防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   898号 (2015年1月1日発行)
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「リーダーに求められるもの」
〈第10師団〉
 保松師団長 ゆうちょ銀行部外講話
 第10師団(守山)の師団長、保松秀次郎陸将は11月28日、メルパルク名古屋にて、ゆうちょ銀行本社顧問吉田昭雄氏をはじめ、東海エリア本部及び東海エリア各店長等41人に対し、講話を実施した。この講話は、「自衛隊における職場管理と人材育成について学び、業務においてぜひ参考にしたい」との趣旨で依頼を受けたものであり、保松師団長は「リーダーに求められるもの」と題して、陸上自衛隊の教育訓練の現状及び自身の体験談をユーモア溢れる軽快なトークとスライドを使用し、インパクトを与えるとともに分かり易く説明した。さらに問題解決の視点として保松師団長の持論「原因と結果の法則」を話し、「何か一つでも皆さんの参考になれば」と熱く語った。参加者たちは皆真剣に耳を傾けていた。
 また、講話に引き続き、同会場において意見交換会を行ない、参加者との間で積極的な質疑応答がなされた。

霊峰富士に誓う
第94期幹部初級課程(1)
普・特・機・施協同訓練
〈富士学校・普通科部〉
 富士学校普通科部(部長・冨樫勇一陸将補)は、12月2日〜5日の間、東富士演習場において、第94期幹部初級課程(1)『普・特・機・施協同訓練』を担任・実施した。
 普・特・機・施協同訓練は幹部初級課程、約9カ月の集大成・総仕上げの訓練であり、小隊長等として総合戦闘力発揮のための調整及び小隊長等の指揮要領を総合的に修得させることを目的として、「陣地攻撃における調整、適時適切な指揮、各職種の特性・基本行動の理解、敵情を確実に把握して行う攻撃(BDAの活用)」を主要教育項目として実施した。
 各職種学生206人は、同期との再会を懐かしむ暇もなく訓練に参加したが、調整時には同期の絆を十分に発揮していた。
 訓練期間中、富士地区は今季の最低気温を記録するとともに、総合訓練の攻撃時には終始冷たい雨が降り続いたが、各職種学生は悪条件をものともせず、総合戦闘力を発揮しつつ任務を達成、訓練目的を達成し状況を終了した。

自衛隊体験学習 人気上昇中!
〈大津駐屯地〉
 大津駐屯地(司令・武政賢一1陸佐)は、10月26日から29日までの土日を除く5日間、大津市立皇子山中学校の職場体験学習を支援した。
 今回参加した生徒は、学校から紹介された100箇所の体験学習先の中から自衛隊を希望してくれた生徒10人(2年生278人中)で、近年希望者は、同校に限らず増加傾向にある。
 参加した生徒達は、同駐屯地の他、滋賀県内の滋賀地本・今津駐屯地・饗庭野分屯基地の支援を受け、パトリオットを含む各部隊や施設等の見学、戦車試乗、基本教練、行進訓練、自衛隊体操、体力測定、救急法、天幕設営、飯盒炊さん、朝礼でのスピーチ等、様々な体験をした。
 体験学習終了後に届いた、各生徒からの手紙には、「戦争をなくし人の命を守る自衛隊の大切さ」、「人の役に立つかっこよさ」、「チームワークの大切さ」、「体力ばかりでなくパソコンを使用したりして行う幅広い業務」等、参加して初めて知った驚きや貴重な経験と関係者へのお礼の言葉、頼もしい限りの将来への抱負等が溢れていた。

〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
南スーダンで不在者投票
 12月14日に実施された衆議院議員選挙より一足早く12月8日・9日・10日に、南スーダン共和国ジュバ市日本隊宿営地において、海外派遣等で居住地での投票ができない自衛隊員に対する不在者投票が行われた。投票者数は南スーダン派遣施設隊の第6次要員(隊長・野村昌二・1陸佐)が約230人と第7次要員(隊長・西村修1陸佐)が約80人の合計約310人だった。
▽不在者投票日に誕生日を迎えた隊員たち
 「同じ誕生日の仲間と一緒に海外で選挙するとは思ってもいませんでした。大事な国政選挙なので、立候補者名簿をよく確認して投票しました」(6次・通信班長・前田範一2陸尉)
 「50歳の節目に、派遣先の海外で同じ誕生日の隊員3人と不在者投票ができて、大変貴重な体験でした」(6次・隊本部第4科・佐藤孝則陸曹長)
 「同じ誕生日の隊員達とは日頃から交流をしていましたが、海外で一緒に不在者投票をするとは思いもしませんでした。投票はしっかり考えて書きました」(6次・第2施設小隊・今井康和陸曹長)
 「このように、海外でしかも誕生日という、とても思い出深い投票となりました。国民の一人として、与えられた一票を無駄にしないよう真剣に考え投票しました」(7次・本部付隊補給班・熊沢泉3陸曹)
▽まもなく定年を迎える隊員たち
 「現職自衛官として最後になる国政選挙の不在者投票を南スーダンで行えることは、貴重な体験と認識しています。比例区の政党及び小選挙区候補者の公約等を事前に確認して、一票を投じました」(6次・最先任上級陸曹・門間浩二准尉)
 「来年夏には定年を迎えるため、現職自衛官としては最後の国政選挙を派遣先の外国で投票するとは考えもしませんでしたが、貴重な経験で良い思い出になりました。今までの投票よりも、将来へ託す思いが強く、手に力が入りました」(6次・第2施設小隊長・藤井勝弘1陸尉)
▽派遣元部隊周辺出身者
 【神町】「初めての海外派遣で投票する機会が与えられ、大変ありがたく思います。自分なりに一生懸命考えた上で、投票しました」(7次・本部付隊輸送班・古澤朋彦2陸曹)
 【宮城】「海外派遣先においてこの一票を投じることができ大変嬉しく思います」(7次・隊本部・伊藤和則1陸尉)
 【福島】海外で投票出来るとは思いもしませんでした。自分なりに一生懸命考え投票しました」(7次・本部付隊補給班・長谷川侑希陸士長)

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