防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   924号 (2016年2月1日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り

予備自等制度食堂広報
〈千葉地本〉
 千葉地本(本部長・時久寛司1海佐)は、平成27年7月から12月の半年間にわたり、習志野駐屯地及び下志津駐屯地の曹士食堂で現職隊員を対象とした「予備自衛官等制度食堂広報」を展開した。
 この「食堂広報」は、現職隊員の予備自衛官等制度に対する関心を日常的に高め、退職時の志願率向上に結びつけることを目的とした試みで、日々の業務や訓練に忙しく、予備自衛官等制度教育の実施が困難な部隊の現状を鑑み、現職隊員に無理なく制度を知ってもらおうと知恵を絞ったものである。
 食堂のテーブル上にアクリルフレームを配置し、毎月テーマを替えて、マンガやイラストで予備自衛官等制度概要・訓練内容をわかりやすく紹介しており、「親しみやすい」「食事のついでに見ており、予備自衛官等制度の知識が増えた」と食堂を利用する隊員から好評を得た。
 また、招集訓練に出頭した予備自衛官等からは、「自分達のことが紹介されていてうれしい」との声も寄せられ、予備自衛官等のモチベーション向上にも寄与することができた。最終日には、クイズ企画「予備自検定」を実施し、これまでアクリルフレームで紹介してきた予備自衛官等制度の理解度チェックを行った。「検定」には、両駐屯地あわせて200名以上の隊員が参加し、予備自衛官等制度への関心度が少しずつ高まっていることが確認できた。
 千葉地本は、「今後も部隊と連携し創意工夫した予備自衛官等制度広報を推進、予備自衛官等志願率の向上に努めていく」としている。

京産大総合安全保障論講座
〈京都地本〉
 京都地本(本部長・國友昭1陸佐)は、1月8日、京都産業大学において「総合安全保障論講座」を支援した。
 この講義は京都産業大学法学部が実施するもので、安全保障や危機管理を多角的・総合的に考える事を目的とし、毎年、統合・陸上・海上・航空の各幕僚監部から講師を招き、様々な防衛問題等について講義をしている。平成27年度最後の講義は、航空幕僚監部から防衛調整官の平井勇一郎1空佐が学生約500名に対し、一時間半講義をした。
 講義では、航空自衛隊の任務、我が国周辺空域の状況、航空防衛力の意義、空自の編成、空自の主な活動等について紹介した。最後に航空防衛力整備の方向性について紹介、航空警戒管制部隊、戦闘機部隊等、輸送機及び空中給油・輸送機部隊の区分毎の取組について説明した。学生達は、安全保障環境の変化や空自の取組等について熱心にメモを取っていた。
 京都地本は、「引き続き大学等での講義を支援し、自衛隊に対する理解と正しい認識を若い世代に伝えて行きたい」としている。

スタジアム広報
〈新潟地本〉
 新潟地本(本部長・石井一将1陸佐)は、1月11日、新潟市中央区のデンカビッグスワンスタジアムで開催された「デンカビッグスワンスタジアム新春フェスタ2016」に参加し、新年最初の募集・広報活動を実施した。
 これは、J1サッカーチームのアルビレックス新潟の本拠地であるビッグスワンスタジアムをオフシーズンに親しんでもらうイベントで、当日は生憎の雪模様の寒い日であったが家族連れ等約5000人が訪れた。
 新潟地本はスタンド下屋内エリアの「はたらく車コーナー」に軽装甲機動車、高機動車、1/2tトラックの車両展示のほか、災害派遣活動を紹介するパネル展示やミニ制服試着コーナーで自衛隊をPRし、活動を通じて自衛隊への親近感の醸成及び理解の促進を図った。
 ブースでは特にミニ制服試着コーナーが人気で、自衛隊車両をバックに制服姿のわが子を撮影する親子や新潟地本キャラクター「マモル」「マイ」と楽しく触れ合うちびっ子の笑顔がひときわ眩しく、育てる募集広報にも大きな効果を得た。
 新潟地本は「広報活動を通じて市民と積極的に触れ合い、幅広い世代に防衛省・自衛隊を広くアピールするとともに、未来の自衛官発掘に繋げていきたい」としている。

部隊見学支援
〈神奈川地本〉
 神奈川地本厚木募集案内所(所長・酒井1海尉)は、1月10日、自衛隊協力者及び募集対象者等に対し、習志野演習場で実施された第1空挺団降下訓練始めの見学を支援した。
 この見学は、厚木愛甲父兄会の井川氏が自衛隊協力者及び募集対象者等に自衛隊の活動を知ってもらう目的で毎年実施しているものであり、厚木募集案内所はその支援を行っている。
 当日は雲一つない晴天に恵まれ、絶好の見学日和となった。募集対象者は「隊員の方に隣で丁寧に説明してもらいながら見学できて、感動しました」と話し、小学生の参加者は「たくさんの見学者がいましたが、良い位置で見学できて、殆どの訓練を見ることができて良かったです」と話していた。訓練見学後、浅草寺に立ち寄り安全祈願を行った。
 厚木募集案内所は、「今後も、このような見学の機会を捉え、募集対象者等に自衛隊の魅力を知ってもらう」としている。

レンジャー準備訓練支援
〈広島地本〉
 広島地本(本部長・森脇仁1海佐)三次地域事務所(所長・荒瀬哲久1陸尉)は1月11〜14日の間、三次地区において第46普通科連隊(連隊長・一宮大介1陸佐)レンジャー準備訓練の偵察を支援するとともに募集協力会等と共に隊員を激励慰問した。
 本準備訓練は平成28年度第13旅団レンジャー訓練が県北地域で実施されることに伴いその偵察のためのもので、三次募集協力会長・岡健三氏の御好意により宿泊施設として全生山研修所の提供を受けた。
 レンジャー訓練準備隊20名が到着後、募集協力会会長及び名誉顧問から訓練に対する激励のほか、全生山研修所の長岡氏が挨拶された。
 また、夕方からは募集協力者等とレンジャー隊員との交流会が行われ、自衛隊の話やレンジャー訓練に関する話で大いに盛り上がり参加者相互の懇親を深めることができた。
 全生山研修所は、過去に元テニスプレイヤーの松岡修三氏や伏見工校ラグビー部総監督の山口良治氏も訪れ、襖に一筆書かれており、隊員からは非常に環境の良い場所に宿泊でき大変ありがたいと好評であった。
 長岡氏は、今後も訓練あるいは、プライベートでもどんどん使っていただきたいと話し、準備訓練も無事終了した。

国宝「松江城」清掃奉仕活動
〈島根地本〉
 島根地本(本部長・堀征己1陸佐)は、1月8日、年頭行事の一環として松江城の清掃奉仕活動を実施した。
 島根地本は、地域とともに歩む自衛隊(地本)の体現と、募集事務等でお世話になっている地元松江市への感謝を込めて、毎年、市内観光地周辺のごみ拾い等の奉仕活動を実施している。今年の年頭行事では、地域により一層喜ばれる活動を模索していたところ、松江市防災担当参事の竹中氏(陸自OB)のご尽力もあり、昨年7月に国宝に指定された松江城天守閣の清掃が実現した。
 清掃は、本部長以下46名が天守閣各階に分かれ、床や階段のほか、展示品の陰や窓枠など普段行き届きにくい場所も丹念に磨き上げた。訪れた観光客からの「おつかれさま」「ありがとう」などの言葉を励みに、約1時間、寒中の奉仕作業に勤しんだ。
 島根地本は、奉仕活動に先立って行われた本部長訓示及び代表者による抱負発表において今年の任務必遂を誓うとともに、今後も奉仕活動を継続し、自衛隊に対する理解と信頼の獲得に努力する決意を固めた。

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