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自衛隊ニュース   911号 (2015年7月15日発行)
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ゆう活<Xタート
ワークライフバランス推進強化月間
 7月・8月盛夏の2カ月は原則全ての府省の取り組み「ワークライフバランス推進強化月間」である。より活力のある組織を目指して質の高い仕事を効率的に実施するため、超過勤務縮減の徹底、休暇取得の一層の促進などに取り組むもの。今年度は初の試みとして、業務効率化等を図ることで可能な限り早期出勤を行い、早期退庁・定時退庁に努め夕方以降の時間を有意義に活用する「ゆう活」(夏の生活スタイル変革)が実施され注目を集めている。
 初日の7月1日には、幹部職員等がワークライフバランス推進強化の取り組みに率先垂範して臨むよう西正典事務次官から全職員に向けメールでメッセージが発信されたほか、同日午後には本省庁舎で左藤章副大臣を本部長に第2回防衛省女性活躍・ワークライフバランス推進本部会議が開催され、ワークライフバランス推進強化に係る全省及び防衛省・自衛隊独自の取り組みなど諸施策(詳細は次号以降に掲載予定)について改めて確認が行われた。
 同会議終了後には左藤副大臣、原田憲治政務官など会議出席者が大臣官房秘書課を巡回。左藤副大臣らは、個々で設定した目標退庁時間を記入した札と共に「ゆう活 早朝出勤実施中」のポップをデスク上に掲げた課員一人ひとりに声をかけ「今朝は7時に出勤して15時45分退庁が目標ですか。頑張って実践してくださいね」などと激励したあと、全課員に向け改めて協力を依頼。「『ゆう活』で生まれた余暇で映画やコンサートの鑑賞が出来るとよいですね」など、「ゆう活」実効性向上に向けた雰囲気づくりに努めていた。

第5代海上自衛隊先任伍長
関秀之海曹長
 6月29日(月)、海上自衛隊先任伍長の交代式が執り行われ、第5代海上自衛隊先任伍長に海曹長 関秀之が指定された。
 関曹長は、昭和62年4月横須賀教育隊第252期練習員として海上自衛隊に入隊。木更津航空補給所、護衛艦ちとせ、横須賀補給所、横須賀弾薬整備補給所、護衛艦はたかぜ、護衛艦たかなみ、砕氷艦しらせ、掃海隊群司令部等において補給員として勤務し、平成24年6月からは艦船補給処先任伍長として、また平成25年9月からは横須賀地方隊先任伍長として要職を歴任した。
 海上幕僚監部にて行われた交代式には、海上幕僚副長、海上幕僚監部各部長・課長等をはじめ東京、横須賀地区部隊等先任伍長及び統幕最先任、在日米海軍司令部最先任上級曹長が参列し、第4代海上自衛隊先任伍長宮前曹長から海上幕僚長へ先任伍長識別章が返納され、新たに第5代に指定された関曹長に先任伍長識別章が手渡された。
 第5代海上自衛隊先任伍長の抱負は「人づくり」。「一つ、大きな声で挨拶をする。一つ、何でも一生懸命やる。一つ、約束を守る。一つ、嘘はつかない。一つ、素直になる」。この5項目を持って伝統を継承しタフな隊員をつくっていく所存であることを力強く語り、第4代宮前曹長と堅い握手を交わした。

防大ツアー見学者2万人達成
防衛大学校
 6月17日、防衛大学校が行っている防大ツアーの見学者数が2万人の参加を達成した。
 同日午前のツアーに参加した横須賀市北下浦コミュニティセンターからの参加者38名が2万人目となる団体で、本部庁舎前で記念行事が行われた。代表で同センターの職員、坂井美恵子さんに石塚副校長(企画・管理担当)から花束が、参加者の松沢<RUBY CHAR="雅","まさる">さんに竜・総務部長から記念品が贈呈された。
 防大ツアーは学校設立の背景・歴史や教育理念、学生教育や学生舎生活を広く一般市民へ広報するため、平成18年5月に開始。本部庁舎、記念講堂、資料館、学生会館及び課業行進を見学コースとして実施している。見学日は、原則として祝祭日を除く毎週月曜日(午後)・水曜日(午前と午後)・金曜日(午後)で、所要時間は約1時間30分。近年は年間約3000名の見学者があり、昨年度は過去最高の約3536名が参加した。
 見学は無料で、事前に電話で仮予約した後申請書を送付、受付で身分証の確認を行う。問い合わせは防大社会連携推進室広報ツアー係(046―841―3810、内線2019)

"航空自衛隊安全の日"に安全講話
空自航安隊
 航空安全管理隊(司令・橋本進空将補=立川)は、各部隊からの依頼による講話も行っている。7月1日は「航空自衛隊安全の日」、この日同隊は2カ所で講話を行った。
 府中基地では教育研究部・飯野雄士防衛技官(心理)が航空開発実験集団司令部幕僚長・後藤雅人空将補や航空気象群司令・塩田修弘1空佐を始め約230名に対し講話を行った。また、目黒基地では、教育研究部 仲村彰防衛技官(心理)が航空自衛隊幹部学校長・小野賀三空将をはじめ、教官や指揮幕僚課程入校学生等約200名に対して講話を行った。
 テーマを「ヒューマン・ファクターズに基づいた安全管理」とし、ヒューマン・エラー対策の基礎・チームワークの概念・チームワークがうまくいかないとどうなるか等の講話を行った。所々でビデオも流し、飛行安全だけではなく様々な場面で共通している「ヒューマン・ファクターズ」という認識、事故防止を支えるチームワークを理解させる内容、更に慣れが起こす危険の再認識をさせるという濃い内容となっていた。「以前にも講話を聞いた事があるが、聞く都度気付きが変わる。繰り返し安全教育を受ける事の意味が段々解って来た」という聴講者はメモをとり、頷き、身を乗り出して講師の言葉に耳を傾けていた。飛行訓練は行わず、慰霊祭や安全教育を行う「航空自衛隊安全の日」、安全確保の重要性を再認識するには最適な講話であった。

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