防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   960号 (2017年8月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 10面 12面(PDF)

ハイスクールリクルーター初派遣
〜女性隊員が母校へ〜
<航空支援集団 飛行点検隊>

 航空自衛隊飛行点検隊(司令・吉廣敏幸1空佐)は6月22日、初めてハイスクールリクルーター隊員に女性隊員を派遣し、募集活動に寄与した。
 ハイスクールリクルーター隊員とは、部隊勤務をしている新隊員が自身の出身校で自衛隊の魅力を話すなど、後輩生徒の航空自衛隊への理解向上を図り、募集効果を期待するもの。飛行点検隊へは、石川地本より依頼があり、県立鶴来高校が実施する「卒業生合格体験」の講座に飛行点検隊として初めて参加することになった。当隊としては、少子高齢化の厳しい募集状況等に鑑み、募集効果の更なる向上のため、積極的に隊員を派遣したものである。
 また、派遣した田井士長の父親が派遣先の高校の校長で、田井士長の姉も陸上自衛隊に入隊していることもあり、姉妹でのハイスクールリクルーター隊員となった。講座では、・高校時代頑張ったことや一生懸命取り組んで良かったこと・入隊後の変化(高校時代と変わったこと)・自衛隊に入って良かったこと等を話し、生徒達は真剣に聞き入っていた。
 当隊は、ここ3年連続で縁故募集計5名を入隊させており、今後も航空自衛隊人材確保のため、積極的に募集活動に寄与していく。

「ハイスクールリクルーター」で募集広報を経験
日々の成長が後輩へ繋ぐ! 空士長 田井夏美

 私は、埼玉県にある入間基地の飛行点検隊に所属しており、航空機整備の業務に携わっています。この度、去る6月22日に母校である石川県立鶴来高等学校に行き、初めてのことでとても緊張しましたが、2、3年生の就職希望者に自衛隊に関する理解と関心を深めてもらえるよう広報活動を行ってきました。
 私が、自衛隊への入隊を決めたのも高校3年生のちょうどこの時期で、今の後輩のように卒業生の説明を聞いた時でした。「大学での4年間より、働いてきたこの4年間の方が、やりがいや充実感がある」という言葉や、高校で先輩として接していた頃とは違う、社会人になった先輩の凛々しい姿に圧倒されました。また、私が高校1年生の時、2つ上の姉が陸上自衛隊への入隊を決めたのですが、当時の私は、絶対に自衛隊には入らないと頑なに拒んでいました。しかし、姉が働いている姿や素敵な同期のみんなに囲まれている姉を見て、少しずつ気持ちが変わり、自衛隊に入りたいと思いました。
 航空自衛隊への入隊を決めてからは、自衛隊に入りたいという強い気持ちを胸に、小数点のかけ算から勉強し直し、部活引退後は、夏休みも毎日学校に通い勉強や面接練習に励みました。それまでの私は普通科のスポーツ科学コースに所属し、部活動のみに力を入れていて、家でペンを持つのがテスト期間だけという程度にしか勉強していませんでした。そんな私でも無事に航空自衛隊に入隊できたことは、私と同じような3年間を過ごしてきて、今後に不安がある後輩たちに勇気を与えられたのではないかと思います。
 今、進学か就職かで悩んでいる高校生がいると思いますが、先生や親に言われたからではなく、自分の道に進めばどんなに辛いことがあっても乗り越えられると思うので、焦らず、今回のような説明会や職業体験に積極的に足を運んで将来の選択肢を1つでも多く増やし、その中から自分のやりたい仕事、やりがいのある仕事を見つけてほしいと思います。
 また、実際私も、全国バラバラにはなってしまいましたが、教育隊での辛い時に支え合い助け合った素敵な同期に巡り会えたり、現在の職場でも楽しい同期に出会えたりなど、そんな航空自衛隊に入って良かったという話を聞いて後輩が一人でも自衛隊に興味を持って頂けたのなら幸いです。
 航空機整備員になって、私は人の命を預かる責任の重さを感じました。自分が欠陥を見落としたことで飛行中に不具合が起きて、人の命が亡くなってしまうかもしれないという責任の重さは、毎日の仕事の中で航空機を目の前にしてとても強く感じます。
 私の現在の目標は、「小さな欠陥も見落とさないぞ」という気持ちで点検し、「パイロットの方々に安心して乗ってもらえる航空機を提供できる整備員」になることです。そのために、先輩たちの働いている姿を「見て盗んで学んで」、また自分自身も航空機の構造などを日々勉強しています。
 今回、広報活動という大変貴重な経験ができたことは、これからの自分にとって本当に良かったと実感しています。また、少し成長できたのではないかと思います。そして私に、この道を示してくれた凛々しい先輩たちのような姿を少しは後輩たちに見せてあげられたのではないかと思っています。
 最後に、今回このような機会を与えてくださった関係各署に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。


平成29年度航空総隊
戦術データリンク巡回教育
<作戦システム管理群>

 航空自衛隊入間基地にある作戦システム管理群(司令・谷口誠1空佐)は、那覇基地において6月2日〜9日の間、航空総隊戦術データリンク巡回教育を実施した。
 今回の教育では南西域に所在する部隊から47名が参加し、戦術データリンクの基礎的理論に関する座学、演習を想定したデータリンク運用者実習及び各種関連器材の操作訓練等を実施して、各部隊のデータリンク担当者としての識能を向上させた。
 本巡回教育は、平成26年に作戦システム管理群(旧‥プログラム管理隊)が新編された後、航空総隊隷下部隊に対する技術的支援の一環として開始されたものである。航空総隊における盤石な戦術データリンク運用態勢を確立していくため、平成27年度から年4回を基準に各方面隊(三沢、入間、春日、那覇基地)で実施しており、これまでに総計300名が参加している。
(以下参加者コメント)
 本巡回教育により各戦術データリンクのシステムの概略や各ホストシステムとの切り分けについて、網羅的・体系的に理解することができた。知識ゼロ(予習はした)レベルから1週間で得た成果は極めて大きい。


飛行場応急復旧隊(CRT)総合編組訓練
<航空支援集団司令部>
 航空支援集団(司令官・小城真一空将)は7月20日、埼玉県入間基地において、大規模震災等により機能喪失した飛行場の空輸拠点化を想定した飛行場応急復旧隊(CRT※)の総合編組訓練を実施した。
 飛行場応急復旧隊(CRT)は、東日本大震災の教訓を基に航空支援集団が2年前から独自に検討しているものであり、大規模震災等により被災して機能喪失した飛行場等のうち、救援物資等の空輸拠点となり得る飛行場等について、自衛隊の輸送機の受け入れに必要最低限の機能回復と、当面の間の航空交通情報提供や気象支援、端末地業務等の機能確保を任務とし、支援集団の既存の人員及び装備等をもって臨時に編組する部隊である。
 支援集団がCRTの総合的な訓練を実施するのは、今回が初めて。当日は、航空支援集団司令官の小城真一空将が視察する中、訓練指揮官の支援集団司令部柴原弘明2空佐を始め、入間、府中、小牧及び美保の各基地に所在する隷下部隊から約60名の隊員が参加し、支援集団の派遣実施計画をもとに、被災飛行場での指揮所設営、指揮通信設定、被害状況調査、航空交通情報提供、気象支援、空輸に関する端末地業務及びCH-47J輸送ヘリコプターへの車両の搭載しゃ下等の一連の活動に関する演練・検証を行った。また、本訓練には、中部航空方面隊隷下部隊である中部航空施設隊の重機部隊及び地震、大雨その他の災害等により被災した自衛隊施設の早期復旧のために技術支援等を実施する防衛省整備計画局の中央施設整備調査チーム(ERE-FORCE※)も協力部隊として参加し、重機を使用した滑走路上の啓開活動及び大型車両を使用した輪加重測定による滑走路等の健全性調査活動の展示を行った。
※CRT‥Contingency ResponseTeamの略
※ERE-FORCE‥Emergency Response Engineer Forceの略

NEXT →
(ヘルプ)
shop
-
503
通販部
10
Copyright (C) 2001-2017 Boueihome Shinbun Inc