防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   904号 (2015年4月1日発行)
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「みらい」を思い浮かべ
男女90人が楽しくふれあいパーティー
〈大宮駐屯時〉
 ここ数日の陽気で桜の蕾も一気に膨らみ始めた3月21日、陸上自衛隊大宮駐屯地講堂において「結婚意識型ふれあいパーティー『みらい婚』」が開催された。
 これは大宮駐屯地曹友会が主催し褐牛・情報センターNоzzeが支援したもので、大宮駐屯地独身男性隊員44人とNоzze女性会員および一般女性45人が参加した。
 「みらい婚」はNоzzeとNPО法人「ママの働き方応援隊」とがコラボレーションしたもので、赤ちゃんとのゲームやお着替えタイム等を通じて未来を想像しながら相手の素の表情も垣間見られる、と好評な企画だ。
 パーティー開始直後は緊張してぎこちない様子だったが、ぐずる赤ちゃんに四苦八苦しながらも、男女が協力して着替えさせたりするうちに自然と笑顔もこぼれて会話も弾んだ。その後も異性に名前を聞いてマスを埋めるビンゴゲーム等で積極的な会話が交わされ、結局9組のカップルが成立した。40代自衛官は「成立して良かった。最初の印象で決めました」、そのお相手の20代女性は「自衛官の方は女性をエスコートしてくれて優しかった」と2人はにこやかに話してくれた。
 曹友会会長の原田浩陸曹長は「個人の充実を支援することが、ひいては自衛隊の精強化に繋がる。自衛官は奥手が多いのでこのような企画を良いきっかけとしてほしい」と語った。

くまモンも参加
盛況!!26年度の音楽まつり
〈西部方面隊〉
 3月1日、市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)で「ともに先駆け 未来へ~より強く より逞しく 瞳輝く~」をテーマに平成26年度西部方面音楽まつりが開催された。地域の方々の西部方面隊(総監・番匠幸一郎陸将)に対する親近感を醸成することを目的に、西方管内の音楽隊、太鼓隊、エイサー隊、ゲスト出演の地元児童合唱団と地元の太鼓チーム併せて計約280人が、夕方と夜の2回の公演及び公開リハーサルを含み計約6時間に渡る熱演を繰り広げ、ホールの定員いっぱいに詰め掛けた計約3600人の聴衆を魅了した。
 公演は全4章で構成され、オープニングのファンファーレ曲と君が代に引き続き第1章「魅せる」では第8、第4、第15音楽隊がそれぞれ単独演奏でじっくりと聞かせ、第2章「漲る」はその章名どおりパワフルな太鼓が主役となって、15旅団エイサー隊の踊るエイサー太鼓に始まり、ゲストの城南火の君太鼓を挟んで最後は管内5コ太鼓隊約40人が迫力の演奏で締めくくった。見ているこちらが拳に力を入れてしまう太鼓があったかと思えば、地元の小学生~高校生で編成されたNHK熊本児童合唱団の爽やかな歌声と音楽隊が奏でた第3章「沁み入る」では観客も笑顔で手拍子。また、サプライズゲスト・くまモンが迷彩服を着て登場し、くまモンテーマ曲「くまモン体操」を出演者たちが振りつきで踊り唄う楽しい一幕も。第3章後半では西部方面音楽隊が情感たっぷりに「カルメン」ほか3曲をしっとり聞かせる等、硬軟織り交ぜたプログラムが好評を博した。
 盛りだくさんの2時間は、出演部隊とゲスト出演団体による「翼をください」の大合唱で感動のフィナーレを迎えた。部隊とともに地元の子供から大人まで大勢が参加し、地域のシンボル・くまモンも加わった光景はまさに最終章の章題「繋がる」そのもの。西部方面隊が地域とともに一丸となって未来へ進むメッセージがこめられていた。

イルミネーションイベント
〈富士地区曹友会〉
走友会の存在をアピール!!
 富士地区曹友会は静岡県御殿場市の複合アミューズメント施設「御殿場高原時之栖」敷地内で3月中旬まで開催されていたイルミネーションイベント「富士山ヒカリの国フェスティバル」に参加した。
 同イベントは地元の学校や企業、同業者組合など20団体以上が手作り作品で自由にエントリーする「参加型イルミネーション」で、デザインなどに制限がないため団体名を思う存分アピールすることができる。富士地区曹友会は「Soyou」「GSDF」の団体名とともに、地域のシンボル富士山をメインに、「絆」の文字と可愛らしい握手の図柄を盛り込んだ。
 期間中は大勢の観光客が会場を訪れ、闇夜に浮かぶ色とりどりのイルミネーションは来場者大きな注目を集めた。富士急行や富士スピードウェイなど地元の有名企業に並んで参加したことで、地域に"曹友会ここにあり"をPRするまたとない機会ともなった。

沖縄の子供達にパウダースノー
〈旭川駐屯地曹友会〉
 旭川駐屯地曹友会(会長・大串浩陸曹長)は、管内及び駐屯地交流の一環として、那覇駐屯地曹友会(会長・徳田勇陸曹長)と連携して「日ごろ雪に触れる機会が少ない沖縄の子供達に、雪に触れ感触を体験してほしい」と北海道は旭岳の雪をプレゼントした。
 最高の雪質と言われる旭岳の雪は、まさにパウダー状態。旭川の会員達は、真心を込めて発砲スチロール30個分をメッセージカードと一緒に宮古島と渡嘉敷島の子供達に発送。
 受け取った那覇駐屯地曹友会は、沖縄地方協力本部のバックアップを得て両島の子供達に送り届ける。
 3月5日に宮古島 城辺小学校の1、2年生約40名が最北の冬の使者を手にして祠し顔で雪だるま作りなど各々に遊びだし雪合戦をしたり楽しんだ。「冷たーい、軟らかーい」「初めて触った。とても軟らかく、冷たかった」と嬉しそうに話した。
 3月13日には、渡嘉敷島の子供達にも届く予定となっている。
 両駐屯地は、「今後も連携を強化して交流を深めたい」としている。

魁の風
  Central Readiness Force〜中央即応集団〜

活躍する女性たち

 南スーダン派遣施設隊(第7次要員)の女性自衛官達は、男性自衛官と同様に気温が50℃に達する暑さの中、UNMISS内の他国との調整、派遣施設隊内における医療業務、補給業務、給食等の業務に黙々と励んでいる。
 彼女達は女性視点からの意見や心配りにより、派遣施設隊の円滑な業務遂行に寄与している。
 特に、衛生班で勤務している木村3尉は、衛生看護の業務に従事しており、上司である医官の大日方1尉は「彼女には人を引き付ける魅力がある。実際、彼女が当直の日は受診患者も増える」と語った。また、補給班で勤務している女性隊員は、それぞれ、補給、需品、栄養管理、炊事等の業務を実施して、隊員の活動を支えている。派遣施設隊隊員の一番の楽しみは食事であり、常にその食事を毎食約350食作るため補給班は想像以上に体力を使う。日本国内との食材の違い、限られた食材での調理を工夫するなど現地ならではの苦労も多い中で、彼女達による女性ならではの様々な工夫が行われている。
 例えばアレルギーのある隊員に対する配慮や、食堂でのメニュー表の工夫等である。派遣隊員の日々の栄養バランスを考えている栄養士の長谷川士長は、「現地の食材で、日本と同じような栄養バランスと食感が取れるよう常に心がけています」と職務への意欲を語った。
 このように派遣施設隊の円滑な業務遂行に寄与している彼女達は、3月8日の国際女性デーに参加し、UNで働く女性職員達と意見交換等を行い楽しい一時を過ごした。

「百万一心」胸にジブチへ出発〈13旅団〉
 ジブチ共和国を拠点に活動する派遣海賊対処行動支援隊の司令部要員及び警衛隊要員等の見送り行事が1月26日に米子駐屯地で、また1月27日及び2月3日に海田市駐屯地で実施された。海田市駐屯地では、同駐屯地に所在する隊員が整列し派遣隊員に声援を送った。旅団長は、隊員一人一人にお守りを手渡し、「長丁場になるが、いつもと同じ気持ちで、訓練してきたことを発揮し責務を完遂してほしい」と述べた。
 多くの隊員に盛大に見送られた派遣隊員は、半年程度灼熱のジブチ共和国において活動する予定である。


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