防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   908号 (2015年6月1日発行)
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地域との絆更に強く
地本便り
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東京都危機管理監が地本長を表敬
〈東京地本〉
 東京地本(本部長・竹本竜司陸将補)は4月7日、4月1日付で東京都危機管理監に新たに就任した前北方総監・田邉揮司良氏の表敬を受けた。東京都危機管理監に外部の人材が起用されるのは、前東京都危機管理監(第28代第10師団長)・宮舞ラ樹氏に続いて2度目。
 田邉氏は、部内施設の案内時に平成26年7月に市ヶ谷から東新宿に移転した新庁舎内を興味深く見て、各課室の隊員を激励した。また部内施設案内後の懇談では、東京地本の現状について説明後、首都直下地震、東京オリンピック等今後の東京都における危機管理・募集等について意見交換を実施し、相互理解を深めるとともに引き続き連携を強化してゆくことを確認した。
 東京都からは、松尾防災対策課長、長岡情報統括担当課長が同席した。

「はたらくクルマ」
〈宮城地本〉
 宮城地本(本部長・和田良作1陸佐)は5月3日、イオンモール石巻で空自第4航空団の支援を受け「はたらくクルマinイオンモール石巻」に参加した。当日は好天に恵まれ、自衛隊のほか警察、消防、JAF、東北電力、日立電機、TBCラジオから計13両が展示され約1900名の観客が訪れた。イベントでは、各団体の広報ブースも出展され、地本はミニ制服の試着、1/2tトラックの展示、まさむね君の着ぐるみによる広報を行った。来場者の殆どが小さな子供を連れた親子連れで終始、子供達の声が止まず、まさむね君との記念撮影に列ができるなど大いに盛り上がった。また、普段触れることが出来ない実際に活動している車両に触れることができた上、ブルーインパルスのポスター、F—15のペーパクラフト、まさむねくんの缶バッチを受け取り、皆、笑顔で会場を後にしていた。
 宮城地本は、「今後もあらゆる機会を通じ地域の方々と積極的に交流を行い、自衛隊に対する理解の促進に努めていく」としている。

市民と花のカーニバル
〈青森地本〉
 青森地本(本部長・島津貴治1空佐)は4月29日、八戸市で行われた「市民と花のカーニバル」で自衛隊広報を実施した。これは古くから八戸市民に親しまれてきた人気イベントで、中心街での「パレード」、「流し踊り」、「北部航空音楽隊リサイタル」等が披露された。当日は市民をはじめ県内外から多くの家族連れや若者が訪れ賑わいを見せた。八戸地域事務所は自衛官募集コーナーを開設し、来場者にパンフレットの配布や説明を行ったほか、試着コーナーでは制服を着用しての写真撮影を楽しむ多くの家族に対し自衛隊のPRに努めた。募集コーナーに訪れた家族連れは、「息子が高等工科学校に興味があり、資料をもらいに来ました。将来は自衛隊で働いてほしいです」と語ってくれた。
 青森地本は、「今後も様々な機会を積極的に利用して、地域の皆様に自衛隊の活動や自衛官募集への理解を深めていただくよう、広報活動を推進していきたい」としている。

2500名来場者に予備自等制度広報
〈徳島地本〉
 徳島地本(本部長・森真規1海佐)は4月26日、「アスティとくしま」で開催された大和ハウス工業株式会社60周年記念お客様感謝祭の会場で予備自等制度広報と就職援護広報を行った。同記念祭では20数社の企業がブースを設け様々なイベントが行われ、前日と合わせ2日間で約2500名の一般来場者が訪れた。地本ブースでは1/2tトラック、災害派遣活動の状況が分かるパネルを展示するとともに、予備自等制度、就職援護のPRビデオを上映、パンフレット等の配布を行った。ブースには閉会間際まで多数の企業関係者や家族連れが訪れ期待以上の盛況だった。予備自制度、退職自衛官の雇用の説明に対し数社の企業からは「初めて知った」「退職自衛官の雇用に興味がある。詳しい説明を聞いてみたい」との声があり、後日改めて企業訪問を計画することに。徳島地本は「今回は即応予備自の雇用に協力を得られる企業開拓のためのチャンスと捉え行った。実際複数の新規企業に訪問する機会を獲得できたことから今後も同様の場があれば積極的に参加したい」としている。

駆け足で広島見学
〈愛媛地本〉
 愛媛地本(本部長・天本博文1陸佐)は5月10日、愛媛県防衛協会16名に対し海自呉基地及び江田島基地等の見学支援を実施した。呉基地では呉監の支援を受け総監部庁舎及び艦艇を見学した。掃海母艦「ぶんご」では甲板で掃海任務について説明を受けた後、各装備を見学し同艦の概要及び海自に対する理解を深めることができた。その後、呉市内で「大和ミュージアム」「てつのくじら館」等を見学した。江田島基地では1術校の支援を受け大講堂及び教育参考館を見学した。教育参考館では戦中の貴重な遺書等を参加者が食い入るように見ており関心の高さが伺えた。午前7時に松山を出発し午後9時に松山に到着という駆け足で巡る広島見学だったが、参加者から「自衛隊の基地見学には初参加だったが大変勉強になった」、「また家族を誘い参加したい」等の意見が多く寄せられた。愛媛地本は「今後も協力団体へ各種支援を実施し自衛隊に対するより一層のご理解を頂き、じ後の連携強化を図っていく」としている

「ひうち」一般公開
〈福井地本〉
 福井地本(本部長・今井敬1海佐)は5月10日、敦賀港桜F岸壁で多用途支援艦「ひうち」の一般公開支援を実施した。敦賀市で毎年行われている「親子のフェスティバル」に艦艇や車両を展示し、自衛隊への理解と募集基盤拡充を図る目的で実施したもの。前日入港した「ひうち」を渕上隆信敦賀市長初め多数の県・市議会議員、各協力団体関係者が盛大に出迎えた。歓迎式典で市長は日本の安全と平和のために海上からの防衛、国際平和協力、海上交通に対する安全確保など日夜の奮闘に敬意を表し、「一般公開で敦賀市民と交流を深めて欲しい」と隊員に歓迎の言葉を送った。
 当日は晴天に恵まれ、一般公開開始前から長蛇の列ができ待ちわびる親子連れで賑わった。岸壁の広報ブースや車両展示コーナーにも多数の来場者が訪れミニ制服試着やカプセルトーイで楽しんでいた。来場者から「自衛隊を応援しています。頑張ってください!自衛官の熱い気持ちが日本を支えてくれています」等の励ましの言葉もあった。
 福井地本は、「今後も各種広報行事を通じ県民の方々に、自衛隊に対する理解を深め、募集基盤の拡充を図っていく」としている。

雪月花

 国の不況を為替の所為にして効果的な政策を講じない国が見受けられる。為替がいつか自国に有利に働く「神風」の現れることを当てにしているのではないかと勘ぐってしまう。「韓非子(かんぴし)」を拾い読みしているとこれにぴったりの小節が出ていた。「法令や禁制をおろそかにして、謀略にばかりひたり、国の内を治めずにおいて、外国の援けのみを当てにしている国は亡びる。」韓非子は紀元前233年頃の中国の学者である、彼の時代と現代がまったく同じ危惧すべき状況だったとは恐れいる(外国の援けを為替変動と置き換えてみると)。また、同じ小節には「大切な家族は外国に残しておき、自分だけが客分として国に仕えているような者が、上は外交の計謀にあずかり、下は民治の処理にあたる、こういう国は亡びる。」現代でもこんな話を近くの国からとしてよく聞く。政府の高官が家族はアメリカやカナダなどに住まわせて資産も外国に移しているというのだ、日本にも投資したり資産を備蓄していることは誰もが知っている、自国の政変に備えてのことだ。このような官僚を表す言葉として「裸官」が中国では使われている。自分の身の安全のことしか頭にない指導者に舵取りを任せなければならない国民は誠に不幸と言わざるを得ない。「韓非子」は為政者を諫める書として知られているが、北原白秋の「待ちぼうけ」のヒントになった「守株(しゆしゆ)」や矛と盾の「矛盾」「蟻の一穴」などおなじみのものも載っているから読みやすい。(所谷)


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