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自衛隊ニュース   957号 (2017年6月15日発行)
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各地で記念行事関係


霞ヶ浦   64周年
関東補給処 19周年
 霞ヶ浦駐屯地(司令・山内大輔陸将)は5月21日、駐屯地開設64周年及び関東補給処創立19周年記念行事を挙行した。
 当日は快晴のなか、茨城県知事をはじめ県内選出の国会議員等の来賓及び地域住民8500名を超える観衆のなか、盛大かつ華やかに行事が行われた。
 式典において山内司令は、整列した観閲部隊を前に「我々が補給する物品が、そして我々が整備する装備品が、また教育する若い力が第一線部隊の活力となり、任務達成に直結すること、そして、災害現場においては被災者の方々の生きる力、復興に向かう勇気に繋がることに思いをいたし、誇りと情熱、そして感謝と団結の精神をもって、今為すべきことを確実に実行していってもらいたい」と式辞を述べた。
 観閲行進では、関東補給処ならではのフォークリフトによる行進や航空学校霞ヶ浦校による観閲飛行等を行い、駐屯所在部隊の姿を来場者に紹介した。
 また、式典後は、祝賀会食が行われ霞ヶ浦自衛隊後援会長の挨拶をはじめ、来賓の祝辞を頂くとともに、鏡開きを行い、来賓とともに祝福し、万歳三唱による締めで盛会のうちに終了した。
 駐屯地は、8500人を越える来場者を迎え、ヘリコプター飛行展示、装備品展示、戦車及びヘリコプター体験試乗、野外及び倉庫内で各種イベント等で賑わいを見せ、楽しんでいただき、記念行事を成功裏に終了した。

第8師団 55周年
北熊本  60周年
 第8師団(師団長・本松敬史陸将)は、4月23日に「第8師団創隊55周年北熊本駐屯地開設60周年記念行事」を開催した(駐屯地司令兼副師団長・堀江祐一陸将補)。
 記念式典には、蒲島郁夫熊本県知事、衆参両国会議員、防衛協力諸団体及び歴代師団長をはじめとする多数の来賓、また約1万6千人の来場者の下で、盛大かつ厳粛な記念式典を実施することができた。
 式辞において本松師団長は、地域住民に対する感謝の言葉を述べるとともに、その場に起立した隊友会をはじめとする諸先輩に敬意を表するため、来場者に紹介した。観閲式参加隊員に対しては、「我々は、何時・如何なる任務が与えられようとも、確実に対処できる部隊を育成すべく日々練磨に励み、固い絆を結び、南九州三県の皆様方の期待に応えるべく使命を全うしよう!」と述べた。
 また、観閲式後には、空挺の自由降下を伴う実戦的な訓練展示、迫力あふれる観閲行進が行われ、また、熊本「飛翔祭」に参加した航空自衛隊ブルーインパルスも北熊本駐屯地上空を何度も飛行し、会場を埋め尽くした来場者からは盛大な拍手と歓声が幾度と無く上がった。
 今記念行事は師団創隊55周年、駐屯地開設60周年の節目の年であり、例年にない内容で実施したが、全て成功裡に終わり、第8師団の精強性をアピールするとともに地域住民との絆を深めることができた。

防府南 63周年

 防府南基地(司令・山本方之1空佐)は5月20日、防府地区自衛隊協力会の協力の下、第63回開庁記念行事を開催した。今年も来場者に満足してもらうために、来場者参加型のイベントを多数用意し、南基地の全隊員が広報官であるとの意識を持って臨んだ。
 当日は参議院議員、防府市長をはじめ、国会議員秘書、県及び市の議員、基地協力団体等の長、陸海空自衛隊の近隣部隊長など多数の来賓が来基するとともに、課程学生の家族や地域住民など約3000名が来場した。
 観閲式では、観閲部隊指揮官として第1教育群司令の松山洋伸1空佐が指揮を執り、第10期自衛官候補生及び第10期一般空曹候補生を主体とする総勢約1100名の観閲部隊を編成した。その後、観閲官の防府南基地司令・山本方之1空佐は、「諸官は、この約一ヶ月半、同期と助け合い、協力し合って自衛官としての訓練や規律正しい生活を続けてきました。その中で育んだ個人の成長と同期生との絆を、卒業までの残り2ヶ月の間にさらに強固なものに成長させ、一人前の自衛官、一人前の社会人としての歩みをさらに進めてください。そして航空自衛隊が百周年を迎える頃、君たちがその礎を築いていることを切に期待いたします」と式辞した。
 引き続き行われた観閲行進では、航空自衛隊防府OB会の堂々たる行進に続き、観閲部隊の行進が始まると、家族から一際大きな歓声が上がった。学生達はこれに応えるかのように、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮して一糸乱れぬ行進を見事に披露した。
 来場者参加型イベントも大好評で、「自衛隊車両への体験試乗」では長蛇の列ができるほか、「体力測定1級を目指せ」にも多くの来場者が挑戦するなど、大勢の来場者が自衛隊員との交流を図った。
 他にも、西部航空音楽隊による音楽演奏、第12飛行教育団の航空学生によるファンシードリル展示、VADS空包射撃、ペトリオット等の展示など様々なイベントやブースが展開され、来場者を楽しませた。
 多くの来場者から、「来年もまた来たい」、「楽しかった」という感想をもらい、大盛況のうちに閉幕した。


えびの 36周年
 えびの駐屯地(司令・稲田裕一1陸佐)は、5月13日及び14日の2日間、2部構成で「えびの駐屯地創立36周年記念行事」を開催した。
 昨年は熊本地震により中止となり、2年ぶりにRE-STARTをテーマに開催した。第一部の市中パレードでは、えびの市飯野地区の県道で初めて行い、県内外から約1400名の観客が約200メートルの沿道を埋めつくす中で実施した。パレードには、今年4月に入隊した自衛官候補生の徒歩行進に引き続き、車両44両(戦車、航空機を含む)、隊員約400名が参加し、えびの駐屯地及び自衛隊の威容を披露した。また、地元のスーパー敷地内では第8音楽隊によるミニコンサート、戦車、火砲(FH70)等の装備品を展示し、盛況のうちに終了した。
 第2部では、国会議員をはじめ多数の来賓及び県内外から約2800名の来隊者を迎え、記念式典を執り行った。観閲式、観閲行進後の訓練展示においては、第一空挺団による、えびの市出身隊員含む4名による空挺展示降下、自衛官候補生による基本教練及び自衛隊体操、実戦の様相に近似されかつ観客へのインパクトを狙いとした模擬戦が行われた。中でも、戦車(2両)と火砲(FH70)5門による一斉射撃の大音響には観客席から歓声と拍手が沸き上がった。
 また、地元ゆるキャラである、えびの市みなほちゃんを含む3体を一日駐屯地司令として任命し、式典会場を盛り上げた。
 さらに、今回初の開催となる駐屯地内の施設を活用したアドベンチャー体験、戦車、高機動車等の体験試乗、ミニ制服試着コーナー等では、来隊した子供達で大いに賑わった。
 来隊者からは「今年は迫力ある模擬戦など真剣な隊員の訓練展示に凄く感動しました。良かったです」との声を聞くことが出来た。
 今回の記念行事を通じ、県内外及び地域住民に、えびの駐屯地及び自衛隊に対する理解と更なる信頼を得られ、「地域に信頼され誇りに思える駐屯地」として防衛基盤の充実を図る事ができた。

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