防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   975号 (2018年3月15日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
日本航空大学校 野口浩一
野口氏は平成28年2月に、航空自衛隊第6航空団基地業務群飛行場勤務隊を2空佐で定年退官。56歳(記事作成時)

 私は定年を迎えるにあたり、定年1年ほど前から援護室に出向き、定年後の進路について相談し始めました。当初、防災関係職への就職に向け、防災士の資格取得準備を開始しましたが、空幕援護業務課から日本航空大学校で学生部長を募集しているという話を伺い、仕事内容もよくわからぬまま学校へ面接に赴いたのが現在の仕事に就くきっかけです。その後はパイロットとしての勤務経験もあり、とんとん拍子に話が進み、現在の職に就くことができました。
 ここでの仕事は、学生への講義(授業)が主な業務となります。担当科目については、航空工学、気象等多岐に渡っており、日々準備に追われ苦労しています。ただ、この学校には他の学校にはない特色があります。自衛隊でいうところの基本教練を実施する学校であるということです。そういった意味では、自衛隊での経験が直接活かせる職場であると言えます。
 再就職してみて感じるところは、自衛隊での様々な経験や資格が役に立つということです。自分の特技に拘って、ずっと同じ仕事をしようとする人をよく見かけますが、いろいろな職を経験した方がよいと思います。私自身も自衛隊勤務のほとんどを戦闘機パイロットとして過ごして来ましたが、後半で教育集団、5術校、地本といった職を経験し、その経験は現在とても役に立っております。
 また、よく言われることですが、取得できる資格は取っておいた方が良いと思います。私の職場では、教育証明を持つパイロットや公資格を持つ整備士等を必要に応じて募集するため、資格取得のチャンスは決して逃さない方が良いと思います。現に私も、定年後は使うことがないと思っていた事業用操縦士や気象予報士の資格が大変役に立っております。ただ、現在フォークリフト等の資格がないことで苦労しています。今後は幹部であってもそのような資格が取れるよう、技能訓練の在り方についてご一考願いたいと思います。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
サンクス フォー アスキング
Thanks for asking!
お気遣いありがとうございます!

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。3月も半ばです。そろそろ桜も咲き始める頃ですね。楽しみです。中学・高校に続いて、大学でも卒業のシーズンを迎えています。自分の夢に向かって大きく羽ばたいてもらいたいと思っています。「人生100年時代」の幕開けといった話題が盛んに報道され、特集も多く組まれています。ただ、100年生きるのが目的ではなく、どのように人生を充実させるかがポイントですね。人生が楽しく、陽気であれば、人は幸せだと感じます。病院に通いながら、暗い生活をしていては、あまり、楽しくありません。働き甲斐のある、楽しく、陽気な人生を送れるといいですね。

 今回のフレーズは、"Thanks for asking!"「お気遣いありがとうございます!」です。英語は、相手の言ったことにどのくらい対応できるかによって、親密さが増していく「足し算」の言語です。日本語は、暗黙の了解といった言葉があるように、相手の言葉に敢えて返答せずそのまま従うのを、美徳とするようなところがあります。いわば「引き算」の言語です。言語文化の違いが明瞭ですね。Thanksは、thank(感謝)を沢山しますという英語特有の言い方です。Thank for〜で、〜に対して感謝するという意味になります。askingは、相手に何かをたずねることですから、直訳は、(私に)たずねてくれてありがとうとなります。使う場面は、How are you!「元気ですか」、あるいはHow are you doing?「調子はどうですか」とたずねられたときに、返すことばです。相手への気遣いが感じられるフレーズですね。好感度が増します。

 三寒四温を繰り返しながら、春を迎えることになります。花粉も飛翔しています。花粉症の方には大変な季節だと思いますが、ご自愛ください。大学では、就職セミナーが始まりました。就活のスタートです。新年度へ向けて着々と物事が進んでいます。新しい環境の中で、陽気で楽しい、ストレスの少ない生活をお楽しみください。
<スワタケル>


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