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自衛隊ニュース   983号 (2018年7月15日発行)
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英国軍と親善試合
<防大フィールドホッケー部>
 6月9日、英国空軍ホッケーチームが英国空軍創立100周年記念事業の一環として防大に来校し、親善試合を行った。英国軍チームの来校は、平成28年度の陸軍に引き続いてのこと。開会式において、防大からは学生課長川名1空佐と男女主将、英国空軍からはダレン中佐がスピーチを行い、記念品の交換を行った。男子・女子それぞれ試合を行ったが、残念ながらいずれも英国チームに惜敗。その後、英国側35名、日本側はOBを含む71名の参加を得て、校内で懇親会を行い、親睦を深めた。
 今回の親善試合を通して、「英国チームの個人技術の高さ、試合中によく声を掛け合うことなど大変勉強になりました」との声が聞こえた。
 懇親会では、防大チームの拙い英会話に付き合い、また、防大チームのオリジナルの掛け声を覚えたりと、英国チームの社交的な姿勢に防大チームのメンバーは感激していた。防大チームのメンバーからは、「私たち学生もグラウンドの念入りな整備をはじめ、英国チームを最高の状態でお迎えできるよう尽力しましたが、何よりOB・OGをはじめとした多くの方々のご支援なくして、今回の親善試合の成功はあり得ませんでした。厚くお礼申し上げます。今回の経験を糧に、ホッケーはもちろん、国際的視野をもった幹部自衛官を目指し、頑張っていきたいと思います」と誓いの声が聞こえた。

「安全の日」行事を実施
<高等工科学校>
 6月29日に陸上自衛隊高等工科学校(学校長・堀江祐一陸将補=武山)は、「安全の日」行事を実施した。これは、51年前の生徒12期生の訓練事故顕彰行事に併せて行われた。
 まず、訓練中に殉職された13柱の御霊に対し、御遺族及び第12期同期生41名を始めとした来賓、参列した職員及び生徒とともに哀悼の意を表し、冥福を祈った。
 追悼の辞の中で学校長は、「学校職員・生徒一丸となって再びこのような事故を起こさぬよう、最善を尽くすことをお誓い申し上げる」と述べた。また、稲村同期生会会長は、「これまで以上に同期生相互の絆を強め、諸君が全自衛官の模範として遺した、使命に徹した志や精神を末永く語り伝えて顕彰して参る事を御霊の前に誓う」と述べた。
 併せて、「武山・やすらぎの池の絆」の著者である第7期生の合澤氏による安全講話を職員に対して実施した。区隊長時の体験や第12期生殉職事案の教訓等についてお話いただき、特に、職員間の情報共有と各級指導者の責任意識の保持等の重要性について理解を深めた。
 なお、昨年は殉職50回忌という一つの節目を迎えたが、本事案を風化させることなく、高工校では「安全の日」として、引き続き、第12期生殉職者の顕彰行事を行い、安全管理意識の高揚及び事故の絶無を図るとしている。

自衛官候補生課程修了式を実施
<特科教導隊>
 特科教導隊(隊長・松本啓司1陸佐=富士)では、6月30日、小山町町長・込山正秀氏、小山町議会議員・渡辺悦郎氏、砲友会会長・新井昇氏を迎え「自衛官候補生課程修了式」を実施した。
 見事に成長し修了式に臨んだ自衛官候補生(40名)は、自信と気迫に満ち溢れ、充実した3ヶ月であったことを証明してくれた。
 3ヶ月前の入隊式では、慣れない集団生活訓練への不安、自衛官になることへの思いなどが入り交じり彼らを頼りなげに映していた。
 そんな彼らの成長は、各種訓練で見ることができた。降雨の戦闘訓練では雨をものともせず、濡れた地面に突っ伏し、同期を気遣いながらの前進を行った。
 徒歩行進では、肩に食い込む銃の重さも、踵にできたマメにも弱音を吐くことなく、元気いっぱい歩く姿は、教官の心を熱くしていた。
 多くの試練を克服して得た自信と気迫、その中で育んだ同期の絆は何よりもの宝ではないだろうか。7月4日には、新隊員特技課程が始まる。試練が尽きることはないが、自衛官候補生課程で培った精神を失うことなく自衛官としてもっともっと成長してほしい。

海田市駐屯地チーム2連覇 全自衛隊空手道選手権
 第46普通科連隊(連隊長・日高正暁1陸佐=海田市)は、6月2日、日本武道館で行われた第55回全自衛隊空手道選手権大会に海田市駐屯地チームとして参加した。
 組手試合団体戦においては、3人1組がチームとなり、23チームが頂点を目指した。
 第46普通科連隊からは、先鋒に監督兼務の福島2陸曹(第1中隊)、中堅の本田陸士長(第1中隊)、大将の檜垣3陸曹(第3中隊)が出場し、前回大会優勝の重圧をはねのけ、見事優勝を勝ち取り2連覇を達成した。
 組手試合個人戦においては、本田陸士長が出場し、60人のトーナメント方式のなか、昨年の経験を活かし、見事3位という成績を収めた。
 前回大会とは、メンバーが異なる不安、王者としての重圧もあったが、選手層の厚さ及び日々の訓練の成果を証明した。
 今後は、団体戦3連覇、個人戦優勝という大記録達成を目標に日々練成に励んで行くとともに、格闘・拳法・空手を総合一体化した近接戦闘技能を連隊に普及しつつ、各種訓練との両立及び後輩育成にも力を入れ、強豪への道を歩んでいく。

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