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自衛隊ニュース   962号 (2017年9月1日発行)
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山崎新陸上幕僚長が着任
〜創隊以来の大改革を断行〜
 8月8日午後、第36代陸上幕僚長に山崎幸二陸将の着任行事が防衛省市ヶ谷地区で行われた。
 着任の辞の中で山崎新陸幕長は、自衛隊を取り巻く環境が非常に早くかつ大きく変化し、その厳しさが増大する中、我々陸上自衛隊に対する国民の期待と信頼がますます高まっている事と、将来一層の厳しさを増すことが予想される安全保障環境に適切に対応するため陸上自衛隊は創隊以来の大改革に取り組んでいる事を強い決意をもって語った。
 また、「最近の情勢は依然として不安定・不確実な状況にある。特に我が国周辺地域の情勢は、様々な課題や不安定要因が存在し、冷戦終結以降もっとも厳しい状態であると認識している。国内においては発生の蓋然性が高いとされている首都直下、南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模災害等がいつ起きてもおかしくない事態である。我が国防衛の最後の砦である陸自はあらゆる事態に即応し適応をなすことが求められている。このような中、陸自はすべての部隊・隊員が一丸となり将来にわたり真に戦える陸自となるためこの大改革を断行しなければならない。岡部前陸上幕僚長が示された『いついかなる任務が与えられようとも事態に即応して任務を完遂し得る強靭な陸上自衛隊』の創造を目標とし、陸幕長としての職務に全身全霊を傾ける所存である。各部隊にあっては現在の我が国を取り巻く厳しい安全保障環境を踏まえ、いかなる任務も完遂するため身を以て責務の完遂をもって務めてもらいたい」と述べた。

第37代西部方面総監 湯浅陸将が着任
 8月9日、健軍駐屯地(熊本市)において第37代西部方面総監湯浅悟郎陸将の着任式が行われた。
 着任式において湯浅総監は、「我々は、行動をもって使命を達成する唯一の国の機関であり、国家・国民を守る最後の砦である。どんな過酷な状況においても作戦を遂行できる実力を常に維持・向上しなければ存在意義はない」と述べ、国民から与えられた重い使命を常に念頭に置き、精強な部隊の育成に取り組む決意を表明した。

第41代第4師団長 高田陸将が着任
 8月2日、福岡駐屯地において、第41代師団長・高田祐一陸将の着任式を挙行した。
 高田陸将は着任式において、「『挑戦と創造』、『連携』の2点を要望事項とし、諸官とともに国民に信頼される強靭な第4師団を育成し、もって各種事態への対応に万全を期すことを誓う」と述べ、新たな第4師団がスタートした。

岡部前陸幕長が離任
「さらに強靭な陸上自衛隊を」
 8月8日、岡部俊哉第35代陸上幕僚長の離任式が、防衛省A棟講堂で行われ、講堂に集まった陸上幕僚監部約350人を前に離任の辞を述べた。離任式には在日米陸軍兼第1軍団(前方)司令官パスカレット少将も臨席した。
 岡部前陸幕長は昨年7月からの在任期間を、「厳しい環境の中、陸上自衛隊は一丸となって任務を完遂し、国民の信頼と期待に応えることができた」と振り返った。「新幕僚長を核心として、一致団結し、任務に対する揺るぎない信念と気概を持ち、さらに強靭な陸上自衛隊を目指してほしい」と要望し、最後に「本当にありがとう」と締め括った。
 離任式後は、栄誉礼・儀仗を受けると、儀仗広場から正門前までの花道を市ヶ谷勤務の隊員・職員に見送られながら歩いた。花束を手に「これからも激しい厳しい仕事をしてもらいたい」と激励し、立秋の市ヶ谷庁舎を後にした。

第6代陸上自衛隊最先任上級曹長に高橋准尉が着任
 7月28日、市ヶ谷の陸上幕僚監部で陸上自衛隊最先任上級曹長交代式が実施され、第6代陸上自衛隊最先任上級曹長に高橋准陸尉が着任した。
 挨拶では「日本を取巻く安全保障環境が一段と厳しさを増している中、国民からの期待にしっかりと応えていく覚悟を持たなければならない、強靭な陸上自衛隊の創造を目指して、准曹士の先頭に立ち、邁進する」といった決意を述べた。
 高橋准陸尉は昭和59年、陸上自衛隊第5特科連隊(=帯広)に入隊。平成16年には第2次イラク復興支援群給水隊(分隊長)として海外派遣任務に従事した。平成26年8月に北部方面隊最先任上級曹長を経て、現職。北海道出身、座右の銘は「流汗悟道」。

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