防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   912号 (2015年8月1日発行)
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地域との絆を更に強く
地本便り

平成26年度優秀地方協力本部表彰
沖縄地本など全11地本が2級受賞
 適質な人材を確保するための募集業務、退職予定隊員の就職援護、予備自衛官等管理業務の充実、防衛省・自衛隊への理解拡大に繋がる渉外広報など、業務全般において特に好成績を収めた地本を表彰する平成26年度優秀自衛隊地方協力本部表彰のうち、第2級受賞11地本の表彰式が6月26日、陸幕会議室で行われた。
 式では、岩田清文陸上幕僚長が労いの言葉とともに副賞を添え11地本長に賞状を授与。記念撮影の後で行われた昼食会の場で陸幕長は「地本は自衛官一人一人の人生のため、陸自の大改革のため、地域の連携のために『常に第一線』で闘っている」等と賞賛し、引き続き27年度の任務達成に向けた各地本本部長以下全員一丸での活躍に期待を寄せた。2級受賞地本は次のとおり。()内は本部長名
 ▽青森(島津貴治1空佐)▽山梨(中村信也1陸佐)▽静岡(佐藤一郎1空佐)▽石川(柴田利明1空佐)▽愛知(杉山利行1陸佐)▽京都(國友昭1陸佐)▽鳥取(佐藤健1陸佐)▽広島(森脇仁1海佐)▽愛媛(天本博文1陸佐)▽福岡(秋葉瑞穂1陸佐)▽沖縄(山根寿一陸将補)

募集解禁に伴う出発式
〈福島地本〉
 福島地本(本部長・榑林寿弘1陸佐)は6月29日、福島駐屯地体育館で平成27年度福島地本出発式を実施した。
 出発式は、7月1日からの新高卒予定者等に対する募集広報解禁に伴い、平成27年度における福島地本の任務完遂及び車両の安全運行を祈願するとともに、全部員の士気向上を図ることを目的とした行事である。
 出発式においては、自衛隊協力団体の会長等を来賓に迎え、本部長の訓示、霊山神社足立宮司による安全祈願式、祈願ダルマの目入れ、そして、陣羽織を羽織った本部長の発声に続き、全員で勝ち鬨を挙げた後、最後は車列を組んで行進し整斉と行事を執り行った。
 また、出発式開始に先立ち、福島地本の平成26年度の優秀所及び優秀広報官が表彰され、その功績を全員で讃えた。
 本部長は訓示において「引き続き厳しい環境が続くが、その厳しさをかみしめるとともに、我々でなければできない仕事にプライドを持って臨むように」との叱咤激励とともに、各業務における具体的な目標を提示、部員一同、その目標を胸に刻み、目標達成に向けて決意を新たにした。当日は週末の梅雨空から一転し夏の日差しが戻り、新しく広報官車両に貼り付けた青色の「平和を仕事にする 自衛官募集」のメッセージが夏空にきらめいていた。

長万部町毛がにまつり
〈函館地本〉
 函館地本(本部長・木下章1海佐)は、6月28日、長万部町ふれあい公園で開催された毛がにまつりにおいて、第28普通科連隊から軽装甲車の支援を受け市街地広報を実施した。
 当日は、あいにくの小雨模様であったが、毛がにの格安販売、各種物産販売のほか目玉であるカニの早食い大会、大学生による「よさこい」の演舞、歌謡ショウなど多彩な催しが行われ、自衛官募集の広報ブースにも各種パンフ等を求める家族連れのチビッコや学生が訪れ、展示の軽装甲車と記念撮影をするなど相変わらず人気を集めていた。
 中でも長万部町にある東京理科大の学生は例年どおり大挙して訪れ、募集パンフやポスターを手に取っていた。また、地元の高校生は「2年生ですが自衛隊も選択肢の一つです」と募集案内を求めるとともに軽装甲車をつぶさに見学していた。広報ブースには、長万部町長をはじめ募集相談員や協力者が激励に訪れブースを盛り上げ、地域の方と触れ合い、今後の自衛官募集にさらなる弾みをつけることが出来た。

阿蘇地区女性部ふれあいミニバレーボール大会
〈熊本地本〉
 熊本地本(本部長・山中敏弘1陸佐)は6月14日、市原小学校体育館で開催された「阿蘇地区女性部ふれあいミニバレーボール大会」の支援を実施した。今年で20年目となる本大会は遠方から数多くの参加者もあり、20チーム総勢170名のリーグ戦となった。
 開会式では、今年度就任した本田りつ子阿蘇地区女性部長より大会挨拶があり、日頃の支援と協力に対し御礼の言葉と参加者への励ましが行われ、参加選手の優勝への意気込みが盛り上がった。また本部長より、20回目の節目となる今大会への祝辞が行われた。試合のパート分けは、どのチームでも優勝を狙える組み合わせになっていたため参加選手は競技に真剣に挑んでいた。また連続する好プレイに観客の歓声が沸き、各コートは大いに盛り上がった。
 各パートの優勝は、A・長陽チーム、B・南小国Aチーム、C・阿蘇Aチーム、D・産山チームとなった。特に、今大会の開催地となった南小国Aチームはメンツをかけて優勝に向け練習を積んできたこともあり、歓喜の笑顔にあふれていた。
 熊本地本は、「今後も各種イベントを通じ防衛協力諸団体等の活動を支援していく」としている。

鳥取県自衛隊退職者雇用協議会定期総会
〈鳥取地本〉
 鳥取地本(本部長・佐藤健1陸佐)は6月23日、鳥取市で開催された平成27年度鳥取県自衛隊退職者雇用協議会定期総会を支援した。同総会には県内の雇用協力企業27社の企業主が出席した。
 嶋田耕一会長は開会の辞で「景況感の好転に伴い、県内でも人手不足の業種も散見されます。この際、多くの地元企業に会員となっていただき、更なる退職自衛官の雇用拡大を図り、地域経済の活性化に貢献したい」と訴えた。
 また、来賓の援護協会広島支部の松村支部長は挨拶で「実行力、協調性、責任感を兼ね備えた自衛官は、雇用先企業から好評価をいただいています。景気回復による人材不足感の高まりもあり、規律正しく各種技能に富む退職自衛官は金の卵だとの声も聞かれます。このような優秀な資質を持つ自衛官を更に雇用して頂き、事業拡大の戦力として活用して頂きたい」と求めた。
 定期総会後の「自衛隊の組織と活動」と題した防衛講話で佐藤本部長は、警察予備隊から始まる自衛隊の組織と活動及び自衛隊法や安全保障にかかわる閣議決定の変遷等を、戦後初の鳥取県知事で初代の自衛官トップとなった林敬三氏の経歴や時代背景など、地元に関連したエピソードを交え講話し、自衛隊の活動に理解と支援をお願いした。
 参加した企業主からは「わが国の安全保障や防衛計画の最新情報は大変興味深く、特に今国会で審議中の自衛隊法を始めとする安保関連法案など直近の話題をわかりやすく説明して頂き、理解が深まりました。機会があればまたお願いしたい」との声が聴かれた。

岩手山山開き
〈岩手地本〉
 岩手地本(本部長・黒田弘人1陸佐)は、7月1日、岩手県の最高峰、標高2038メートルの岩手山の山開きに本部長以下で参加した。
 岩手山は、八幡平市・滝沢市・雫石町の三市町にまたがる、盛岡市・北上川を望み、大きく美しい山容は岩手県の象徴であり、なだらかな裾野が広がり、ふもとには、岩手駐屯地と岩手山演習場が所在し、自衛隊と関わりのある山である。
 当日は、馬返し登山口において自治体の山開き神事に参加し、本部長は登山者及び自衛隊を代表してテープカットに参加、500人以上の登山者とともに7月1日高校生への募集開始となる。今年度の募集目標達成を祈願し、「自衛官募集中」ののぼりを先頭に登山を開始した。
 山頂付近は強風の悪天候のため、セレモニーは中止となったが、咲き乱れる高山植物と登山者の「自衛隊さんありがとう」の感謝の言葉を受け、無事岩手山山開きと募集目標祈願の登山を完歩した。同登山は同日付昇任者の申告を兼ね、昇任者も全員新たな階級での職務遂行を誓い登った。
 岩手地本は地域との連携により、27年度募集最盛期をスタートした。

公的部門説明会
〈京都地本〉

 6月24日、京都地本(本部長・國友昭1陸佐)は、福知山駐屯地で平成27年度第1回公的部門説明会を開催した。この「公的部門説明会」は京都地本の独自施策で主として任期満了を迎える任期制隊員等に対し、安定した処遇と、社会に直接貢献できる進路のひとつとして、警察官、消防官等の人事担当者を駐屯地に招いて、それぞれの業務内容と募集要項等について説明を行っているもの。例年、大久保駐屯地で年1回開催していたが今年度は新たに年2回の開催とする他、大原簿記法律専門学校から講師を招き、公的部門の受験対策講座を併せて行った。
 当日は駐屯地所在部隊の隊員のほか桂駐屯地、大久保駐屯地、海上自衛隊舞鶴基地の隊員、合わせて30名が参加した。午前中に行われた福知山市消防と京都府警の担当者による説明は資料やスライドを活用して進められ、「とても分かりやすかった」と隊員から好評だった。午後に行われた受験対策講座では学校さながらの熱の入った講義が行われ、隊員たちは真剣な眼差しで講義を受けた。引率の隊員からも「是非、今後もこのような講座を続けてほしい」と大好評だった。


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