防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   918号 (2015年11月1日発行)
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遺志を受け継ぐ
平成27年度自衛隊殉職者追悼式
 10月17日、防衛省メモリアルゾーンで平成27年度自衛隊殉職隊員追悼式がしめやかに執り行われた。任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために、防衛大臣の主催により、昭和32年から実施しているもので、今年度は陸自8柱、海自12柱、空自6柱、沖縄防衛局1柱の計27柱が新たに顕彰された。これにより、昭和26年の警察予備隊発足から今年度までの顕彰者数累計は1878柱となった。
 式には新遺族、殉職後10年目及び20年目等の遺族、遺族会役員や協力団体のほか安倍晋三内閣総理大臣、中谷元防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、歴代大臣や国会議員等約400名が参列した。
 安倍首相は追悼の辞で「御意思を引き継ぎ、いかなる事態にあっても、国民の命と平和な暮らしは断固として守り抜いていく、そして世界の平和と安定に寄与するため全力を尽くします」等と述べた。中谷大臣は「御遺志を受け継ぎ、国民の生命・財産、我が国の領土領海領空を守り抜く最後の砦として全身全霊で取り組みます」と誓いの言葉を述べた。
 自らも海上自衛官として歩み始めた遺族代表の松尾勇人さんは、今年2月に父を南極地域観測協力活動中に亡くした。「父の名に恥じぬよう、全身全霊で自衛官としての職責を果たして参りたい」と力強く挨拶した。
 最後に特別儀じよう隊による捧げ銃が、遺族の心情を表すかのような秋雨の空に向かって放たれ、参列者全員で拝礼を行った。

防衛大臣感謝状贈呈式
64個人70団体が受賞
 10月17日、自衛隊記念日行事の一環として、平成27年度防衛大臣感謝状贈呈式が東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷で行われた。防衛省・自衛隊の高級幹部等が陪席のもと、隊員の教育訓練・防衛施設の安定使用・自衛官募集や予備自衛官雇用等で功績のあった134の個人・団体が表彰された(個人64、団体70)。
 式典では、中谷元防衛大臣が受賞者一人ひとりのもとに赴き「ありがとうございます」との言葉を添えて感謝状を授与した。中谷大臣は「皆様に支えられて初めて誇りを持って日々の任務に邁進できます」と述べた後、「頑張れの 巷の声に励まされ 勇気百倍 秋の夕べ」と自衛隊員を代弁する自作の句を披露して感謝の意を表した。
 最後に、受賞者を代表して、奈良県基地育鵬会顧問・尾関紹保氏が「私たちはこの栄誉を誇りに思い、今後は更に我が国の防衛と世界平和に協力できるよう、微力を尽くす覚悟です」と挨拶を行った。(受賞者の名簿は次号に掲載します)

自主積極的に研鑽に励め
陸自幹部学校第69期AGS卒業式

 10月6日、3月31日に入校した学生の「第69期幹部高級課程(AGS)」卒業行事が陸上自衛隊幹部学校(学校長・深津孔陸将)で行われ、海自空自から各1名の受託学生を含む15名が卒業した。この期より陸上防衛戦略コース・情報コース・総合兵站コースの3コース制となり、より深化した各識能の修得をしたと同時に叡智を練磨し人格の修養を図った。
 深津学校長は式辞で「軍種のプロから統合運用のプロ、自衛隊の即戦力となるべく、自主積極的に研鑽に励め」「引き続き、徳操を養い、人格を修養せよ」と要望した。またこの期にはもう一つの始めての事がある。それは、今年3月に出来た学生歌を入校時・卒業時の両方で歌ったことだ(詳細は防衛ホーム3/15号参照・全文後述)。
「今この時に、学ぶ機会を与えてくれた自衛隊と部隊に感謝します」という卒業生らは、引き続き統合高級課程(JAC)に進み将来の自衛隊を担うべく更に約19週間修学する。

  幹部学校学生歌
一 指揮幕僚課程学生歌
立志有為の青年(しんに、めざめたわかもの)が
更なる飛躍を図らんと
幹部学校(めぐろ)に集い
知行一致の誓いも新た
己を日本国(くに)の位置(たかみ)において
現実(うつつ)の作戦運用(いくさ)の主要機能(はたらき)司(つかさど)る
担い手となり日々究む
おゝ我ら指揮幕僚課程
二 技術高級課程学生歌
科学技術(ことわりのみち)に才あるものが
更なる飛躍を図らんと
幹部学校(めぐろ)に集い
知行一致の誓いも新た
己を日本国(くに)の位置(たかみ)において
将来の構想・装備(あすのすがた)を創出(つくりだ")す
研究開発(そうぞう)の道を日々拓く
おゝ我ら技術高級課程
三 幹部高級課程学生歌
職務遂行中(すでになをなす)の勲(いさおし)ものが
更なる飛躍を図らんと
幹部学校(めぐろ)に集い
知行一致の誓いも新た
己を日本国(くに)の位置(たかみ)において
将来(みらい)へのその戦略(みちすじ)を推進(おしすす)め
重責(つとめ)の道を日々歩む
おゝ我ら幹部高級課程


空自准曹士先任交代
山崎准空尉が上番
 10月13日、防衛省で航空自衛隊准曹士先任交代式が実施された。
 平成25年1月から2年9ヶ月間第4代航空自衛隊准曹士先任を務めた新井岳志准空尉が指定解除申告を行った後、上番する第5代航空自衛隊准曹士先任・山崎勝巳准空尉が指定申告を行い、齊藤治和航空幕僚長から識別章を授与された。
 齊藤幕僚長は、下番する新井准空尉の明朗闊達な性格と行動力に触れ「部隊准曹士先任からの信頼も厚く、まさに航空自衛隊の准曹士隊員を牽引する存在として活躍してくれた」と慰労の辞を述べた。上番する山崎准空尉に対しては「前職の航空総隊准曹士先任の経験をフルに活かし、服務指導のさらなる充実、そして組織の活性化並び他の自衛隊及びそれのみならず諸外国空軍との交流に尽力して欲しい」と要望。最後に「編合部隊と准曹士先任が連携を密にしてがっちりスクラムを組み航空自衛隊が国民に信頼されるより健全にして精強かつ明朗闊達な組織であり続けるために活躍してくれることを強く希望する」と激励した。
 山崎准空尉は千葉県出身の51歳。平成19年7月に准空尉。平成26年8月から同27年9月まで航空総隊准曹士先任を務めた。特技は高射電子整備。

魁の風 〜中央即応集団〜
Central Readiness Force
派遣海賊対処行動航空隊
 ソマリア沖・アデン湾で活動中の派遣海賊対処行動航空隊(派行空)第20次要員(司令・北原浩一1海佐)が9月7日、警戒監視飛行1400回を達成した。
 派行空は哨戒機P—3Cによる警戒監視や情報収集を行い、海賊の疑いがある船舶について収集した情報を各国海軍艦艇や民間商船に提供している。2009年6月11日に第1次要員が警戒監視任務を開始してから約6年3ヶ月が経過した。記念の1400回目を達成したのは20次要員が運用する2機のP—3Cのうち、5050号機。機長の坂下仁史1海尉は「警戒監視飛行1400回という節目の飛行作業に従事することができ、大変光栄です。これからも、船舶の安全航行に寄与できるように全力で任務に邁進していく所存です」と述べた。
 現在、ジブチの自衛隊拠点ではP—3Cの運用等に携わる海上自衛隊第1航空群(司令・市田章海将補=鹿屋)と、P—3Cや地上の警備、地上業務等に携わる陸上自衛隊中央即応連隊(連隊長・深草貴信1陸佐=宇都宮)を基幹とする海自約90名、陸自約80名で構成される派行空と派遣海賊対処行動支援隊が任務に従事している。このうち、派行空は8月から任務を開始していた。
 北原司令は「この度、約6年3ヶ月の実績として、アデン湾における警戒監視飛行が無事に1400回を迎えました。ソマリア沖アデン湾を航行するすべての船舶の安全航行に寄与するため、引き続き、各国海軍等と連携を図り、隊員一丸となって任務に臨んでまいります」と今後の抱負を語った。

雪月花

 30年前から自衛隊関係のみなさんにご協力をいただいて続けている「使用済み切手」の寄贈先、「社会福祉法人聖明福祉協会」が創立60周年を迎えた。同協会は本間昭雄理事長が昭和30年に青梅市に開設したもの。「手も目も不自由 されど幸せ」と言われるように氏も身体のハンデーを背負いながら公的な補助もなく視覚障害者への家庭訪問相談事業を独力で続けてきた。10年を過ぎる頃から周囲の理解と協力が得られるようになり盲老人ホームの運営を行うようになった。今までにこのホームを利用した人は2000人近くになる。さらに昭和44年には昭和天皇から社会福祉の功績により金一封が下賜され、これを受けて盲目の若者に「夢と希望の灯」をと、盲大学生奨学金制度をつくった。いまでは視覚障害を持ちながらも社会の一線で活躍する人材を多く送り出している。60周年の式典は秋篠宮殿下ご夫妻もご臨席で盛大だった。この席で防衛ホーム新聞社への感謝状が贈られた。「盲老人の豊かな老後の実現と盲大学生奨学金事業の発展に貢献した」と。自衛隊だけでなく全国のOBになられた個人の方や企業さんからも毎日のように古切手が送られてくる、弊社ではこれをまとめて聖明福祉協会にお届けするだけ。だから感謝状はご協力いただいている皆さまのものだと理解している。古切手はていねいにはがした物を1キロ400円で専門業者に引き取ってもらっているそうだ。

 これからも皆さまと一緒に続けられればと思っています。


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