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自衛隊ニュース   976号 (2018年4月1日発行)
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海自第4航空群の女性隊員7名の研修を受入れ
〜男女共同参画推進〜
<航空支援集団・飛行点検隊>
 航空支援集団所属飛行点検隊(隊司令・吉廣敏幸1空佐=入間)は、2月16日、男女共同参画推進業務に係る実効性向上のため、海上自衛隊厚木基地に所在する第4航空群の女性隊員7名の研修を受入れた。彼女達とは昨年11月の厚木基地研修以来の再会となった。飛行点検隊からは、飛行点検隊准曹士先任の本橋准空尉(男性)と、同補佐の渡邉2空曹、現在育児休業中の2空曹(航空士である機上無線員)を含む曹士女性隊員4名が参加した。また、意見交換の際は同じく入間基地に所在する第2輸送航空隊の女性隊員3名も参加した。
 当日は、子育て中の女性隊員の勤務状況、相談体制、若年隊員に対する教育状況等について活発な意見交換が行われた。また、隊独自の施策として、空自メールマガジンに隊司令、各隊長及び准曹士先任・同先任補佐、特技の代表者などからのコメントを加えて隔月1回配布したり、職場に復帰しやすい雰囲気を醸成するため、育児休業中の隊員に月1回程度の職場訪問を推奨している等の説明も行われた。その後、航空機見学、基地に所在する保育所「入間スカイキッズ」の見学も実施された。
 飛行点検隊の渡邉2空曹は「仕事と家庭等個人の両立についての意識を高める良い機会となった」「今後も、他部隊等との状況を確認しつつ、研修等により知見向上や意識改革の資としたい」等と充実した意見交換会での感想を述べた。

航空自衛隊航空中央音楽隊「熊谷コンサート」
 航空中央音楽隊は、2月25日に埼玉県熊谷市熊谷文化創造館さくらめいと「太陽のホール」で熊谷コンサートを開催した。これは、熊谷市文化振興財団が市の芸術文化の振興を目的として毎年企画しているものであり、約1000名の地域住民が航空中央音楽隊による音楽演奏を楽しんでいる。
 第1部は、「華麗なる響き」と題して吹奏楽のオリジナル曲を中心とした独創的な音楽が演奏された。壮大なスケールを感じさせるサウンドや吹奏楽の素晴らしい音色の響きが聴衆を吹奏楽の世界へと導いていた。
 第2部は「ヒストリー・オブ・ジャズ」と題し、ジャズ生誕100周年を記念してジャズの歴史を解説しながら全般が進行された。冒頭にはホール後方より音楽隊員が演奏しながら入場したり、サックスやトランペットが響き、ボサノバやロックの曲調もあり、変化に富んだ内容で聴衆を魅了した。演奏終了後は音楽隊員の見送りを受け、聴衆は皆満足した様子で会場を後にした。
 第1部最終曲目の前にこの熊谷コンサートで、第1部の指揮を振った副隊長の佐藤義政3空佐が定年退職のため最後の演奏指揮となることが紹介され、演奏終了時及び花束贈呈の際には割れんばかりの拍手がホールに鳴り響いた。
 佐藤副隊長は、自衛隊生活を熊谷での教育入隊から始め、その後音楽奏者として、各音楽隊で隊長等を歴任し、最後、この熊谷での演奏で指揮棒を置くこととなった。
 演奏後、佐藤副隊長は、同郷で高校の先輩後輩の間柄である熊谷基地司令石村尚久空将補から花束を渡され、喜びもひとしおの様子であった。

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