防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   919号 (2015年11月15日発行)
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晴天の下、入間航空祭
 11月3日、航空自衛隊入間基地(司令・山本祐一空将補)で恒例の「入間航空祭」が行われた。11月3日は晴れの特異日で今年も晴天。来場者は20万人を数えた。朝5時には、基地を取り囲む様に開門を待つ人々が列をなしている。予定より2時間早い7時に開門し「開門ダッシュ」でエプロンへ走る来場者。入間基地の中には線路が通っているため、正門や稲荷門から入ると思う様には進めない。混雑して来ると踏切近辺で入場制限をする事もある。この場所で例年、焦る気持ちにイライラする人も出て来る。しかし、今年の入間基地にはそこに「DJ自衛官」がいた。「はっきり言ってパクリです!」などと軽妙なトークで踏切待ちの人達を楽しませていた。また、今年は仮設トイレの数が例年より多く「トイレ難民」も軽減。
 飛行展示では、YS-11FC、U-123、T-4、CH-47J、UH-60J、C-1、U-4そしてブルーインパルスと盛沢山。地上展示だけのF-15とF-2の帰投もプログラム内に折り込まれている。他にもC-130H、T-7、T-400、PAC-3、災害派遣用器材、機動衛生ユニットが地上展示されていた。また、陸自からAH-1S、OH-6、OH-1、UH-1が、海自からP-3C、SH-60Jが、そして米軍からはC-12、UH-1が地上展示の為に来ていた。
 基地内の心配り、練習機から戦闘機まで見せる気配り。「初めて来た。人ばかりで何も見えないと言われたけど、そんなことなかった。来てよかった」「案内の隊員さんも優しいし、質問にも解りやすく応えてくれる」とは来場者。来場者を楽しませようという気迫がヒシヒシと感じられた航空祭だった。

生後8ヶ月乳児を移管
〈秋田救難隊〉
 空自航空救難団飛行群秋田救難隊(隊長・米山浩1空佐)は、10月20日9時40分、秋田県知事から救難団司令への災害派遣要請を受け、UH-60Jで患者空輸を実施した。
 患者(生後8ヶ月の乳児)のほか、医師3名と看護師1名が搭乗した患者空輸は、機長(福原壮一郎1空尉)以下5名(副操縦士・古溝大輔3空尉、機上整備員・赤荻武志2空曹、救難員・佐々木真一郎2空曹、航空機整備・鈴木康由2空曹)のクルーが任務を担当した。
 今回の患者空輸は、秋田赤十字病院から東京都府中市にある都立小児総合医療センター屋上のヘリポートまでであった。屋上ヘリポートへの離発着は地上ヘリポートの離発着とは違い、ヘリポート周囲の柵等の施設及び屋上の複雑な風の影響に対する着意、加えてUH-60Jは大型ヘリであるため、建物の強度を十分考慮して実施する必要があった。また患者が重篤な呼吸器系疾患であるとともに、約2時間半のフライトが予想されたため搭載する器材も多く、より慎重さを要する任務であった。
 クルーは、10時39分に秋田赤十字病院において患者を収容後、10時41分に離陸し、13時25分に無事患者を都立小児総合医療センターへ移管した。その後、秋田空港に着陸し任務を終了した。

親子で写生会
〈浜松広報館〉
 浜松広報館は、10月11、12日、親子写生会を行った。このイベントは毎年行っており、今年も2日間に渡り多くの子どもたちが航空機をはじめとしてその他の装備品を写生した。小学生以下の子どもが対象だったが、中には飛び入りの中学生や、また、子どもを見ていて我慢できずに、自ら絵を描く母親もいた。
 初日は、天気があまり良くなかったものの90名近くの子どもが写生を行い、2日目は、やや強風が吹いたものの好天となり、初冠雪の富士山を見ながら屋外で写生する子どもも見受けられた。やはり題材として一番の人気はブルーインパルスだったが、零戦などの古い機体を選ぶ子どもや、中には、戦闘機に搭載されるミサイルだけを描く子どもの姿もあった。写生大会を通じ、楽しく絵を描くことはもちろん、題材を選ぶ時に、展示された様々な飛行機を見て回り、それぞれの飛行機が、戦闘のため、練習のため、救助するために造られたことを理解した保護者も見受けられた。
 多くの子どもから「楽しかった」、「また絵を描きたい」などの意見があり、満面の笑みで作品を提出してもらったが、中には、2年連続で描かれ昨年の作品を今年持ち帰った参加者や、そろそろ家に帰らなければならないという大人の理由で、完成間近であきらめる子どもも。今回の写生大会で描かれた絵は138点に及び、10月15日から11月3日までの間、浜松広報館展示資料館内に展示され好評を博した。

FM熱海湯河原に出演
〈神奈川地本〉
 11月2日、神奈川地本(本部長・松田辰雄1海佐)小田原募集事務所長の林1陸尉と湯河原担当広報官の原田2陸曹が、FM熱海湯河原の番組「MASAKOの心の交差点」の収録に臨んだ。自衛隊神奈川地方協力本部及び小田原募集事務所の紹介の他、自衛官候補生の募集、高等工科学校生徒の募集についての広報を対話形式で実施した。事前に内容の打ち合わせ等を実施したが、初めての経験で且つ収録時間に制約のある中慌ただしく収録は進んだ。
 林所長は収録後「今までの広報活動以外に地域の方々にFMラジオを通じて自衛官募集や地本の紹介が出来て、募集事務所も士気が上がった」と語っていた。
 *放送日 11月8日(日)09:00〜09:58(79・6MHz)

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