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自衛隊ニュース   961号 (2017年8月15日発行)
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限界に挑戦した戦士達!26普連で帰還式
掴んだダイヤモンド!レンジャー誕生
 第26普通科連隊(連隊長・西田健1陸佐)では、7月24日、レンジャー訓練隊が最終想定を終え無事帰還。20名の精鋭達が留萌駐屯地で熱烈な出迎えを受けた。
 5月15日から始まった教育は、29名でスタートしたが最終的には20名に絞られるなど、陸上自衛隊で最も過酷な訓練を物語るものとなった。
 連隊長は教育当初「改善・向上せよ」「感謝の心を持て」「安全管理・健康管理を万全に」を要望した。教育担任官に重迫撃砲中隊長(山本1尉)、主任教官に竹久1尉以下26名の教官、助教を編成し、レンジャー隊員としての必要な知識と技能を修得させることを目的に教育が開始された。
 教育は、地図判読や格闘など基本的なものから始まり、過酷な訓練に耐えられる強靭な体力を練成しながら山地、空路、水路潜入等の実戦的訓練へと移行した。
 教育集大成となる第9想定は「敵指揮所の襲撃と敵指揮官車両への伏撃」を行うものであり、暑さ厳しく、雨にも襲われ体力が奪われるなか沈着冷静にして3夜4日不眠不休で任務を完遂した。
 学生達は師団長以下各部隊長、隊員及び家族、各協力諸団体が見守るなか「レンジャー!」と勇ましい掛け声で駐屯地に到着、学生長を努めた福田裕也3曹が元気に帰還報告を師団長に報告した。
 その後、連隊長より全員に銀色に輝くレンジャーき章が授与された。学生達は充実感に満たされた顔でき章を見つめていた。
 その後来賓を代表して高橋定敏留萌市長からは、「汗まみれ、泥まみれ、血を吐くような苦しみを耐え抜いた皆さんこそ真の勇者です」とメッセージを送った。
 主任教官を努めた竹久1陸尉は「レンジャーき章を胸に付ける重みを感じて欲しい、今日からがレンジャー隊員としてのスタート」と語った。
 また、家族からは、旗手を努めた山本和邦3曹(26普連)の妻桃子さんは「期間中寂しかったけど元気な姿を見て安心しました。ゆっくり休んで欲しい」。菅原潤3曹(3普連)の妻千恵さんは「お疲れさまでした。大好きなカレーライスを沢山作ってあげたい」と長女采愛ちゃん(2歳)とともに出迎えた。
 ここに20名のレンジャー隊員が誕生して全ての教育を終了した。

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