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自衛隊ニュース   985号 (2018年8月15日発行)
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ジブチで日本文化を
<DGPE・DAPE>
 7月18日、アフリカのジブチ共和国で活動している第9次派遣海賊対処行動支援隊(司令・岩上隆安1陸佐)、第31次派遣海賊対処行動航空隊(司令・高橋英樹2海佐)は、自衛隊活動拠点において、ジブチ軍(陸・海・空)軍人に対し、日本文化(竿燈、習字、武道、折り紙、けん玉)紹介を行った。ジブチ軍に対する文化紹介は平成23年の拠点開設以来初めてである。
 拠点では、これまで軍人であるかないかを問わず、ジブチで協力関係にある人との交流を通じ、日本に対する理解が深まることが、延いては日本のためになるとの考えの下、文化交流を行ってきた。日本文化紹介は、これまでもジブチ市民及び在ジブチ各国駐留軍に対して行っていたが、ジブチ軍人を拠点に招待し披露したことはなかった。今般は、5月に米谷在ジブチ日本大使がジブチ陸軍のキャンプ・シェイク・オスマン駐屯地を訪問したことをきっかけとして実施が計画され、開催に至ったもの。
 当日は、夜間にもかかわらず35度を超える暑さであったが、本紹介では自衛隊から、ジブチ軍に対し日頃からの支援、協力に対し感謝の意を表した後、習字、折り紙及びけん玉の体験、柔道の型の展示を行うとともに、締めとして秋田の竿燈を披露した。参加した約40名のジブチ軍人は、初めての日本文化に触れ、大変感激した様子で習字や折り紙の展示場所に集まり、代わるがわる自分の名前などを半紙に書き、折り紙の鶴や兜などを手にとってはその精巧さに見入っていた。また、柔道の展示では、気合のこもった隊員の動きに、皆、こぶしを握り締めながら、それを見守っていた。
 締めくくりの竿燈披露では、ジブチの夕闇にちょうちんの灯りが映え、周囲は幻想的な雰囲気に包まれた。そうした中、ジブチ軍人は息を呑んだ様子であったが、自衛隊員が「どっこいしょ、どっこいしょ」と合いの手をいれると次第にその緊張はほぐれ、最終的には、自衛隊員、ジブチ軍人の大きな掛け声が拠点内外に響き渡った。
 拠点が日本人、ジブチ人の熱気で一杯になったところで、ジブチ軍人は予定になかった、ジブチのダンスを披露した。自衛隊員もそのダンスにこぞって加わり、熱気と躍動で会場は一つになった。
 参加したジブチ軍人は日本文化を直に体験し、「日本文化は素晴らしい」、「楽しい時間をありがとう」と興奮した様子で語った。また、本文化紹介は隊員にとっても貴重な体験となり、日本文化を紹介した自衛隊員は、「ジブチ軍人と交流できて良かった」、「この経験は忘れられません、ジブチに来て良かった」と語った。

強化が進む南西諸島の防衛態勢
 八重山防衛協会(会長・三木巖)は、7月5日石垣市内ホテルに於いて、平成30年度定期総会など(防衛講演会・総会・懇親会)を開催した。
 防衛講演会(参加者約100名)では、松永浩二自衛隊沖縄地方協力本部長を講師に迎え『陸上自衛隊の概要』と題して、「進化し続けるJGSD」を上映後、我国を取り巻く安全保障環境、陸上自衛隊の概要、陸上自衛隊の取組、安全保障環境を踏まえた陸上自衛隊の体制改革、陸上防衛力の今後のあり方、自衛官の募集状況について講話を実施し、警察予備隊の発足から、陸上自衛隊の歴史、現在の陸上自衛隊の概要について理解を深めるとともに、会員一同認識を新たにすることが出来た。
 定期総会では、平成29年度各種報告及び平成30年度の各種事業計画案等を報告するとともに、『石垣市平得大俣地区における陸上自衛隊配備計画推進決議』について審議し、全会一致により決議した。
 総会後の懇親会(参加者‥約100名)では、西大舛高旬竹富町長、平田隆則西部方面総監部幕僚副長、上地和浩八重山家族会長、米盛博和八重山建設産業団体連合会会長、我喜屋隆次石垣市議会議員、長山家康石垣市議会議員、米盛初恵石垣市議会議員等多数の来賓を迎え、盛大に開催した。
 懇親会参加者一同、石垣島への陸上自衛隊の配備に向け一致団結して行く事を決意し、防衛省自衛隊との連携強化を図ることが出来た。

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