第20普通科連隊(連隊長・西村修1陸佐)は、5月31日から6月3日までの間、白河布引山演習場(福島県)において、第4中隊(中隊長・山崎慶1陸尉)及び本部管理中隊通信小隊(小隊長・鈴木敬助曹長)が、ともに4年ぶりの「攻撃」の課目により今年度最初となる訓練検閲を、第3中隊(中隊長・田中慎1陸尉)が対抗部隊となり行われた。
訓練開始に先立ち、5月30日駐屯地営庭において「隊容検査」が行われ、統裁官(連隊長)が準備状況を確認するとともに、訓示において「敵を意識して行動せよ」、「基本・基礎の徹底」、「安全管理」の三点を要望した。
受閲部隊は5月31日、計画された時間に神町駐屯地を出発、演習場廠舎地区へ前進し、徒歩行進の準備へと取り掛かった。第4中隊が同日午後5時、通信小隊が午後5時40分に徒歩行進を開始、それぞれ演習場を出発し、起伏の激しい同周辺約40kmを整斉と全員が完歩し、演習場到着後速やかに事後の準備に着手した。
第4中隊は、演習場到着後ただちに集結地を占領、中隊長による「偵察命令下達」により、攻撃戦闘に向けた偵察を実施。通信小隊も同じく、演習場到着後ただちに集結地を占領、戦闘間において、無線通信及び中継所の開設、第4中隊への有線の追随構成を実施し、あらゆる手段を尽くして攻撃間の通信の確保を行った。
受閲部隊の各隊員は、それぞれ与えられた任務の達成を果たすため、中隊長・小隊長を核心とし、検閲の全期間を通して、これまで培った気力、体力、技能を遺憾なく発揮するとともに、基礎動作の偽装、分散、警戒、報告、通報等を確実に実施し、困難な状況にも屈することなく任務を遂行した。
これらの状況を確認した統裁官は、6月2日午前10時、訓練検閲の状況終了を命じた。 |