防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   942号 (2016年11月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
東芝セキュリティ株式会社 松下浩己
松下氏は平成26年11月、陸上自衛隊第33普通科連隊を2陸尉で定年退官。54歳
 定年退職後翌日から、東芝セキュリティ株式会社にお世話になり四日市工場で勤務しています。諸先輩方々のアドバイスどおりに退職3年ほど前から興味のあった職種について自分なりに情報収集をしてまいりましたが、年齢、収入、資格等の制限により思いは叶いませんでした。そんな中、前年度に退職された先輩の就職先である現在の職場が求人中であることを聞き、地域援護センター担当者に就職先として援護依頼し、また、先輩にもその旨を会社の担当者に伝えていただきたくお願いをしました。担当者、先輩のご尽力のおかげをもちまして円滑に再就職ができました。
 業務内容は、一般警備員として24時間勤務で工場入場者に対する受付業務、場内巡回、手荷物検査等の実施です。東芝四日市工場は、半導体メモリー生産の拠点であり、従業員はもちろん国内外の関係企業等多数の来場者があり、緊張感の中で勤務をしています。入社後は基本教育、担当指導員のもと約2か月の研修期間を経て独り立ちとなりますが、覚えることが多くなかなか研修期間で習得できるものでなく、日々新たな状況と格闘の毎日です。そんな中にあっても先輩社員からミスのフォローやアドバイスをいただいたり緊張の中にあっても充実した勤務をしており、自衛隊での勤務と同様に、円滑な人間関係の構築が業務遂行のための重要な要素であると改めて感じています。
 再就職にあたっては、早期に行動を起こし取捨選択をして、努めて具体的な企業名等で就職援護を依頼すれば、どのような形であれ道は開けると思います。自衛隊において熱心に職務に携わってこられた方々であればどのような就職先であっても対応できる素養は持っておられると思います。業務への取り組み、コミュニケーション、規律、礼儀など一般社会人よりもワンランク上が自衛隊出身者の強みです。自信を持って再就職に挑んでください。

スポーツよもやま話
根岸直樹
「キング」A・パーマーに憧れて
石川 遼(プロゴルファー)
 9月26日、石川遼プロ(25)=カシオ=が尊敬してやまなかったプロゴルファーのA・パーマー(享年87)=米国=が亡くなったニュースが伝えられた。パーマーは米ツアー62勝、メジャーで7勝して「キング」の愛称で呼ばれ、二クラウス、プレーヤーと並び「ビッグ3」とうたわれてきた超一流プレーヤー。石川プロは、ゴルフを始めた子供の頃から「あんなゴルフがしたい」「パーマーのゴルフが僕のお手本」とさえいい続けてきたプレーヤーだった。
 パーマーの死を伝え聞いたのは、石川プロが熊本の菊陽町で社会貢献活動の一環として、同僚の重永亜斗夢プロ(28)=ホームテック=と地元の小学校を訪れ、児童や教師、父兄らに「ゴルフの楽しさ」を教え、講演などもしていた日だった。
 台風で家が倒壊したり、仮設住宅で生活する地元住民が多いときなので「子供達の笑顔を見て安心しました。講演では夢を持つことの大切さを訴え、いろいろなことに挑戦してほしい、みんなの力で町を、熊本を元気にしてほしいと話しました」と言っていた。
 パーマーも「プレーだけでなく、ゴルフによって社会貢献をしたい」と日頃から話していたそうで、その辺も石川プロが傾倒していた点だったようだ。
 石川プロは、パーマーの「攻めのゴルフ」に憧れており、米ツアーに参戦するようになってからは「外国人プロとは、とにかく力で勝負しないと対抗できない」と一時 "飛ばし屋" の先輩プロに「飛距離を伸ばすコツ」を教えてもらったりもしていた。「米ツアーでは、一発300ヤードなんてザラ。250ヤードでは勝負にならない」とぼやいていた頃もあった。
 「飛ばすのは、やっぱり体格勝負。グリーン回りは技で十分補っても、まず第1打が肝心」と今も言い続けている。
 米ツアーでは予選落ちが続いた上、2月からは腰痛が悪化、日本に帰って治療に専念してきた。国内では上位に食い込む実力だけに「日本に腰を落ち着けて、賞金稼ぎをした方が得策じゃないか」といった声もあるが、本人は「やはり勝負するならアメリカで」の夢を心に秘め、8カ月ぶりの米ツアー復帰のため、また旅立って行った。
  "宿敵" 松山英樹プロ(24)=LEXUS=が遅れてスタートしながら、米ツアーで2勝。先頃の日本オープンでも優勝(石川プロは7位)していることも刺激剤となっている。故パーマーは、勝って右手を高々と突き上げ、親指を立てるのが独特のポーズだった。石川プロは「いつか僕も、あのポーズをやってみたい」と言っている。「今度こそアメリカで成績を残して、日本オープンに帰ってきたい」と言う石川プロ。気合いを入れ直しての再渡米に期待したい。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
レッツ ゲット トゥゲザー ア パーティ
Let's get together for a party !
パーティやりましょう!
Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。すっかり秋めいて涼しくなりましたね。秋雨もようやくぬけて、秋空が広がるようになりました。久しぶりに月を見上げながら、虫の声に耳を澄ましています。今年は公私共に忙しく、年末までやることが沢山ありますが、暇を見つけて、秋の夜長をゆっくりと楽しみたいと思っています。
さて、今回の表現は、"Let's get together for a party!"「パーティをやりましょう!」です。get togetherは、「集まる、一緒になる」を意味します。直訳ですと、「パーティに集まりましょう。」になります。気のおけない同士で一緒になって何かをやるときに呼びかける表現です。forの後に、目的となるイベントなどをいれてフレーズを作ります。her birthday(彼女の誕生日)、graduation party(卒業祝い)などを入れると目的がはっきりとします。いろいろな目的や理由をつけて、集まって交流するのもいいですね。気軽に誘える表現です。
米海兵隊で長く一緒に通訳の仕事をしたモレノ女史が亡くなって、1年半になります。彼女が生前原作を書いた漫画「まりんこ ゆみ」が完結することになり、そのイベントに参加して来ました。おおよそ彼女の自伝のような物語ですので、色々な思い出がふつふつと湧き上がってきました。興味のある方は、WEBで「まりんこゆみ」を検索してみてください。英語版もありますので、楽しめると思います。前号で書きましたジョギングも徐々にやっています。心地よい冷気のなかで、ゆっくりと足を運んでいくと身体がすこしづつ反応してきます。ゆっくりゆっくりとチューニングしたいと思います。楽しく、陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>

防衛ホーム俳句コーナー
新蕎麦や門前茶屋の夫婦老い    塩見 惇子
滝川の曲がれるたびに落葉溜め   制野 和子
旧道庁銀杏黄葉に囲まれし     坂元 順一
落葉踏むたび歳月を重ねをり    藤原 あい
きのふけふ大綿の舞ふ漁師小屋   堀田裸花子
父祖の世の袖垣今に茶の木咲く   大谷 弥栄
大根煮て米寿の母の吾子を待つ   幸保 洋子
診察を受けて落葉の道戻る     大浦アイ子
元旦や八十路きりりと紅を引き   福本 祥子
秩父路の軒下を占め柿すだれ    明田 眞雅
掃くほどに柊の花こぼれけり    山川 元旦
山裾に樹令重ねし枇杷の花     藤岡 孝子
池に映ゆ紅葉を乱し鯉の過ぐ    矢嶋 麗子
暖炉焚く壁に部族のタペストリー  大島 愛子
はつ冬の海に心を解き放つ     本多 令佳
選 者 吟
八方に倒れ残菊咲き乱れ  成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)  

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