防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   929号 (2016年4月15日発行)
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「頑張っています」新しい職場
  活躍するOBシリーズ
  防衛広報(株) 島津慶人
島津氏は平成27年3月、第31武器整備隊を海曹長で定年退官。55歳
 私は、平成27年3月に、岩国基地での勤務を最後に定年退官となりました。退官者の多くからも再就職状況が厳しいことを聞き今後どうするか悩んでいました。そんな時、ある会社の代表のご厚意により、基地就職援護室を通し何度かその会社を訪問させていただくという機会を得ました。そのご縁により再就職できたのですが、それが今いる防衛広報株式会社でした。
 当社は広島市内にあり、隊内の広報誌「海上自衛新聞」「防衛ホーム新聞」の専属広告代理店です。ページをめくると一般企業の広告が目に入りますがこれらは我々の仕事によるものです。私は退官後も何か自衛隊に貢献したいと思っておりましたが、弊社の代表は、隊友会に所属するとともに自衛官募集相談員でもあり、自衛隊に大変理解があったことに加え、自衛官OBの採用を望んでいるとのお考えも再就職の大きな決め手となりました。現在私は企画広報の担当であり、日本全国の企業様に広告掲載のための営業活動を行っています。最初は慣れない仕事と営業活動というプレッシャーで、クライアントとうまく話せませんでした。しかし、上司から「頑張って続けていればいつか結果はついてくるものだよ」という励ましの言葉とともに温かく見守っていただいたことにより、少しずつ自分の仕事に自身が持てるようになっていきました。また、職場には、私の上司となりますが、先に就職していた同い年の海自OBがおり、良いアドバイスもいただいています。
 退官を控えておられる方は、不安払拭のためにもできるだけ早く援護室へ通うことをお勧めします。早期に自分の希望を伝えることが自分にとってより良い企業との巡り合わせにつながります。私と同時期の退官者の中で再就職が決まっているのは私だけでした。就職という現実は意外と厳しいものです。また、会社は健康で長く勤務できる即戦力を望んでいますので、健康第一であるとともに協調性を忘れずにいればおのずと結果はついてきます。私の経験が少しでもお役に立てればよいと思います。皆様のご健闘を祈念いたします。

善行隊員
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千僧駐屯地 2陸曹 石田盛大
 千僧駐屯地(駐屯地司令・眞弓康次陸将補)は2月1日、眞弓司令より駐屯地業務隊・石田盛大2陸曹に善行褒賞を授与した。同隊員は1月11日午前8時頃、芦屋川駅下りホームに転落した男性を確認するや電車の通過時刻及び周囲の状況を冷静に判断し線路に下り、転落男性の意識の確認及び外傷等の確認の救急活動を行い、安全な位置に収容した。眞弓司令は、「いつ電車が来るか分らないのに速やかに救出する行為はなかなかできない。本当に立派です。そういう事がパッとできる、私もその様にありたい」と称賛した。
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36普連(伊丹) 陸曹長 大石広宣
 第36普通科連隊第1中隊陸曹長・大石広宣は、3月8日17時5分頃、総監部正門南側付近を通り帰宅中の際、公園に隣接する東側の竹林において約2mの火柱が上がっている状況を目撃、現場に急行。17時7分に消防署に通報するとともに地域周辺住民に消火器を要請、火災は拡大しつつあり、消火器2本、バケツ用水、ホースによる消火を周辺住民と協力しつつ迅速な消火活動を実施した。じ後、消防署が現場に到着し、完全に消火が完了した。
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48普連(相馬原) 陸曹長 飯沼邦彦
 第48普通科連隊(連隊長・池田重則1陸佐〓相馬原)は3月1日、群馬県高崎市内の橋上で動けなくなっていた乗用車の女性を救助したとして、第4中隊の飯沼邦彦陸曹長に善行褒賞を授与した。
 飯沼曹長は2月1日、偶然に現場に居合わせた第12偵察隊の加藤1陸曹と協力し救助を実施した。燃料切れを起こして停止していた乗用車に対し、相互に連携して、橋上を往来する車の誘導を適切に実施して、安全を確保するとともに、調達した燃料を給油し、乗用車を橋から脱出させて、安全な広場に誘導した。
 褒賞授与の際、池田連隊長は「国民を守る自衛官としての模範であると同時に地域住民の自衛隊に対しての信頼感の醸成に大きく寄与した、皆も飯沼曹長を見習おう」と隊員に訓示した。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
It can be a challenge at first
イットキャン ビー ア チャレンジ アット ファースト
最初のうちは大変かもしれないよ。

 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。春爛漫ですね。桜前線も東北地方まで到達して、関東地方は桜吹雪が舞っています。春とはいえ花冷えの一日の温度変化や花粉の飛翔で、体調をくずしているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。ご自愛ください。桜が散り、次は新緑が目に映える季節です。豊かな自然を体感するときです。

 さて、今回の表現は、"It can be a challenge at first"「最初のうちは大変かもしれないよ」です。年度もかわり、新しい環境や仕事に取り組んでいる方も多いと思います。何かをチャレンジすることは、やる気とエネルギーが必要ですね。英語では、チャレンジを「challenge」とつづり、「難しいけれどもやりがいのある仕事や課題、業務」を意味します。It can beは、「〜である可能性がある」です。at firstは、「最初は、当初は」です。難しい、やりがいのある仕事を続けていくうちに、業務の手順や、やり方、方法、こつなどが飲み込めてきて業務をこなしていくことができるという感じですね。なにごともこつこつと継続し、その中で創意工夫をしていくという生活が向上をもたらすということだと思います。

 新しい仕事や環境の中では、仕事や業務に追われる感じもありますが、自分の中に新たな発見をすることも良くあります。人間は、成長しつづける動物です。変化にどのように対応していくかも面白いチャレンジに違いありません。散歩の途中公園の池に浮かぶ花筏を眺めながら、桜の花がいろいろな形でその美しさを楽しませてくれるのに感動しました。生活のリズムを整え、楽しく、陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!


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