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自衛隊ニュース   972号 (2018年2月1日発行)
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硫黄島で親子対面
 12月20日から22日に、防衛医科大学校第3学年の硫黄島研修(医科・看護学科)が行われた。来島した看護学科の学生の中に、航空自衛隊硫黄島基地隊に所属する荒井1空尉の息女が含まれており、東京から南に1250km離れた硫黄島で親子対面が実現した。
 部隊実習終了後、荒井看護学生に話を聞いたところ、「研修に行くまでは、娘として遠い島で勤務している父が心配でしたが、実際に硫黄島を訪れ職場の方々に歓迎してもらい実際に父の勤務している姿を見ることが出来て安心し、硫黄島で父との感動の対面の場を作ってくださった方々に感謝しております」とコメントした。硫黄島基地隊では父娘が硫黄島の地で一緒になったのは初めてのケースであり、荒井1空尉も娘のたくましい姿に接し、父娘の絆を深めた研修であった。

ミクロネシア連邦等における日米豪人道支援・災害救援共同訓練
<航空支援集団司令部>
 航空支援集団第1輸送航空隊(司令・尾崎義典空将補=小牧)は、12月6日から16日までの間、ミクロネシア連邦等における日米豪人道支援・災害救援共同訓練(オペレーション・クリスマス・ドロップ(OCD※))に参加した。
 この訓練は、日米豪の3カ国で実施する人道支援・災害救援共同訓練であり、クリスマスの時期にミクロネシア連邦等の離島の住民に対して航空機から救援物資(プレゼント)を投下するものである。第1輸送航空隊は、平成27年度からこの訓練に参加しており、今回で3回目の参加である。今年度は、1機のC-130Hを使用して、24名の隊員が参加した。隊員たちはアンダーセン空軍基地到着後、本訓練に賛同する人々から寄付された食料や生活必需品、おもちゃ等を日米豪の3カ国で協力して救援物資を梱包した。また、米軍主催のセレモニーが実施され、代表者が航空機への救援物資の搭載を行った。
 飛行訓練開始前に日米豪の3カ国で計画作成会議を実施し、救援物資を投下する区域を決定した。隊員たちはアンダーセン空軍基地を離陸後、割り当てられた区域に飛行し、上空から投下場所の安全を目視で確認した後に救援物資を投下する。この投下方式は災害派遣等において飛行場のない離島等の地域に救援物資を運ぶのに適しており、より有用性のある方式である。本訓練では、5日間でミクロネシア連邦内にあるカロリン諸島やマクルアイランド等の島々の10カ所に投下し、訓練を終了した。
 今回指揮官として参加した第1輸送航空隊の浅沼克典2空佐は、「第1輸送航空隊は、訓練実施部隊として平成27年度から本訓練に参加し、日米豪空軍種の共同対処能力の向上を図っています。特に本訓練においては、被災地を想定した離島などへの物料投下を行う手順を演練することにより、災害などへの対処能力を向上させています。また、訓練に参加するボランティアを含む多くの人々と「人道支援」という価値観を共有することにより、日米豪3カ国が一体となって訓練を実施しています。今後もOCDが、ミクロネシア連邦等の人々の助けとなり、こうした活動をとおしてアジア・太平洋地域の安定化に貢献できるよう、日々部隊の精強化を図っていきたいと思います」とコメントした。
 ※OCD‥Operation・Christmas・Dropの略
 OCDは、米空軍が1952年以来66年間実施している。この訓練は、ミクロネシア連邦、パラオ共和国及び北マリアナ諸島の地域の安定化に寄与すると共に、米空軍等の活動に対する理解を深めてもらうことを目的として継続的に実施されている。

防衛大学校フィールドホッケー部(女子)
杉山佳那恵
 防衛大学校では、開校以来、気力・体力の充実、忍耐力、敢闘精神、チームワークなどの情操の発揚、リーダーシップを育成する場として、校友会活動(一般大学や高校の部活動に相当)が重視されています。どの部も限られた時間で最大限努力し、学生リーグなどの公式戦で日ごろの成果を試しています。学生リーグの上位リーグでは、高校のときからインターハイや国体で活躍した選手が多くプレーしており、勝利するのは簡単なことではありません。私が所属するフィールドホッケー部(女子)が所属する関東学生女子リーグは2部構成になっており、1部では日本代表候補になるような選手もプレーしています。先輩たちは何度か1部へのドアをこじ開けましたが、部員不足の問題ですぐに2部落ちに。1部で戦い勝利することは、現役学生・OB/OGの念願でした。
 そのような中、今年度春リーグ1点を争う厳しい試合に連続勝利し、ついに1部に昇格することができました。次の目標は1部での勝利です。厳しい夏合宿で体力・気力を養い、秋リーグに突入しました。2部とはスピードも体力もすべてが段違い、最初は惨敗続きでしたが、少しずつ手ごたえを感じ、ついに今回女子チーム結成以降初めて1部での勝利を収め、1部6位(1部残留)の成果を獲得することができました。
 念願の勝利は現役学生がひとつになってがんばった成果であると思いますが、OB/OGの皆さまのご支援なしでは絶対に達成できなかったことは間違いありません。先輩の皆様には合宿費や遠征費の補助をはじめ、練習試合の段取り、防衛大学校の学生としてスポーツに取り組む意味の指導など、様々な方面から熱いサポートを頂きました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 私たち4年生は間もなく卒業です。わたしたちは最強のOB/OGの仲間入りをさせていただき、これからもずっと後輩たちをサポートし続けていきたいと思います。

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