防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   988号 (2018年10月1日発行)
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平成30年北海道胆振東部地震
 
温かいお風呂に「ほっ」
<第5旅団>
 9月6日午前3時7分頃、道央を中心に北海道の広い範囲で強い地震があり、胆振管内厚真町では道内で初めて震度7を観測して大規模な土砂崩れが数多く発生するとともに、道内の全295万戸が一時停電になるなど北海道は、かつてない大地震による甚大な地震被害に見舞われた。
 第5旅団(旅団長・堀井泰蔵将補=帯広)は、発災後直ちに情報収集にあたり、管内各自治体等と連携を図りつつ派遣準備を完了させ、旅団管内においては帯広駐屯地所在の6個部隊が帯広市内で給食支援を実施するとともに、各駐屯地はライフラインに被害の遭った被災地域に対する生活支援などの派遣活動を行った。
 また、第5後方支援隊(隊長・大西準一1陸佐)は、被害の大きい胆振・日高管内における派遣活動を行う第7師団を増援、日高町において入浴支援を行い、野外入浴所「熊乃湯」を利用した住民の方々は、「気持ち良かった。温かいお風呂で緊張の糸がほぐれた。」など、「ほっ」とした様子であった。
 旅団は、不自由な生活を余儀なくされている被災者の方々が一日でも早く通常の生活に戻れるよう、引き続き全力で災害派遣活動を行う。
 
激震の北の大地へ前進!
<岩手駐屯地>
 9月6日午前3時8分頃、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が発生、午前6時に北海道知事から自衛隊に対して災害派遣を要請した。これに伴い、北海道の部隊はもとより、道外の部隊にも命令が発令され、岩手駐屯地所在部隊の第2施設団第10施設群第387施設中隊が7日午前2時に駐屯地を出発した。
 施設中隊は命令が発令された事により、車両7両(油圧ショベル×2、バケットローダー×2含む)人員14名が派遣準備を迅速に整え、施設中隊長に準備完了を報告、「人命捜索や災害復旧に全力を尽くしてもらいたい」と激励を受け、中隊の隊員が見送るなか、激震に見舞われた北の大地へ向け前進した。

第44回全自衛隊少林寺拳法大会
 8月25日、少林寺拳法連盟本部(香川県多度津町)において、第44回全自衛隊少林寺拳法大会(大会会長・岩田清文全自衛隊少林寺拳法連盟会長)が開催された。
 大会当日は、台風一過、抜けるような青空が広がり、厳しい残暑の中、全国から約130名の隊員拳士が集まった。来賓として、川島一浩少林寺拳法連盟会長、泉雅文香川県連盟・四国実業団連盟会長、小和瀬一陸上自衛隊第14旅団長、坂本雄一中部方面総監部幕僚副長などが列席し、浅山泰幸大会実行委員長(善通寺支部長)の開会宣言で競技が始まった。
 今回大会は、少林寺拳法の総本部で開催されたほか、来賓でもある湯浅秀樹海上自衛隊幹部学校長が競技に参加し、見事入賞するなど、例年以上の盛り上がりを見せていた。
 競技後は、隊員と実業団・大学拳士の組み合わせや、夫婦、親子が演武を発表したほか、善通寺支部による格闘展示や本部職員による演武披露も行われた。また、表彰式では、本大会に最も多くの出場者を送り込んだ防衛省少林寺拳法部(生形良隆部長)に対し、全自衛隊連盟会長賞が贈られた。大会後は近隣のホテルで恒例のレセプションが催され、お互いの健闘を称え合い、平成最後となる全自衛隊大会は成功裏に幕を閉じた。
【主な入賞者】
(組演武)
○男女三段以上の部
一位▽防 大(山田・立川)
二位▽防衛省(生形・小田)
三位▽千 歳(久元・石丸)
・三段以上の部
一位▽善通寺(外園・栗林)
二位▽防衛省(財木・川鍋)
三位▽目 黒(高取・湯浅)
○二段の部
一位▽防 大(大前・小山)
二位▽徳 島( 楠 ・小谷)
三位▽小 牧(宮本・柴田)○初段の部
一位▽防 大(福重・田中)
二位▽防 大(谷口・大竹)
三位▽防 大(三好・岡田)
(単独演武)
○四段以上の部
一位▽善通寺(藤井)
二位▽小 牧(今泉)
三位▽芦 屋(岡本)
○三段の部
一位▽厚 木(阿部)
二位▽防衛省(中宇地)
三位▽小 牧(名取)
○二段の部
一位▽防 大(三宅)
二位▽善通寺(佐藤)
三位▽浜 松(奥野)
○初段の部
一位▽防 大(藤本)
二位▽防 大(大窪)
三位▽防 大(西條)
(団体演武)
一位▽防 大B
二位▽防 大A
三位▽防衛省A
【海上自衛隊幹部学校長・湯浅秀樹海将に聞く】
 少林寺拳法連盟本部で行われた第44回全自衛隊少林寺拳法大会で、組演武三段以上の部に出場した、海上自衛隊幹部学校長・湯浅海将に話を聞いた。
− 大会に出場した感想を聞かせてください。
 今回機会を得て選手として参加させていただいたわけですが、考えてみますと、このような形で試合に出場したのは、防大4年生時の全日本学生大会以来の、実に33年ぶりだったことに自分でも驚いています。大会に向けて事前練習を始めたのが7月上旬、今年は特に暑い日が続いたので事前練習は毎回バテバテで大変でしたが、自分としてはいい形で当日を迎えられたと感じていました。あとは、練習の成果をいかんなく発揮できればよかったのですが、なかなかどうして思いどおりにはいかず、ちょっと後悔が残る結果となりました。ただし、残念だったからこそ、来年も参加して、もっと上を目指そうという気持ちにもなっているので、この気持ちを忘れず今後も励んでいきたいと思います。
− 卒業後も少林寺拳法を続けるためには、どうしたらよいでしょうか。
 私自身は27年ぶりに防衛大学校訓練部長として戻ってくるまで、ちゃんとした形で少林寺拳法に取り組んだことはありません。しいて言えば、基本の突き蹴りを体力練成の一環としてやる程度でしたので、全くできの悪い拳士だったと言えます。特に、私は船乗りだったので、練習相手を見つけるのも難しく、転勤も多く道院に通った経験もなかったので、やろうという気にならなかったというのが正直なところです。しかし今は全自衛隊支部があります。基地、駐屯地に支部がなくても、また艦船勤務でも、全自衛隊支部に所属して、現役拳士を継続することができます。できる範囲で自主練をしながら昇段試験も受けられますし、都合がつけば全自衛隊大会にも出場できます。こうした自衛官の勤務環境に合わせた独自の制度があるので、うまく活用すれば継続することができると思います。
− 後輩にメッセージをお願いします。
 「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」私の大好きな言葉です。何歳になっても心身ともに鍛えられる少林寺拳法に、経験者はもちろん、未経験者もぜひチャレンジしてもらいたいと思います。きっとやってよかったと思えるはずです。一緒に頑張っていきましょう。
※全自衛隊支部に関する問い合わせは、全自衛隊少林寺拳法連盟事務局長 生形良隆(080-1364-3382)まで。

機略縦横(5)
水陸機動団最先任上級曹長 日高幸治准陸尉
 四方を海に囲まれた我が祖国。防衛態勢強化の必然から平成30年3月27日に西海の地佐世保市相浦に水陸両用作戦部隊として産声を上げた水陸機動団。初代団長の統率方針は、「いくさに挑む」「チャレンジ」の2つの意味からの「挑戦」、要望事項は「やるべきことを当たり前のごとく実行せよ」である。団長企図を最先任系統に早期徹底すべく企画した第1回最先任上級曹長等集合訓練において団長訓示を拝聴した私は、解った顔をして「我々の系統も全力で徹底します」と満面の笑みで申し述べた。甘かった。人として、自衛官として、親として、子として「やるべきことを当たり前のごとく実行」していく事がいかに難しい事か。かく言う自分自身は実行できているのか。「徹底」の難しさを日々身につまされながら、あの日口にした「徹底」がなされているか自問自答しつつ日々隊務に臨んでいる。我々最先任上級曹長系統全ての隊員の終わりのない「挑戦」は今日も続く。

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