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自衛隊ニュース   903号 (2015年3月15日発行)
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法令遵守の組織風土確立に向けて
防衛監察本部
コンプライアンス講習会
〈陸自関西補給処と共催〉
 防衛監察本部(梶木壽防衛監察監)は2月16日、陸自関西補給処(田原計処長)と共催でコンプライアンス講習会を開催した。同講習会はコンプライアンス意識の普及・啓発を目的に防衛監察本部が、各機関及び陸海空自衛隊と共催で実施しているもので、講師には部外の講師を招き、専門的見地からの講演を行っている。
 関西補給処での講習会には、公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所から、寒川(そうかわ)広彦経済取引指導官を講師として招き、「入札談合等の防止に向けて」と題する講演を行った。寒川指導官は入札談合はどのように行われるのか、入札談合の探知・対処方法、独占禁止法等について説明した後、組織に対する社会的影響の大きい官製談合について最近の事例を交えて説明し、全ての調達等関係職員が「加担者」となるリスクを有するため、正しい知識と意識を持つことが、自分自身と組織を守ることが大前提であることを強調した。
 なお、防衛監察本部は、今後も各機関等(自衛隊や地方防衛局等)と共催しコンプライアンス講習会を行う予定であり、今後、講習会の開催を希望あるいは検討される機関等は、防衛監察本部へ気軽に問い合わせ下さい。
連絡先=防衛監察本部総務課企画室コンプライアンス講習会担当03-3268-3111(内)33072

旭川市と結ぶ
留守家族支援に関する協定
〈旭川駐屯地〉
 陸上自衛隊旭川駐屯地(司令・小森〔崖から山をトル〕陸将補)と、旭川市は、2月19日、隊員が大規模災害等の発生により、派遣される際の留守家族支援に関する協定を結んだ。
 陸上自衛隊では自治体と留守家族支援協定を結ぶ動きが広がっており、第2師団管内では、留萌市・遠軽町に次いで3件目。道内では31市町村(14市、17町)が結んでいる。
 旭川市は、留守家族を対象に、子育て支援、介護などの福祉サービスの情報提供、健康・医療の相談などを行う。また、夫婦で出動する場合に備え、駐屯地内に開設する臨時託児所に対し保育士などが助言・指導等を行う。旭川市では派遣による留守家族支援実施の協力範囲を国連平和維持活動(PKO)などの海外派遣としているが、今後も実効的な調整を進めている。
 さらに、旭川駐屯地以外に勤務し、留守家族が旭川市内在住の隊員も支援の対象とする考えだ。
 市役所で行われた調印式で西川市長は「地元に残った家族の抱える不安や負担の軽減に寄与したい」と述べ、小森司令も、「大変心強い。後顧の憂いなく災害派遣に出動できる様訓練を重ねるとともに、地域の皆さんの負託に応えたい」と語った。

初めて鳥取県警女性警察官と意見交換会
〈米子駐屯地〉
 1月29日、米子駐屯地(駐屯地司令・小見明之1陸佐)で、女性自衛官と鳥取県警の女性警察官との意見交換会を実施しました。同意見交換会は、昨年8月米子警察署から提案があり調整の結果、第1回目を米子駐屯地で開催することとなりました。警察側は7名、駐屯地は衛生科長の大塚1尉以下5名が参加しました。最初に駐屯地教場で8普通1科長が自衛隊の任務、駐屯地の概要、駐屯部隊の活動及び女性自衛官制度の概要について説明し、その後、女性達だけの空間で活発な意見交換が行われました。
 意見交換会では、自己紹介、育児、仕事と家庭の両立、セクハラに関する事等、男性主体の職場に共通する話題について本音で意見交換が行われました。すっかり打解けた両者は、意見交換会のあと、装備品説明、女性自衛官の営内班の研修等を行い、隊員食堂で和やかに会食。女性警察官の方々は食事の量、美味しさ、そして自衛官の食事を済ます速さに驚いていました。
 初めてこのような会を企画し、同じような環境で働いている者同士、本音で意見交換ができ相互理解が図れました。ただ、女性特有のおしゃべりに花が咲き、時間が全く足りなかったことが反省点。次回はおしゃべりタイムを大幅に増やし、今回聞けなかったことや男性に言えない本音などを話せるようにしたいです。今後は、交互の開催ということで警察側の企画で開催の予定です。今回培った信頼関係を元に今後も警察側と意見交換会の定期的な継続開催のため調整していきたいと思います。
(米子駐屯地広報室・花房明美3陸曹)

悔しさを乗り越えて障害走試走
〈女性自衛官教育隊〉
 1月16日、女性自衛官教育隊は、第86期(2次)陸曹候補生課程の障害走試走を行った。雲ひとつ無い快晴だが、強風吹荒れる中、学生達は七つの障害に向かって果敢に挑んだ。
 寒さと緊張の中で挑む障害走は、多くの者が思うように障害を突破できず悔しそうであった。しかしながら、走りきった学生達の顔には、この悔しさを次につなげて本走では必ず乗り越えてみせるという強い意志が感じられた。
 また、実施間は区隊の枠を越え、大きな声で同期を応援している姿が印象的であった。ある学生は、「今回、全ての障害を通過出来なくて悔しい。本走では必ず乗り越えます」と熱く語っていた。約一ヵ月後にある障害走本走での彼女達の更なる成長に期待したい。

第4中隊の実射検閲
203mm自走榴弾砲の威力
〈特科教導隊〉
 2月22日、未明まで振り続いた大雨が一転、春の陽が差し込む中、特科教導隊は第4中隊(中隊長・藤野1尉)の実射検閲を実施した。
 第4中隊は『さきがけ 魁』を掲げる特科教導隊、唯一の重砲中隊(203mm自走榴弾砲)である。
 昭和59年に旧第5中隊に装備されてから、30年。改編を経て今日の第4中隊はある。
 「魁」とは「真っ先に敵を制圧する」との意志を示すもので、士気と誇りの高さを表す言葉だ。
 高い命中精度は、常に基礎動作を怠ることなく隊員一人ひとりに浸透させ積み重ねてきた成果だと言える。
 本検閲においても、中隊長を核心として全隊員がそのすべてを弾先に集中すべく検閲に臨み、国内最大の砲弾の威力を示すとともに大きな成果を修めた。

相模女子大学で合同企業説明会
〈神奈川地本〉
 神奈川地本相模原地域事務所(所長・大塚2陸尉)は、2月3日、相模女子大学(相模原市南区)で実施された学内業会セミナーに参加した。
 本セミナーには例年より多くの学生が訪れ、「自衛隊ではどのような職種があるのか」、「女性に求められることは何か」、「腕立て伏せは何回できればいいのか」などの質問に担当広報官がひとつひとつ丁寧に答えると、「良く分かりました」、「安心しました」と笑顔がこぼれた。
 相模原地域事務所は、「今後も、大学生に自衛隊に対する関心を高めていきたい」としている。

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