空将補)コメント】
 新たな体制となった百里基地・第7航空団ですが、今後も不断の防空任務等を果たし、国民の皆様の負託に応えて参る所存です。今後とも、航空自衛隊百里基地及び第7航空団に対するご理解とご支援ご協力をお願い申し上げます。

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1術校と2術校が統合

 第1術科学校及び第2術科学校は、3月26日付をもって統合され、両校の機能を集約した新たな第1術科学校に改編されることとなりました。
 両校は、浜松基地において昭和29年9月に前身である整備学校及び通信学校が創設されて以来、創立65年の歴史を共に歩んでまいりました。第1術科学校は、航空機の運用を支える航空機整備要員を養成する学校として、一方、第2術科学校は、レーダー器材及び高射等の運用及び整備に係る要員を教育する学校として、それぞれ航空自衛隊の基盤確立に貢献する輝かしい人材の育成に実績を重ねて参りました。近年、我が国を取り巻く安全保障環境は一層の厳しさと不確実性を増す状況となっており、更には、宇宙、サイバー及び電磁波といった新領域が加わり、装備品の高度化・システム化及び厳しい人的環境に対応することが急務とされております。こうした環境に対応するため教育機能の統合・一元化を図り、総合的な識能を持つ人的戦力を効果的かつ効率的に育成し得る教育態勢を確立することにより多様な環境に対応できる人材を養成して参ります。
 両校の教育機能の融合を図る団結の表象として、新たに「学校マーク」及び「識別帽」を作成いたしました。学校マークは航空機、誘導弾及びレーダー関連装備品の融合を反映した絵柄としました。また、識別帽は新学校誕生の初々しさをイメージした桃色を基調に作成致しました。これまで築き上げられた良き伝統のもと、更なる状況の変化に対応し、集約された機能により効率的に多様な環境に対応できる幅広い識能を有する人材を育成していく所存です。

第1術科学校長
空将補 樋山 謙一郎


砕氷艦「しらせ」帰国
 4月6日、「第61次南極地域観測協力」を実施した砕氷艦「しらせ」(艦長・竹内周作1海佐)が、母港の横須賀基地に帰港した。
 「しらせ」は昨年11月12日に食料や燃料等約975tを乗せて東京港晴海ふ頭を出港し、11月27日にオーストラリア南西部のフリーマントルに入港すると、今期越冬隊員を含む観測隊員等67名を乗艦させた。12月7日に南緯55度を超え、今年1月5日に昭和基地の沖合約400mの定着氷に到着し、昭和基地接岸を果たした。
 往路・復路では、船上観測、海洋観測を支援。昭和基地沖接岸後は、物資の運び込み、屋外観測における人員や機材の空輸、基地設営支援が行われた。離岸したのは、1月29日。3月20日、オーストラリアのシドニーでは前次越冬隊員等を含む観測隊68名を降ろし(観測隊は空路で帰国)、翌21日に出港すると、4月6日午前8時頃に横須賀基地逸見岸壁に接岸した。なお、今回の往復のラミング(※)回数は469回だった。
 南極地域観測協力は、昭和40年度(第7次)から行われている(現「しらせ」建造中の平成20年度は除く)。歴代の砕氷艦は「ふじ」(~昭和57年度(第24次))、初代「しらせ」(昭和58年度(第25次)~平成19年度(第49次))、現「しらせ」(平成21年度(第51次)~)。
※勢いをつけて氷に乗り上げることで、艦体の重さで氷を砕いて進む行動。第60次は344回だった。

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