防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   926号 (2016年3月1日発行)
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27年度

スポーツ特集

頑張れ!!自衛官アスリート
自衛隊体育学校

射撃 森2空曹、五輪代表内定
計5名がリオ五輪
アジア予選進出
19歳 小村1陸士全日本V

▽1月27~2月2日までインド共和国で開催された射撃アジアリオ五輪予選大会で森栄太2空曹が25mRFP種目で銅メダルを獲得、リオ五輪代表に内定した。森2空曹は競技経験なく一自衛官として入隊し、第1航空団で整備員として勤務していたが、部隊での射撃検定結果が優秀だったことがきっかけで平成18年4月から体育学校所属に。懸命に10年間競技に取り組んできた努力が実った。
▽12月21~23日、国立代々木競技場第2体育館で開催された全日本レスリング選手権大会に出場した岡太一2陸尉(グレコ85s級)、入江ゆき2陸曹(女子48s級)の2名が優勝、鶴巻宰1陸尉(グレコ75s級)、工藤佳代子3陸曹(女子75s級)川野陽介陸士長(フリー57s級)、角雅人陸士長(グレコ85s級)、田中哲矢1陸士(フリー125s級)の5名が第2位の成績を収めた。今大会はリオ五輪競技大会日本代表選手選考会を兼ねており、男子の優勝者と2位の選手には3月18日から行われるアジア予選出場権が与えられた。
▽12月19日から23日まで、東大阪市の近畿大学で行われた全日本女子ボクシング選手権大会に出場した小村つばさ1陸士がライトフライ級で優勝、伊藤沙月2陸曹がバンタム級で第3位の成績を収めた。今年4月、スーパー高校生として体育特殊技能者で入隊した小村1士は、入校時に宣言した「全日本優勝」を実現した。


ニューイヤー駅伝
〈滝ヶ原〉
 箱根駅伝と並ぶお正月恒例のスポーツ、駅伝日本一を決める全日本実業団対抗駅伝(通称ニューイヤー駅伝)が今年も群馬県で開催された。全国各地区の予選を勝ち抜いた43チームは、日本を代表するトップランナーや世界大会での金メダリスト級の外国人を擁するトヨタ自動車、コニカミノルタ、日清食品、HONDA、旭化成をはじめとする大手の企業、これに所在隊員約1500人の御殿場滝ヶ原駐屯地チームが挑んだ。
 駐屯地で行われた壮行会で太田監督(普教連4中)は、「はっきり言って実力は一番下、プロ野球チームに草野球チームが向かっていくようなもの。しかし出場する以上は最後まで絶対に諦めない。自衛官らしい粘りの走りで実業団チームを一つでも倒します」と決意を述べ現地入りした。
 1日午前9時、選手は群馬県庁を一斉にスタート。全自陸上10000m5連覇の山下2曹(普教連4中)がいきなり魅せた。オリンピックを目指す選手に肩を並べる力走でトップからわずか12秒遅れの22位で襷を2区の日向2曹へ、これに応えるように日向2曹は各チームの外国人が出場する超高速区間を区間41位とこれまた大健闘の走りで3区へ繋いだ。駐屯地が誇る日本山岳トレイルの第一人者、宮原2曹(普教連1中)が一人抜いて40位へ、4区の最長区間を大学生時代に箱根を走った塩谷士長(普教連本管中)が粘り、5区は八嶋士長(普教連3中)が、そして最終区を平田2曹(普教連3中)が渾身の走りをみせ、当初の目標であった「実業団チームをひとつでも倒す」を達成し、総合42位でゴール。この大健闘に現地に応援に入った河合駐屯地司令をはじめTVの前で応援する駐屯地隊員も興奮した。
 レース後、太田監督は、「この日本最高峰の駅伝で得た経験は非常に大きい。これを様々な分野で生かすとともに今年の富士登山駅伝に向けて行きたい。参加にあたり温かいご声援を頂いた御殿場市長をはじめ、駐屯地協力団体の皆様、地域の皆様、そして訓練環境を作って頂いた駐屯地隊員の皆様に深く感謝しております」と語った。
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南九州駅伝
〈国分〉
〈都城〉
 2月7日、宮崎県えびの市~都城市間で実施された、第70回南九州駅伝競走大会に、国分駐屯地持続走訓練隊が出場した。昨年、戦闘団検閲の為参加出来なかった国分チームは、記念ともなるこの70年の節目の年、1区狩集士長、2区永里3曹、3区中満3曹、4区末満士長、5区立元3曹、6区豊蔵1士、アンカー鈴東3曹の新メンバーを編成し挑んだ。快晴の当日、序盤、13位からの走り出しとなったが、10位、8位と順位を上げ、ラストは5位でゴールとなった。今回自衛隊では他に、第1空挺団・対馬警備隊・都城自衛隊が参加し、その中でも国分自衛隊は1位であった。また、区間賞で立元3曹が3位入賞、個人・チーム共に充実した結果である。大会終了後のインタビューに対し、今回エースを務めた鈴東3曹は「主力も抜けた2年ぶりの出場でどうなるかと思ったが、若手の頑張りもあり5位。まだまだこれからなので来年の優勝も目指して一年頑張りたい」。また、今回初出場となる豊蔵1士は「3位以内が目標だったが、予想と反して後半ペースダウン。次のレースは課題を克服し臨みたい」と、期待のニューフェイスらしい意気込みを語ってくれた。実は今回、国分駐屯地音楽部もこの大会に音楽支援として参加、隈原曹長の指揮の下、ラストスパートの力になる音楽を奏で観客も魅了させていた。
 転属等でカラーががらりと変わってしまった国分駐屯地持続走訓練隊だが、更なる飛躍の意を胸に、新しい風を吹かせてくれる事を期待する。
 
 第43普通科連隊持続走訓練隊(監督・野邊義人准陸尉=都城)とむらさき会(監督・土田康博1陸曹=第4中隊)は南九州駅伝競走大会に参加した。同大会は霧島山麓を駆け抜ける南九州地域の立春の風物詩として開催されており、第70回の今年は県内外から社会人・大学・高校の強豪45チームがエントリーし、えびの真幸体育館前から都城市立美術館までの7区間全長61qで争われた。各走者は次に繋げるタスキの重さを感じながら、これまでの練習の成果である熱い走りで観客を魅了し、沿道からの沢山の声援を力にゴールを目指した。また、都城駐屯地音楽部(音楽部長・吉村栄晃1陸曹)は、大会を盛り上げ、寒風つきすさむ中での応援者や疲れた選手を癒すおもてなしの演奏をした。


拳法近畿大会
〈大久保〉
銃剣道大会
〈倶知安〉
 大久保駐屯地(司令・小林弘樹陸将補)で1月9日、第10回拳法近畿ブロック選手権大会が開催された。大会には団体戦10チーム、個人戦79名が参加し、チームや個人の名誉をかけ、厳しい鍛練を積み重ねた日頃の成果を発揮し、気勢の充実した試合が行なわれた。
 駐屯地司令を始め多くの観戦者が応援するなか団体戦は信太山Aが大会5連覇を達成。個人無差別級は信太山支部から石井選手、個人70s以下は脇濱選手、個人新人の部は坊選手がそれぞれの頂点に輝いた。
 残念ながら入賞を逃した大久保支部の隊員たちは「来年こそ入賞できるように練習に励みたい」と次回大会への決意を新たにした。
 
 倶知安駐屯地(司令・前田貴大2陸佐)は、12月20日、駐屯地体育館で実施された、「第48回後志銃剣道大会」を支援した。この大会は後志銃剣道連盟主催で大会名誉顧問である、西江倶知安町長も応援に駆け付けた。大会は昇段審査の後に行われ、参加選手たちは入魂の突きで鎬を削る熱い戦いを繰り広げ、雌雄を決することとなった。
 各部の優勝者は以下の通り。◎団体戦の部▽一般の部=倶知安A▽自衛官の部=北方対舟C◎個人戦の部▽一般の部=齊藤純夫(倶知安町在住)▽四段以上の部=成田真吾(北方対舟)▽三段以下の部=坂本要(北方対舟)▽新人戦の部=寺岡朋哉(361施設中隊)

全自衛隊少林寺拳法連盟で
活躍する女性拳士たち シリーズE
航空自衛隊那覇基地 北村 由美さん

 護身の技術を修行することを通じて自己の変化や達成感を味わい、自信をつけることによって、職場や地域社会をリードしていく人間を育てるという少林寺拳法。防衛省・自衛隊において少林寺拳法の普及・振興等を担う全自衛隊少林寺拳法連盟で活躍する女性拳士を連載しています。第6回は全自衛隊少林寺拳法部(航空自衛隊那覇基地)北村 由美さん。
【Q少林寺拳法を始めたきっかけ】約10年前に勤務していた職場の練成訓練で護身術という名目で少林寺拳法の存在に触れる機会があり、もっと深く知りたいと思ったのと、その時に教官だった方々(航空千歳 佐々木政人先生及び、航空入間 稲田倫久先生)が格好良く私もあんなふうになりたい!と思ったのがきっかけでした。
【Q普段の練習は】最近ふたりの子育てが落ち着き、第41回全自衛隊少林寺拳法大会参加の誘いを受け練習したのが再開のきっかけでした。大会に参加していた仲間に、近くの道院を紹介してもらったのでこれから週末に主人と娘達を連れ、練習していきたいと考えているところです。
【Q少林寺拳法にまつわる思い出】全自衛隊少林寺拳法大会に向け、演武の練習をしていた女性拳士との絆が深まったことが私の財産であり、良い思い出です。その大会では最優秀賞を頂くことができ、忘れられない思い出となりました。その頃、週三回の練習で、みんなで急所を攻め合い、痛いながらも笑いあった事が今では懐かしく感じています。
【Q今後の目標】ゆっくりでも一つ一つの技を思い出しながらしっかりと自分のものにしていき、昇段できるようがんばっていきたいと思っています。また、出産や子育てで少林寺拳法をお休みしている女性拳士が、もう一度やってみようと思ってもらえるよう自分なりの広報活動をしたいと思っています。
▽全自衛隊少林寺拳法連盟について
 全自衛隊少林寺拳法連盟(会長・大越康弘 元防衛研究所所長)は、防衛省・自衛隊において少林寺拳法の普及・振興を図るとともに関係団体の融和、親睦等を図ることを目的として一般財団法人少林寺拳法連盟に認められた団体である。現在、全国の基地・駐屯地に18の少林寺拳法部があり約170名の拳士が活動している。少林寺拳法部がない基地・駐屯地の隊員でも全自衛隊少林寺拳法部に所属することによって、昇段や大会への出場などが可能という。また、毎年一回、持ち回りで全国の基地・駐屯地において全自衛隊大会を開催しているのも特徴の一つ。(問合せ先:全自衛隊少林寺拳法連盟事務局長 生形良隆 080-1364-3382)

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