防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   896号 (2014年12月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

地域との絆を一層強く
地本便り

危機管理産業展に参加
援護や予備自の展示も
〈東京地本〉

 東京地本(本部長・竹本竜司陸将補)は、10月15日~10月17日まで、東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2014」において、広報活動を実施した。
 本産業展は、平成17年から毎年開催されており、今年はのべ約5万4000人が来場した。東京地本は、本産業展内の「東京都パビリオン」において、御嶽山噴火災害や伊豆大島土砂災害、豪雪災害における活動状況のパネル展示やDVD放映及び非常用糧食を展示した。このほか、本年は初の試みとして援護課及び予備自衛官課と連携を図り、女性自衛官を説明員として配置し、退職自衛官の就職援護制度や予備自衛官等制度のパネル展示を実施して、多岐に渡る東京地本の業務を紹介した。
 自衛隊ブースは、近年の自衛隊活動の影響からか大盛況であり、来場者からは、「退職自衛官を雇うにはどうしたら良いか」や、「一般人でも予備自衛官になれるのか」等の質問が多数あり、連携強化の成果が見られた。
 初日には本部長も視察に訪れ、東京地本ブースの状況を確認するとともに、地本部員を激励した。
 東京地本は「今後も、本部長の要望事項でもある常在戦場・任務完遂をモットーに、様々な機会を捉えて防衛意識の高揚を図っていく」としている。

「防大への道」を支援
1次試験や模擬講義を開催
-

〈長野地本〉

 長野地本(本部長・福重毅尚1陸佐)は、10月17日、佐久市の佐久長聖高等学校で、防衛大学校准教授・倉石治一郎2陸佐による講義を実施した。この講義は、同高校が大学模擬講義として部外から講師を招き実施しているもので、信州大学の各学部、佐久大学、松本歯科大学、国際医療福祉大学等11人の講師が参加し行われた。自衛隊の参加は昨年に続き2回目で、昨年は希望学生が多く大変好評だったため、今回は年度当初から同高校より依頼を受けていた。
 倉石准教授による講義のテーマは、「集団的自衛権を考える」。60分の講義を2セット、事前に1、2年生を中心に各講義の参加希望を取り、合計126人の学生が受講し、4番目に多い受講者を得た。高校生にはやや難解なテーマであったが、身近な出来事に例えるなど分かり易い内容で講義が進行され、学生は終始関心をもって受講した。
 同校担当の上田地域事務所は「引き続き学校との関係を強固にし、こうした機会に防衛大学校に興味を持ってもらい1人でも優秀な人材を確保できるよう尽力していきたい」としている。
〈兵庫地本〉
 兵庫地本(本部長・下醉尾芳孝1陸佐)は、11月2、3日の両日、伊丹市・西宮・姫路市内の3会場で平成26年度防医大医学科学生採用1次試験を行った。この難関試験に303人が将来自衛隊の医官を目指し挑んだ。試験を終えた受験生からは、「試験はやっぱり難しかった。でも合格できたら一日も早く自衛隊の医官として活躍できるように頑張りたい」と語った。兵庫地本は、「一人でも多くの合格者を安心して入学できるよう今後もサポートしていきたい」としている。
-
〈鳥取地本〉
 鳥取地本(本部長・佐藤健1陸佐)は11月8、9日の2日間、「県立福祉人材研修センター」及び「航空自衛隊美保基地」において防衛大学校本科第63期(平成27年度入校)学生採用一般(前期)第1次試験を実施した。
 鳥取県からは、今回将来の幹部自衛官を目指す42人(うち女性15人)が受験した。
 受験者は両日共に人文・社会科学と理工学の専攻に分かれ、両会場で合格を目指して試験時間ぎりぎりまで熱心に各問題に取り組んだ。
 途中、休憩の都度参考書等を取り出し勉強する受験者の姿も受け見られ、「絶対に合格するぞ」と意気込みを見せた。
 第1次試験合格者は、12月9日から13日に実施される2次試験に挑む。
-
〈札幌地本〉
 札幌地本(本部長・岡本浩1陸佐)は、11月8日及び9日の2日にわたり、平成26年度防衛大学校学生一般採用(前期日程)第1次試験を札幌市内及び苫小牧市内の計3会場で行った。
今回は、251人が将来の自衛隊を担う幹部自衛官を目指し、2日間の筆記試験に臨んだ。
 2日間の筆記試験を終えた受験者の一人は「難しい試験でしたが、自分の力を出し切ることができました。合格したら、多くのことを学び将来、幹部自衛官となるために頑張ります!」と強い意志を語った。

ブルーが県内初飛行
国体開会式で
長崎地本
 10月12日、長崎地本(本部長・矢藤久雄1海佐)は航空自衛隊ブルーインパルス(第4航空団第11飛行隊T―4)による第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体」の総合開会式飛行支援を行い、長崎県諫早市の県立総合運動公園の上空にて、ブルーインパルス6機による迫力のパフォーマンスで式典に花を添えた。
 当日は台風19号の接近により、総合開会式前日から強い風が吹き始め、時折雨も降るという生憎の天候であったものの、ブルーインパルスの展示飛行直前には、雲の切れ間から木漏れ日が差す程度まで回復し、式典前演技が滞りなく進行された。
 長崎国体は1969年以来、実に45年ぶり2度目の開催であり、総合開会式に参加した3万人を超える観衆に加え、ブルーインパルスの展示飛行を一目見ようと県内外から大勢のファンが集結し、会場周辺でも賑わいを見せた。
 今回披露した演技科目は、5機が密集隊形から大きな宙返りをしながら放射状に開散する「サンライズ」。航過予定時刻どおりの13時22分、ジェット音とともにブルーインパルスが会場上空に姿を現し、迫力満点のアクロバット飛行を披露すると、割れんばかりの大歓声が響き渡り、航過後もしばらくの間、拍手と歓声に包まれ、興奮冷めやらぬまま式典前演技が開始された。
 式典終了後は、出展ブースに設けられた自衛隊広報ブースにて、ブルーインパルスのパイロット等によるファンサービスも催され賑わいをみせた。
 今回のブルーインパルス長崎初フライトは航空自衛隊の航空部隊がない長崎県での絶大なPRになった。長崎地本は「今後もこのようなイベントを通じ『県民とのかけはし』として県民の自衛隊に対する理解を深めることにより一層努力していく」としている。

高校教諭対象の部隊研修を支援
〈旭川地本〉

 旭川地本(本部長・川嶋幾夫1陸佐)は、10月17日に高等学校教諭を対象として、自衛隊への理解の促進、学校との連携強化並びに組織的募集基盤の醸成を目的とした「学校教諭の部隊研修」を行った。旭川市内2校、羽幌町内1校から計4人の高校教諭の参加を得て、自衛隊の概要説明を皮切りに、航空機による体験搭乗、募集説明会・懇談、任期制隊員等に対する合同企業説明会研修及び旭川駐屯地内の勤務・生活隊舎の見学を実施した。
 特に合同企業説明会研修では、任期制自衛官の任期満了後の再就職援護状況をよく理解してもらえるよう広報を実施し、生徒が自衛官へ志願することへの安堵感や信頼性の醸成を図った。
 自衛官と接することや自衛隊の施設等を見ることが初めてとなる教諭は、皆一様に自衛隊が入隊から退職まで、如何に人を大切にする職業・組織であるかという点に関心をもった様子であり、終了後のアンケート結果からも「自衛隊に対する好印象を覚えた」、「教え子に自衛隊を受験させたい」という回答が寄せられた。
 旭川地本は、「今後も学生を対象とした『学校説明会』の実施、『総合的な学習の時間』を積極的に支援する等学校との連携を強化するとともに、各種広報活動を通して防衛省・自衛隊に対する信頼と理解の深化に努め組織的募集基盤の醸成を図っていく」としている。


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc