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自衛隊ニュース   959号 (2017年7月15日発行)
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防衛省自衛隊地方協力本部だより


40ノットの高速航行に感動!
ミサイル艇「くまたか」体験航海
<札幌>
 自衛隊札幌地方協力本部(本部長・篠村和也1陸佐)は、7月2日、余市防備隊(司令・三上大二1海佐)の支援を受け、第1ミサイル艇隊(司令・五十嵐晋太郎2海佐)所属のミサイル艇「くまたか」の体験航海を行った。
 当日、募集対象者及び援護協力者等25名の参加者は、余市防備隊(先任伍長・蛯名曹長)からのブリーフィング等を受けた後、桟橋に向かい「くまたか」に乗艇した。
 出港後は、艦橋や甲板で乗組員からミサイル艇の説明を受けたり、余市沖のローソク岩やシリパ岬等の景色を眺めたり、ミサイル艇最大の特徴である約40ノット(時速約80km)の高速航行を体感する等、約50分のクルージングを楽しんだ。
 参加者からは、「海上自衛隊に対して今まで以上に魅力を感じました」「海上自衛隊に入れるようにもっと勉強します」と笑顔で感想を述べていた。
 航海終了後は、余市防備隊内の食堂で体験喫食を行い、参加者はさわやかなクルージングの余韻に浸りながら、海上自衛隊定番の美味しい海軍カレーと海軍コロッケに舌鼓を打ち大満足の様子であった。

航空自衛隊と連携して広報ブース出展
<福岡>
 自衛隊福岡地方協力本部福岡地区隊春日分駐所は、6月17日、航空自衛隊春日基地と連携して、福岡空港に隣接する板付飛行場で実施された「休日の基地見学」に募集広報ブースを出展した。
 航空自衛隊春日基地の効率的な募集広報支援への配慮から、航空自衛隊春日基地が実施する各種広報イベントに地本が参加したものである。
 当日は、多数の応募者の中から約100名の抽選された家族連れがT-4中等練習機やCH-47J輸送ヘリコプターのコクピットに座ったり、武装ヘルメット・対圧スーツを装着し写真撮影していた。また、航空機の事に詳しい学生からは様々な質問が投げかけられ、対応したパイロットからは感嘆の声が聞かれた。
 さらに、最新鋭の救難消防車2型「ストライカー」の訓練展示では、車体上のターレット及び消防隊員が保持するハンドラインからの威力ある放水を目の当たりにした見学者からは、航空機に比するとも劣らない興奮と衝撃が見て取れた。
 参加した高校生からは「現在高校1年生ですが、2年後は航空学生の試験を受けて絶対にパイロットになりたいのですが、どのような勉強をしたらいいのですか?」との質問があり、それを受けた広報官は「勉強は勿論大事ではあるが、その前に視力を大切にしておくように」とアドバイスをしていた。
 春日分駐所では、今後とも航空自衛隊春日基地と固いスクラムを組んで時宜を得た実効性のある募集広報に邁進する所存である。

平成29年度自衛官候補生試験
<茨城>
 自衛隊茨城地方協力本部(本部長・北川英二1空佐)は、6月24日に陸上自衛隊勝田駐屯地(ひたちなか市)において、平成29年度最初の自衛官候補生採用試験第2次募集期を実施した。
 今年度の試験は、昨年度と異なり、女子の募集が通年となった。今回、茨城地本としては、最初の自衛官候補生の採用試験を実施するにあたり、この時期の女子の志願者数が非常に少ないのではないかと危惧していた。
 試験当日、季節はまさに梅雨シーズン到来中ではあったものの、晴天に恵まれ、吹く風も心地よく、男子9名、女子5名の、計14名が自衛官候補生採用試験を受験した。
 心配していた女子の受験者は5名と少ないものの、男女比で見れば、まずまずな滑り出し。女子の自衛隊に対する関心が高いことが認識でき、間近に迫った募集最盛期に向け、大いに期待が持てた。
 茨城地本としては、男女通年募集となった自衛官候補生試験に向けて、さらに気を引き締めて募集広報に臨み、且つ、部員間の連携強化も忘れずに、志願者獲得に努めていきたい。

潜水艦「まきしお」が蒲郡港に初寄港 艦艇広報を支援
<愛知>
 愛知地方協力本部(本部長・杉山利行1陸佐)は、6月10日及び11日、愛知県蒲郡港において、蒲郡市及び関係機関等の全面協力のもと海上自衛隊潜水艦「まきしお」(艦長・稲垣芳朗2海佐)の蒲郡港初寄港に伴う艦艇広報を支援した。
 10日午前に行われた入港歓迎セレモニーでは、主催者である稲葉正吉蒲郡市長より「海上自衛隊」の任務に対する賞賛と乗員に対する激励の挨拶がなされ、来賓や多くの来場者から歓迎された。
 海上自衛隊入隊を志す者や一般公募で当選した若者等に対する艦内見学を含む特別公開では、「まきしお」
乗員から熱心かつ丁寧な説明があり、自衛隊幹部候補生(海上要員)採用第1次試験の合格者は「潜水艦の中は想像していたよりは広かった。幹部候補生として、必ず海上自衛隊に入ります!」と述べた。
 また、早朝、名古屋市内から電車と市が運行した無料シャトルバスを乗り継いで訪れた2人の男子高校生は、「一般曹候補生を目指しています。潜水艦はとても格好良い!海上自衛隊に入隊して海に出たいです!」と、初めて見る潜水艦に感激し、満面の笑みを浮かべた。
 このほか、受験の決意を新たにする者もおり、入隊を目指す若者にとって、受験意志を強固とするまたとない機会となった。
 この他、両日行われた艦上の一般公開には愛知県内外から多くの市民が乗艦し、「どうして海に潜れるの?」「全長はどのくらい?」など、普段目にする事のない潜水艦に興味津々の様子であった。また、「潜水艦を間近で見れてとても嬉しい!僕は海上自衛隊に入りたい!」と、笑顔で話す子供達など、「海の忍者」を一目見ようと、蒲郡港は多くの来場者で賑わった。
 愛知地方協力本部が設けた募集広報ブース内では、制服試着コーナーや南極の氷展示、「海上自衛隊ギャラリー」と称した海上自衛隊の艦艇・航空機や活動写真を掲示し、訪れた多くの市民が楽しんでいた。
 艦艇広報は、海上自衛隊の基地が無い愛知県において、対象者を含め多くの方々が艦艇とその乗員に直に接し、海上自衛隊の魅力を実感できる貴重な機会となっている。
 愛知地方協力本部は、今後もあらゆる機会を通じ、多くの方々に自衛隊の魅力を伝える活動を行い、優秀な人材確保に繋げていくとしている。

松永ゆめタウンふれあい 防衛・防災展
<広島>

 自衛隊広島地方協力本部福山地域事務所(所長・竹本信司1陸尉)は、6月3日、第47普通科連隊(連隊長・高山博光1陸佐)、第13後方支援隊(隊長・堤浩一郎1陸佐)の支援を受け、「ふれあい防衛・防災展in松永」をゆめタウン松永店で実施した。
 当日は軽装甲機動車、高機動車、1 1/2t救急車、偵察用オートバイの装備品展示のほか、ミニ制服の試着、災害派遣活動写真パネルの展示、アンケートの実施等による広報活動を行った。
 来場した子供はミニ制服を試着し、装備品に乗車しポーズを決めて保護者の方が写真を撮影する等楽しんでいた。また大人は熊本震災災害派遣における活動状況の写真パネルを眺め、隊員に質問をして慰労の言葉を交わしていた。
 当日は快晴に恵まれ、自衛隊ブースには約250名もの来場者があり、地域に根ざしたふれあいと広報活動を実施することができた。
 広島地方協力本部は、今後もこのような広報活動を通じて自衛隊の理解の推進を図っていく。


宮崎地本長が防災講話を実施
<宮崎>
 自衛隊宮崎地方協力本部(本部長・植村茂己1空佐)は、6月8日、日南市生涯学習センターにおいて、日南市教育委員会主催で市内の各小・中学校防災教育担当者22名に対して、東日本大震災の教訓をもとに防災講話を行った。
 講話の中で、避難のための三原則(1.想定にとらわれるな 2.最善を尽くせ 3.率先避難者たれ)を理解してもらうため「釜石の奇跡」といわれた学校の事例を挙げて備えの重要性を説明し、自分の命は自分で守り、人に助けられるのではなく、人を助ける立場に立てるような防災教育が必要であると訴えるとともに、東日本大震災における自衛隊の災害派遣活動状況を映像により紹介した。
 講話の終わりに、土持学校教育担当監が参加者を代表し、「体験に基づいた貴重な教訓や個人の意識付けの重要性をご教示いただき、大変参考になった。今後の参考としたい」と述べ、小中学校の教育現場における防災意識の向上を誓った。

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