防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   984号 (2018年8月1日発行)
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1面 2面 3面 5面 6-7面(PDF) 9面 12面

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
The heat is killing me!
ザ ヒート イズ キリング ミ
暑くて死にそうだ!

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。大暑が過ぎ、徐々に真夏に移行するのが例年の気候ですが、7月後半から、猛暑が続いています。熱中症で病院に搬送される数も最高値を記録しています。気象庁の予報官が「この暑さは、もはや災害である」と発言していましたが、そういう認識で対処していかなければならないんでしょね。とにかく、水分を取って、無理をせずにお過ごしください。

 さて、今回の表現は、"The heat is killing me!"「暑くて死にそうだ!」です。夏の定番のフレーズです。heatは、非常に暑いことを意味します。kill meは、直訳すれば、「私を殺す」ですが、killには、いろいろな意味があり、病気や、怪我、その他の理由で、痛みや、苦痛を感じて、それに耐えられない状況をしめします。絶えられないほどの暑さから、「暑くて死にそうだ」となります。killは、その他にも、「時間をつぶす、勝負に圧勝する、スイッチを切る、猛烈に痛い」などの意味で使われます。"It's killing me"「面白すぎる!」などは、冗談で笑いすぎて苦しい感じや、相手が非常に面白いことを表現できます。

 最初に書きましたが、この暑さは災害だそうです。熱中症にはくれぐれも気をつけて無理をしないようにお過ごしください。また、災害派遣で活躍されている隊員の皆様、本当にご苦労様です。派遣部隊には、災害で身内の方を亡くした隊員もいると聞いております。本当に崇高な任務に邁進されていますね。ありがとうございます。被災地の一刻も早い復旧を心から祈念しております。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>


「頑張っています」新しい職場
株式会社 九電工 入尾野 誠一郎
郷に入れば郷に従え
入尾野氏は、平成26年6月に福岡駐屯地業務隊を1陸佐(特別昇任)で定年退官。58歳(記事作成時)
 私は、平成26年6月に福岡駐屯地業務隊を最後に定年退職し、自衛隊福岡地方協力本部援護課に紹介いただいて、株式会社九電工に入社しました。
 現在は研修施設の九電工アカデミー(佐賀県三養基郡)で勤務しております。就職してから今年で4年目になりますが、これまでお世話になった自衛隊とすばらしい会社で仕事をさせてもらっている事に対し、感謝の気持ちで一杯です。
 九電工は総合設備業として配電、電気、空調管、情報通信及びエコ(エネルギー)部門を主たる事業としております。平成29年7月九州北部豪雨災害において、弊社では配電部門を主体に懸命に復旧活動を行い、まさしく企業理念の一つである「快適な環境づくりによる社会貢献」を実感するとともに誇りに感じるところです。
 ここ九電工アカデミーでは400人近くの新入社員の教育をはじめ、年間200個課程に及ぶ各種研修を行っており、今年度採用の任期制退職隊員9名も新入社員として研修を受けています。私の主な職務内容は、研修生の生活指導で、具体的には新入社員に対する入社当初の基本動作等の教育と年間を通じた朝礼前後の訓練を担当し、社会人及び組織人としての心構えについて指導を行っています。年齢や学歴の違う新入社員に対する教育や一般研修生に対する指導は難しいところもありますが、挨拶・返事・後始末(整理整頓)などの躾事項、時間やルール・マナーを守ることなどについては、年齢・学歴に関係なく極めて常識的で重要なことであるため、特に重点的に指導をしています。
 これまでの経験から思うことは、規律正しさ、体力・気力、業務処理能力など自衛隊で培った経験は、一般社会で十分に通じる貴重な宝だということです。
 これから再就職を迎える皆さんも健康に留意され、与えられた職務を前向きにコツコツ「一日一生」の気持ちで取り組んでいけば十分に充実した日々が送れるのではないかと思います。又、積極的に社員の方々とコミュニケーション(ノミュニケーション)を図り、意思の疎通を図ることも重要だと思います。「郷に入れば郷に従え」です。ご安全に!

近間から遠間から
桑沢 慧
「日本沈没」と「復活の日」
 もし、日本人が日本という国を失い、世界をさ迷う放浪の民になったとしたら…
 日本全土を次々と襲う大地震。絶対に倒れないはずの高速道路が倒壊し、ビルはガラス片をまき散らしながら崩れ、民家は潰れ、巻き起こる火災旋風が逃げまどう人々を飲み込んでいく。そして、押し寄せる巨大津波が隅田川にかかる永代橋を押し流す。首相官邸の非常災害対策本部の壁にも亀裂が走り、揺れるたびに天井から土埃が舞い落ちてくる。
「こちら陸上自衛隊観測機。都内の火災発生個所は推定6千。しかし道路上は障害物が多く、また風速20メートルの火事場風で消防も現場に近づけず、断水で放水もできません!」
「国を守る、国民の生命や財産を守るとは、一体何なんだ…」自衛隊ヘリから届く業火の東京の映像に、総理が心の中で独白する中、次の報告が入る。迫りくる炎からの避難民が皇居前に殺到し、機動隊が阻止しようとしている。総理は宮内庁長官に電話で告げる。
「内閣総理大臣の命令です。ただちに門を開け避難者を宮城内に入れてください!」
 これは、1973年公開の映画『日本沈没(監督・森谷司郎)』の1シーンだ。45年前も未曾有の大ヒットとなったが、大震災や火山の噴火などの自然災害が頻発する現在の方が、観ていて身体が強張る。原作は同年に刊行された同名の長編小説で、著者は日本を代表するSF作家、小松左京だ。執筆に当たり小松は、地殻のプレートがずれ動くことにより地震が発生するというメカニズムを説いた、当時の最新の学説「プレート理論」を採用するなど、科学による裏付けを重視し物語に現実味を持たせた。その上で、冒頭に掲げたテーマ「日本人が国を失ったら」を問い、国と個々人の繋がりを日本人に考えさせようとした。小松左京の出現で、まだ生まれたばかりだった日本SFのレベルは飛躍的に上がった。
 31年、大阪市生まれ。本名は小松実。少年向け新聞に連載されていた科学小説で知った、空想上の兵器と思っていた原子爆弾が、連載から四年後に戦時下の日本へ実際に投下されたことに衝撃を受け、これが科学を意識したSFへ向かうきっかけとなる。京都大学文学部を卒業し、ラジオ大阪の番組で漫才の台本を書いていた59年、早川書房から創刊された「SFマガジン」に触発され翌年、同誌が公募した第一回の新人賞に「地には平和を」で応募。これは終戦の日に青年将校たちが起こした宮城事件が成功し戦争が継続していたら、というテーマだった。努力賞に終ったこの作品と、小松が続けて応募した62年の第二回新人賞で入選した「お茶漬けの味」の二作は、揃って63年の直木賞候補となった。この翌年発表したのが、80年に映画化もされた長編「復活の日」である。スパイに盗まれた細菌兵器が輸送中の事故で飛散。感染爆発し、全人類を滅亡の危機に陥れる。無菌大陸である南極の各国基地にいた観測隊員だけが生き残るが、アメリカで起こる巨大地震を核攻撃と誤認したARF(自動報復装置)が作動し、無人に等しい地球上で全面核戦争が起きる。
 日本が沈み、地球の全生命が滅亡に瀕すという抗いようのない絶望に襲われながら、なおも未来へ向け力強く生きようとする日本人と、全人類への愛を、小松は紡ぎ続けた。
 2007年7月21日、渋谷のNHK放送センターの109スタジオ。10月に放送予定の番組『ETV特集・21世紀を夢見た日々・日本のSF50年』の収録のため、小松はここを訪れていた。車椅子を使ってはいたが、スタジオ内では厳禁なはずのタバコをくゆらせ、日本SFの黎明期について語っていた楽しそうな姿が、私が会った最後の小松左京だった。
 11年7月26日にこの世を去るが、その約四カ月前に起きた東日本大震災の惨禍に思いを馳せ、次の言葉を残している。「今は大変な時期かも知れないが、この危機は必ず乗り越えられる。この先、日本人は必ずユートピアを実現できる。私は日本と日本人を、信じている」
  
桑沢 慧(くわさわけい)
 明治神宮武道場至誠館剣道科出身のフリーライター。これまでセキュリタリアン(防衛弘済会)、歴史群像(学研)などに執筆。

防衛ホーム 俳句コーナー
間延びせる鳰の浮巣に影を見ず  生嶋千代女
宸筆の扁額床し沙羅の花  滝澤 緋沙
真夜の闇劈くごと蝉の鳴きだしぬ  石田 孝子
寅さんの声する露店夏の雲  井戸田盛男
交番に巡回の札南瓜咲く  高橋のぶ子
温顔の誰にも親し生身魂  辰巳 一郎
夏草の起伏を均す伽藍跡  早坂 洋子
朝からの祭太鼓に落ちつかず  山崎 明子
炎昼に取りのこされし三輪車  石黒誠一郎
蜘蛛の囲を繕ふ蜘蛛の律儀かな  坂元 順一
雲の峰関八州を統べるやに  氷川 杜夫
鈴々森刑場跡の百日紅  宮崎  薫
次々に水脱ぎ捨てて簗の魚  丸岡 泥亀
集落をあげ応援の運動会  高橋 幸子
山宿の盥に浮かぶトマトかな  小和田一男
刈られたる籠いつぱいの草匂ふ  佐賀あかり
草の花芭蕉ゆかりの寺訪へば  庵崎 京子
出揃ひて子らさんざめく阿波踊  山岡仁美子
選 者 吟
村つなぐ吊橋に散る山ざくら  畠中 草史
(「栃の芽」誌提供)

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