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自衛隊ニュース   962号 (2017年9月1日発行)
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7年振りに復活!
松島基地航空祭
 宮城県にある航空自衛隊松島基地(司令・時藤和夫空将補)で、「復興、そして飛躍へ 2017」をテーマとして8月27日、7年振りに航空祭が開催された。
 平成23年(2011年)に発生した東日本大震災で被災してから初めての航空祭。昨年は復興感謝イベントとして抽選で当選した約10000人だけの参加だったが、今年は一般開放となり約43000人が来場した。この日は松島基地航空祭復活を祝福するかのような真っ青な晴天。ブルーインパルスの本拠地である松島基地だけに(ブルーインパルスは松島基地所在の第4航空団飛行群第11飛行隊が正式名称)、ブルーインパルスの展示飛行は、9時35分からと13時45分からの2回行われた。「やっぱり松島で見るブルーインパルスが好きだな」と埼玉県入間基地近くに住む会社員。「やっと航空祭が戻ってきた。感無量だ」などと涙ながらに語る地元の方。震災に強い基地として日々訓練に励んでいる。
 松島基地も周辺地域も着実に復興してきていると、基地最寄りの矢本駅周辺の混雑を見て改めて思った。

平成29年度富士総合火力演習
 「平成29年度富士総合火力演習」の一般公開が静岡県御殿場市の東富士演習場で8月27日、小野寺五典防衛大臣、大野敬太郎防衛大臣政務官をはじめとした防衛省・自衛隊高級幹部、在日米軍、国会議員、そして倍率約29倍の抽選で当選した約27000名の一般来場者を招いて盛大に挙行された。
 6時過ぎの御殿場駅前、演習会場へ向かうシャトルバスを待つ長い列ができていた。しかし列を待つ来場者の顔には不満の表情など見られず「やっと今年当たったよ」「私は3回目です」など期待にあふれる様子が見られた。
 一般公開の演習担任官は富士学校長・徳田秀久陸将。演習実施部隊指揮官の富士教導団長・小森一生陸将補を中核に人員約2400名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機、その他車両約700両が参加した。
 演習は例年通り、前段と後段の2部構成で行われ、小野寺大臣へ陸上幕僚長・山崎幸二陸将による準備完了報告から開始された。
 「陸上自衛隊の主要装備品の紹介」の前段演習は特科火力の展示から始まった。背景に広がる富士山のシルエットに合わせ、三段山の上空に曳下射撃による富士山が描かれると、来場者からは割れんばかりの歓声と拍手がわきあがった。東京から来たという30代の男性は「弾着した音が聞こえた時には、もう車両が移動を開始しているのには驚いた。日頃の訓練の賜物なんでしょうね」と驚いていた。
 その後、中距離火力、近距離火力、ヘリ火力、対空火力の紹介と続き、戦車火力では74式戦車・90式戦車・10式戦車が登場。その圧倒的な迫力に来場者からは「戦車があんなに早く走れるとは知らなかった。特に砲の発射は音よりも客席まで届く衝撃波に驚きました」などとの声が聞かれた。
 今回の目玉となる機動展示は、富士総合火力演習初披露の16式機動戦闘車(MCV)と水陸両用車(AAV)。両車両とも陸上自衛隊が進める「即応機動する陸上防衛力」構築の主要構成装備品で、来年度新編される即応機動連隊や水陸機動団に配備される予定である。
 最後はCH-47からの空挺降下。空挺隊員が降下する姿に客席からは歓声とともに溜息すら漏れていた。30代の女性会社員は降下後の隊員を見て「パラシュートをざっと畳んで抱えていく隊員や丁寧にきっちり畳んでいる隊員がいた。こういうのも性格なんでしょうね。人間ぽくって和みました」と話していた。
 後段演習は我が国の島嶼部に敵の侵攻を想定したもの。高らかに鳴るラッパとともに「島嶼部に対する攻撃への対応」が開始された。
 部隊配置・機動展開・そして突撃部隊の突撃に引き続き、空地一体となり島嶼部一帯に残存する的を撃滅し、島嶼部の奪回をするため「戦果拡張」を行った。富士山をバックに発煙と共に全装備品が演習場に終結し「状況終わり」となった。見終えた来場者からは大きな溜息が漏れた後、万雷の拍手と声援が部隊に送られた。
 演習終了後の装備品展示には戦車・装甲車を含む各種車両、各種火砲、ヘリコプターが展示された。装備品を前に記念写真を撮る人や、装備品のヘルメットを被せてもらって隊員とツーショットを撮影する人など、暖かい雰囲気が流れていた。
 御殿場駅などへのバス乗り場に向かって長い列が続いていたが、列に並ぶ人からは笑顔があふれ満足感に満ちていた。若い隊員は、時折冗談を交えながら来場者を誘導していた。ヘリコプター音に気づき見上げてみると、窓から隊員が笑顔で我々に手を振っており、多くの人がヘリを見上げ手を振り返していた。演習を終えて駐屯地へ帰るその隊員も、また明日から訓練なのであろう。今日の公開演習を見た人から国民の自衛隊への理解が更に広がることだろう。

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