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自衛隊ニュース   1000号 (2019年4月1日発行)
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第10即応機動連隊編成完結式
 第10即応機動連隊(連隊長・伊與田雅一1陸佐)は、3月26日滝川駐屯地において、部隊改編に伴う一連の行事を行った。
 行事は、新編中隊長及び小隊長の連隊長に対する申告、中隊旗の授与、旅団長訓示受け、編成完結式の順で行われた。特に編成完結式においては、積雪の駐屯地滑走路を、3月の始めから急ピッチで除排雪し本行事に備えた。
 編成完結式において執行者である伊與田1陸佐は「即応機動連隊は、平素から諸職種連合の部隊であり、連隊として一心同体であれば、初動から100パーセントの戦闘力を発揮できる。簡単ではないが、諸官に対する方面隊、旅団の期待は大きい。事あるごとに、10連隊の10という数字はヒトマルと読め、漢字にすると一丸となる、といい続けて要望している所以はここにある。本日から即応機動連隊としての新たな歴史が始まる。今ここに存在することを誇りとし、伝統ある気風を継承しつつ、最強連隊を目指し、共に歩んで行こう」と改編への想いを述べた。
 編成完結式後は、16式機動戦闘車をはじめとする即応機動連隊全車両を背景に、全隊員による記念撮影を行い、第10即応機動連隊編成完結式に伴う一連の行事を終了した。

第63期指揮幕僚課程
第46期技術高級課程

合同卒業式
<教育訓練研究本部>
 3月15日、目黒駐屯地にある陸上自衛隊教育訓練研究本部(本部長・岩谷要陸将)で、第63期指揮幕僚課程及び第46期技術高級課程合同卒業式が山崎幸二陸幕長(当時)臨席のもと、盛大に行われ、空自1名・留学生9名(6カ国)を合わせ96名のCGS学生と15名のTAC学生の卒業生が巣立っていった。
 岩谷本部長は、一人一人に卒業証書を授与し、留学生には更に「ありがとう」と言いながら褒賞状と盾を授与した。
 証書を貰うまで卒業生らは壇上を7歩進む。歩が進む毎に緊張する顔や晴れやかになっていく顔…様々だ。何を思い証書を貰うのだろう。山崎陸幕長は訓示で「高い使命感を持って職務を遂行せよ」「不断の修養・研鑽に励め」の2点を要望。岩谷本部長は「組織の任務遂行の原動力たれ」「常に高い志を持って、自らを磨き続けよ」の2点を要望した。
 それぞれの課程を卒業後「真に戦える陸上自衛隊」を実現する人材として期待される卒業生達は、北海道から沖縄の新任地で、時代の変化に対応した陸上防衛力を創造的思考力を持って構築していくことだろう。

政府専用機機種交代式典
B747からB777へ
<航空自衛隊>
 3月24日、平成5年から任務運行を開始していた特別航空輸送隊(隊司令・富崎秀樹1空佐)政府専用機「B747」が退役し、「B777」が新しく未来に向けて第1歩を踏み出した。
 機種交代式典は、航空自衛隊千歳基地 特別航空輸送隊格納庫内で鈴木貴子防衛大臣政務官、ヤング米国大使館首席公使など多数の来賓を招いて行われた。
 式典で航空支援集団司令官・山田真史空将は「任務遂行に当たっては、企業の皆さまのお力添えにより、時差を超え本邦と現地とで力を合わせ定時運航の確保に至ったエピソードを数多く聞いております」「平成の時代と共に活躍したB747は退役しますが、B777で新しい時代を迎え、特輸隊がこれまでの良き伝統を継承しつつ発展を続けて行くことを約束します」などと式辞を述べた。
 また、鈴木政務官は「日本人らしく『時間通り』に運行される任務のレガシーを引き継ぐためには、隊員諸君の高い意識と弛まぬ努力が不可欠です」「自らの使命をしっかりと自覚し、一致団結し、安全な運行の確保という政府専用機の最大の任務に全力を尽くしてほしいと思います」などと訓示を述べた。
 B747は平成30年度末をもって任務終了予定。これまでの訪問国は100カ国、寄港地は271ヶ所、総飛行距離は地球365周分、任務運行は国内15回、国外334回を数える。

機略縦横(10)
東部方面隊最先任上級曹長 斉木学美准陸尉
 強靭な陸上自衛隊の創造に向けた大改革が断行される中、最先任としてどういう形で貢献していくべきかを考えた時、最先任上級曹長の地位役割としては「上意下達、下意上達、指揮官補佐、伝統の継承等々」沢山ありどれをとっても大切な使命であると感じています。
 それを踏まえ強靭な陸上自衛隊の創造のために必要な事は「一人一人が強くなる」という事だと思っています。どんな大きな組織も、一人一人の人間で形成されています。それぞれが「この国を守っている」という誇りを持ち自らが成長し強くなろうとする事。つまり先ずは「自分改革」が必要だと考えます。
 ある書の中に「全ての将来の運命を決定するものはその集団、その組織に参加する個人が自己を磨いて、そしてその磨かれたる自己を以ていかにその集団に参加し、その影響を受け、またそれに影響を与えていくか」と記されていました。
 正に今我々最先任が立ち位置を誤ることなく自己修練を怠らず、それぞれが持っている感化力・人間力を持ってその「生き様」を見せ隊員個人を強くし、組織に影響を与えていく事が大切だと思っています。それこそが強靭な陸上自衛隊の将来につながりまた「最先任」が陸上自衛隊に無くてはならない存在へとつながるのだと信じています。

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