防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース 992号 (2018年12月1日発行)
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
アイ フィール ウインター インジエアー
I feel winter in the air!
そこらじゅうに冬を感じるね!

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。気象庁の記録では、20数年ぶりに遅い木枯らし1号が吹き、これから冬の寒さが厳しくなります。紅葉のシーズンとなりました。今年は、今まであまり紹介されていないような観光地にスポットがあたり、旅行情報もたくさんあります。自宅の大型ビジョンで楽しむのもそれなりに楽しいかもしれません。元気な方は、すこし足を延ばして登山などいかがでしょうか。

 さて、今回の表現は、"I feel winter in the air!"「そこらじゅうに冬を感じるね!」です。I feelは、周りの変化や状況を肌で感じることです。winterをつけると「冬を感じる」となります。これにin the air、直訳すると「空中に、空気中に」にということですが、「そこらあたりに、一面に、そこらじゅうに」と自分の周辺の状況をすべて包括するような意味になります。どこを見ても、どこへ行っても「冬を感じる」という表現です。こなれた表現にすれば「冬めいてきたね」という感じになります。会話の始まりに使って、行楽などの話題に持っていけると場が盛り上がりますね。

 今年の冬は、もしかしたら暖冬になるかもしれませんが、気は抜けませんね。いろいろな現象で天候が急変することもあります。まずは、しっかりと冬支度をしたおきたいものです。師走となると世の中もにぎにぎしくなってきます。日々の生活のリズムをいつも通りに刻みながら、イベントなどを楽しみたいですね。陽気に楽しく、できる限りストレスの少ない日々をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>


防衛ホーム'俳句コーナー
善光寺見ゆる炉端や薬喰 井戸田盛男
一歩一歩の靴に鳴る今朝の雪 足立徹
鮟鱇を捌く真白き雪のうへ石田 孝子
崩落の城石並ぶ草紅葉坂元 順一
北前船の館浮き立つ鰤起し塩見 惇子
年の瀬の雑巾掛けの檀家衆鈴木和歌恵
尼寺の三畝と半の冬菜畑 増田 直美
風の道避け野良猫と日向ぼこ 松岡 魚青
山迫る湾一閃の雪起し川端 初枝
日向ぼこ心に生るるもの育て 藤岡 孝子
華やかに秩父夜祭火の坩堝明田 眞雅
軽トラックに大根一本乗せ帰る斉藤 一向
簾なし程よく曲る干大根 小窪美和子
冬ざれや出荷の終へし菜屑畑 氷川 杜夫
落葉踏む修験の僧の歩の確か 丸岡 泥亀
冬うらら湯餅と貼らる細格子 大島 愛子
城跡の櫓へ濠へ紅葉散る 岩城 節子
部屋中に味噌汁香る今朝の冬 杉山ふく美
選 者 吟
煩悩を忘れ見詰めし蓮の花畠中 草史

近間から遠間から
桑沢 慧
天叢雲剣
(あめのむらくものつるぎ)

 「一人だけがヒーローではない。全員がヒーローなのだ、ということです。明治時代の国難に立ち向かった先人たちと同じくらい、今、全隊員が心を一つにして一丸となって国難に立ち向かっているのです。本当に素晴らしい隊員です。彼ら全員が英雄なのです(自衛隊かく闘えり・双葉社刊)」
 2011年3月11日に発災した東日本大震災で、陸海空自衛隊10万人の災統合任務部隊の指揮官となった東北方面総監、君塚栄治陸将のこの言葉に触れ、私は日本書紀や古事記に登場する神、スサノオノミコトを連想した。生贄を欲して暴れまわる八つの大蛇の首を持つ怪物、ヤマタノオロチを退治したスサノオの神話は、おびただしい数の犠牲者を出す天変地異に、代々多くの防人が立ち向ったことを伝えたもので、スサノオは一人ではなく多くの防人を指すという解釈がある。震源地を中心とした東北地方を蹂躙したあの巨大な地震と津波は、現代に現れたヤマタノオロチだったのかも知れない。そして、君塚総監率いる10万人の自衛官たちこそ、現代のスサノオだったのではないか。
 「君塚さん、頼みます。日本を救いたまえ」発災から三日後の14日、それまで別々に活動していた陸海空の災害派遣部隊が統合され君塚総監が指揮官となったと知り、祈る思いで手を合わせた私の脳裏には、初めて会った頃の、まだ眼鏡もかけず髪も白くない君塚さんの姿が浮かんでいた。
 このときから17年ほど前、まだ防衛庁(当時)が六本木の檜町と呼ばれる一角にあった頃、冨澤暉陸幕長を表敬に訪れた私を案内してくれたのが君塚2陸佐だった。俳優の篠田三郎に似ている、というのが第一印象で、細身でいつも微笑んでいるような優形の容姿が陸上自衛官らしく見えない点も印象的だった。その後、夕食をごちそうになったときのこと。近ごろ私がセキュリタリアン誌に記事を書いていないことに話が及び思わず口ごもると「彼、脅かすからねぇ」と、あの優しげな微笑みで意外な一言をかけてくれた。ある編集部員の自衛官と反りが合わずセキュリから離れざるを得なくなり、そのつらさのためか一時体調を崩した私にとって、相談したわけではないのにすべてを察し、言外に「負けるな」と笑顔で励ましてくれる優しい兄のような君塚さんに、心身の強張りが解けていくようだった。数年後、私はセキュリに復帰し、記事にした部隊から「名にし負う慧眼」と感謝状を頂いた。
 自分が立ち直るきっかけを与えてくれた君塚さん率いる10万人の災統合任務部隊。「がんばろう!東北」のロゴをヘルメットに貼った隊員たちが各々の持ち場で一心不乱に救援活動をする様子が、私には神々しくさえ見えた。部隊への訓示で君塚総監は「いま、この場所でこの任務に当たることを意気に感じるよう。よりによって自分が赴任中に地震が起こらなくても。そう感じても無理はない。しかし、自分がここにいるときに地震が起きたのはきっと何かの運命に違いない。いま、このときのために自分は生きてきたと考えて、大いに意気に感じるように。我々はいまできることを精一杯行い、その評価は後世の歴史に委ねよう(東日本大震災自衛隊救援活動日誌・扶桑社刊)」と語ったという。
 だがその評価は、後世に委ねるまでもなかった。自衛隊の活躍に熱い眼差しを向けていた多くの少年少女たちが、大人になったら自衛官になると宣言し始め、もっと幼い子からも「じえいたいのみなさんありがとうございます。早く日本をもどすようがんばってください。いつまでもおうえんをしています。じしんでこまっている人を、助けてください(出典は同上)」と綴られた手紙が届いている。
 スサノオが倒したヤマタノオロチの尾から出てきた天叢雲剣が、歴代天皇が継承してきた三種の神器の一つとされている。千年に一度の大震災というオロチとの戦いの末に日本人が手に入れた、未来へ継承するべき現代の天叢雲剣、それは「絆」だったと、今は亡き君塚さんの御霊にお伝えしたい。

桑沢 慧(くわさわけい)
 明治神宮武道場至誠館剣道科出身のフリーライター。これまでセキュリタリアン(防衛弘済会)、歴史群像(学研)などに執筆。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
長崎県消防学校 撰田 隆志
撰田氏は平成29年4月、自衛隊長崎地方協力本部を1陸佐で定年退職。55歳(記事作成時)

 私は、平成29年4月、自衛隊長崎地方協力本部勤務を最後に定年退職し、長崎県消防学校において非常勤職員として勤務しています。
 退職後の職業は前々から何となく、寮の管理人、いわゆる「寮監」かなと考えていました。その理由は、自衛隊最後の職務が地域援護センター長であったことから、退職予定隊員の就職の援助をさせていただく中で就職に関する様々な情報を得ることができ、寮監を再就職先の選択肢として捉えるようになっていました。私が定年退職を迎えるタイミングで、このような希望の求人が舞い込み、採用していただくことになりましたが、正に幸運としか言いようがありません。
 長崎県消防学校は、県内市町の消防職員及び消防団員等に消防の責務を認識させるとともに、学術技能の修得、規律及び体力・気力の練磨、人格の高揚等、地域住民の信頼と期待に応えうる消防職員及び消防団員を養成することを目的に設置されており、県内消防職員の初任科と専門課程、そして消防団員の各種課程など、年間を通じて多くの学生が本校に入校してきます。その中で私は、学校施設の管理と入校学生の寮内生活指導を任されています。
 定年退職の翌日からこの職に就いたのですが、陸上自衛隊在勤間、職種学校、幹部候補生学校、教育大隊と、三度にわたって学生教育に携わってきた経験をそのまま活かすことができ、再就職と言うよりは転属のような感覚でスムーズにこの職に馴染んでいったのを記憶しています。
 今も高い志を持った若者達に接することで元気をもらい、そして私自身さらに成長させてもらっていると感じる毎日です。
 今後も自衛隊での勤務と同じように、国民の生命・財産を護る消防の重要性を自覚し、一生懸命勤務することで国民に信頼される消防職員及び消防団員の育成に寄与できればと思っています。

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