防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   991号 (2018年11月15日発行)
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
キープ アップ ザ グッド ワーク
Keep up the good work!
その調子だよ!

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。暦の上では、冬になりました。朝晩は寒くなってきました。木枯らしが吹くまでの間、秋の恵みを見つけて彩り多く豊かな生活を楽しみたいですね。今年の冬は寒さが厳しくなるかもしれません。一日一日を大切に楽しく陽気に過ごしたいものです。

 さて、今回の表現は、"Keep up the good work!"「その調子だよ!」です。今の調子のままで頑張ろうという激励する表現です。keep up〜は、「上にあげておく、沈まないようにする、そのままの状態にしておく、維持する、持続する」などの意味があります。good workは、直訳すると「良い働き」になりますが、仕事だけでなく、今している活動や活躍を表しています。受験勉強やスポーツの訓練や、習い事などの練習にも使えます。今の状況を維持してさらに頑張りましょうという意味があります。workの前にaではなくthe(強く限定したこと)がついているのがポイントです。これで「今」頑張っていることを、さらに頑張っていこうという励ましになります。

 これから紅葉も進み紅葉狩りやハイキングにもよい季節です。
 休日や週末は、どこもかしこも観光客でにぎやかになりそうです。都会の喧騒を離れ、ちょっと足を延ばしてみるのも楽しいかもしれません。静けさの中で、年末までの事柄を整理して心の準備をするのも、良い時間となります。陽気に楽しく、できる限りストレスの少ない日々をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
株式会社テレビ宮崎 湯川 敦志
多忙でも後回しにせず、早めに方向性の決定を
湯川氏は、平成30年4月に航空自衛隊西部航空警戒管制団第9警戒隊(下甑島)を准空尉(特別昇任)で定年退官。54歳
 私は、平成30年4月に航空自衛隊を定年退職し、宮崎県宮崎市にある株式会社テレビ宮崎に再就職しました。弊社は、県内に2局しかない民放テレビ局の1つで、東京オリンピックが開催される2020年には開局50周年を迎えます。
 私の所属する技術部は、20歳代から60歳代までの幅広い世代が活躍しており、スタジオ収録、現場撮影、放送設備の保守・整備など、仕事は複雑多岐に亘ります。また、私の他に2人の航空自衛隊OBが活躍しており、日頃から声掛けやアドバイスを頂いているため心強く感じています。
 現在の私の仕事は番組の録画、再生、速報などの設備操作を行いつつ、計画通りに放送されているかを監視することです。新米の私が出来る仕事はまだ限られていますが、努力を重ね、仕事の幅を広げ会社に貢献する所存です。
 これから定年を迎える方の中には、現業に追われ、自分の将来について考えることさえ後回しにしてしまう方もいるのではないかと思います。しかし、定年前は、就職先のみならず、将来を見据え様々な準備をしなければいけない大切な時期ですので、早めに仕事の方向性や希望を決めておくことが重要です。また、就職援助の施策である、定年予定者教育、業務管理講習、技能訓練及び通信教育などは、今後の人生を設計するにあたって、大いに活かされますので積極的に参加して下さい。
 私の場合は、最終勤務地が離島であり、単身赴任でもあったことから、再就職には不安もありました。しかし、新田原基地援護室から企業情報を適時適切に受けられたことと、検討や準備に比較的多く時間を費やすことができたため、希望に叶った再就職ができました。
 最後に、新田原基地援護室を始め、再就職にあたりお世話になった方々へ感謝申し上げ、現役自衛官の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げます。

近間から遠間から
桑沢 慧
「愛気」道 

 剣道の修行で誰もが陥る、勝てないというスランプ。脱するには「勝ちたいと思うな」という助言をよく耳にするが、これは座禅で無心の境地を目指すのと同じくらい難しい。そこで私の場合はあえて一切を逆にしてみようと、相手を敵と見ず「あなたが好きだ」と思いを寄せた。すると相手の攻めに切れがなくなり、地団太を踏むような無駄な動きが増え、隙が生じ始めた。混乱しているのだ。武道の勝負は技量が同じなら発する殺気の大きさで決まる。相手の殺気が自分より大きいと感じたら、相手と気を合わせぬよう無視するしか負けから逃れる術はない。これは古流武術の昔から「合気を外す」と表現されてきた心法だ。ところが、勝負の場で殺気ではなく、場違いな好意を感じた相手はこちらの意図がわからず、攻めあぐねて自滅することがあるらしい。このことを知るに及び、同じ現代武道の仲間である「合気道」が思い浮かんだ。「合気」を名乗るのは、相手の殺気に対し愛気で合わせて制することに由来するのではないか。だとしたら、古来より禁忌とされてきた気と気を合わせることを逆に原理として誕生した合気道は、武道界の革命であったはず。そのような考察を胸に1997年7月1日、合気会に植芝吉祥丸道主をお訪ねした。武道雑誌「秘伝」9月号の取材だったのだが、挨拶を交わしながら吉祥丸道主はこう言われた。「実は、取材は受けないことになっているのですが、なぜかあなたとの面会が予定に入っていたのです」なかったはずの出会いの場に二人がいることの不思議に、私は合気道の開祖である吉祥丸道主の父、植芝盛平翁が起こしたとされる奇跡の数々を思い起こしていた。その一つ<自分には拳銃の弾は当たらない>と盛平翁が言うのを聞き咎めた軍人が、的になることを誓約した証書を書かせ25mの距離から盛平翁を狙い撃った。その直後、盛平翁に投げ飛ばされていた(塩田剛三合気道修行・竹内書店新社刊)について質問した。吉祥丸道主はこれをためらいがちに受け流すと「世界の平和に貢献できる和合の武道、それが合気道です」とだけ答えた。父の合気道を誰もが学べるようその技術を体系化し国内外に広めた吉祥丸道主が、合気道を伝説の中に戻してしまうはずがなかった。だが開祖が生死の関頭に立ち産み出した武道には、やはり生命の神秘が見え隠れする。私はこう考える。<殺気とは勝ちたいという欲望から発する個人的欲求であり、目的を果たせば消えてしまう一過性のものだ。これに比べ、愛気は我を倒しに来る彼をも生かそうとする慈愛の心。言い換えれば過去から現在、未来へと繋がる生命の連続性を慈しむ心から発しているため、各々が内包する時間に一瞬と永遠の違いがあり、一瞬にかけて欲望を果たそうとした彼は、永遠の中に吸収されるように我に気を呑まれ、制される>前述の拳銃射撃の的になった伝説は銃弾をかわしたこと以上に、瞬間移動したらしいことが不可解な点なのだが、武道家ですらない、普通の人が起こしたこんな事例もある。<団地の主婦が外で立ち話をしていると、四階の自宅ベランダから幼い我が子が柵を乗り越え落ちるのを目撃した瞬間、視界が真っ白になり、気がつくと我が子を受けとめていた。彼女が移動した距離と四階から落下したものが着地する時間から計算すると、この主婦は8mを1・5秒で駆け抜けていた>
 ところで、愛気が起こす奇跡は二者の間に限られるのか。一人が大人数に対し発揮し歴史を動かすことはないのか。その一つの答えを、イギリスの植民地だったインドの独立運動に見た。虐げられていた英印軍のインド人兵士を敵とは見ず、愛を以て投降をうながし5万人に及ぶインド国民軍を創設させ、独立運動の端緒を開いたとされるのが日本陸軍「F機関」の機関長・藤原岩市少佐、後の陸自調査学校二代目校長だ。合気道とインド国民軍、何の関わりもない両者が掲げる信条が偶然にも同じ「和合」であることに、愛気を感じる。

桑沢 慧(くわさわけい)
 明治神宮武道場至誠館剣道科出身のフリーライター。これまでセキュリタリアン(防衛弘済会)、歴史群像(学研)などに執筆。


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