防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   895号 (2014年11月15日発行)
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寄せ書き
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和歌山城清掃に参加して
 第37普通科連隊(信太山)
3陸曹 武市任大  2陸士 溝口大介
 私は、今年度和歌山城生地訓練で第3小隊第2班長として参加しました。本生地訓練は平成4年から実施され最近は毎年中隊持ち回りで実施される恒例行事となっていました。中隊も数年ぶりの生地訓練で事前教育及び事前訓練と入念な取り組みを実施し訓練に参加しました。
 生地訓練で一番感じたことは、ロープ訓練において駐屯地では出来ない良い訓練が出来たと感じました。
 特に、第3小隊2班長として主に天守閣をまかされ、前日に最上階の清掃の為の確保のロープを設置した際は、今までレンジャーとして学んできたロープ技術の実践という感じで足場も悪く風も強く、高所の中自分が持っているロープ技術を最大限に使い訓練準備を実施しました。
 特に班の長として安全管理に着意し和歌山城清掃がしっかり出来たことは自信にもなりました。班員のみんなもしっかりとした安全管理をしながらのロープを使い危険な場所での作業もスムーズに実施することができて、レンジャー以外の隊員でも訓練さえすれば技術がつくと実感しました。自分自身も長として最初から最後まで思考しながら責任を持って生地訓練を終了することが出来たことで自身のスキルアップに非常に効果があったと感じました。
 次回、同様の訓練があった際は、更に練度を向上させ任務にあたりたいと思います。(武市3陸曹)
 私は和歌山城清掃に参加して、より強く地域住民と自衛隊という組織の近さを感じました。また、自衛隊にしかできないこと、我々自衛官のできることを改めて意識する事ができ、地域社会ににとって我々自衛隊が欠かすことのできない組織になっていることを実感しました。また、今回は多様な道具を使用したり、教育隊では経験したことのないロープを使った行動等自衛官として必要な技術の習得ができたことは、大変良い経験になったと思います。毎年各中隊が持ち回りで清掃を行っていることを聞き、中隊に配属後すぐの時期に参加できたことは大変良かったと感じました。今回の経験を今後の訓練等に役立てていけるよう努力をしていき、更に成長出来るよう頑張っていきたいと思います。(溝口2陸士)
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「しらせ」乗艦研修
 横須賀弾薬整備補給処 3海曹 米本 香
 10月2日から4日砕氷艦「しらせ」の乗艦研修に参加した。
 本研修は砕氷艦「しらせ」の総合訓練に伴い、艦艇乗艦機会の少ない陸上部隊の女性自衛官及び女性事務官を対象に、洋上訓練・艦内作業等を体験する、2泊3日の乗艦実習だった。
 研修には横須賀地方隊各部隊の3曹以下の女性自衛官13名と3級以下の女性防衛事務官12名が参加した。
 私が「しらせ」を初めて見たのは、小学校2年生の時、父に連れられて見に行った初代「しらせ」だった。南極に行くというオレンジ色の大きな船は子供心に強烈な印象を受け、ずっと憧れていた。その「しらせ」の乗艦実習があると聞き、即答で希望した。
 艦内では溺者救助訓練を見学し、艦上体育を体験した。特技別の説明では電子整備員としての勤務体制や昨年の南極行動の体験談など聞くことができた。南極という厳しい環境下では機器の故障も多く、作業も困難であるが、それでも乗り組みを希望する隊員は多いという。今回特に印象深かったことは「しらせ」乗員のほぼ100%が希望して乗艦しているということだった。それだけ南極地域観測協力行動には魅力があり、みな誇りを持って自らの職務に従事しているのだということがわかった。
 艦艇での生活は制約も多く、長期出港となると精神的、身体的への負担も大きいと思う。本研修で得た体験を資として、今後の業務・支援に繋げていきたいと思う。
 最後に南極出港前の多忙な訓練期間の中、本研修を支援してくださった「しらせ」乗員の皆さんと関係者の方々、そして研修に快く送り出してくれた部隊の皆に、心から感謝し、また、南極地域観測協力行動の成功を祈りたい。
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班長として初出動!
 駐屯地消防ポンプ班(滝ヶ原) 陸曹長 勝又卓也
 当日、防災無線からのサイレンの音で目が覚め、火災現場が駐屯地近傍であることを確認した後、直ちに消防ポンプ班に連絡し、出動準備を整えさせ、消防隊長(駐屯地当直司令)の指示を仰いだ後現場に急行し、本部から給水援助の指示を受け消火活動を実施しました。駐屯地ポンプ班長として初めての近傍火災出動に、「落ち着け、落ち着け!」と自分に言い聞かせながら事に臨みました。到着後約30分で鎮火の連絡を受け、人員・車両等の異常の有無を確認後部隊へ帰隊しました。
 駐屯地に帰隊後、消防ポンプ班として取った行動を振り返ってみると、班員が私の連絡を受けてから出動までに約5分で準備できたのは、日頃の訓練の成果と改めて実感しました。これからも沈着冷静に有事対処できるように日々訓練を積み重ねて行きたいと思います。
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軽対戦車誘導弾射撃訓練
第48普通科連隊(相馬原) 3陸尉 丸屋栄樹
 第48普通科連隊は9月14日、軽対戦車誘導弾の実弾(対戦車榴弾)射撃訓練を東富士演習場において実施しました。私は自己としても初めてとなるこの射撃訓練の担当者を命ぜられました。
 私は、平成24年3月に3等陸尉に任官し、本年8月1日付で第48普通科連隊に転属してきたばかりで、右も左も分からず、全てが新しい事の連続でありました。そんな状態の中で、計画作成を命ぜられました。東富士の射場の制限や、射場を構成して実射までに行うべき手順など全くイメージを持てず、どうしたら良いのか分からず、まるで濃霧の中を手探りでさまよい歩いているような状態でした。そんな中で、手を差し伸べてくれたのは、中隊の方々でした。具体的には射撃のイメージ、各所掌との調整、標的の作成をはじめとする資材の準備等、自分の至らないところを補って頂き、なんとか実弾射撃の実施にこぎつけることができました。常備自衛官の射手には射撃要領を修得させるとともに即応予備自衛官には射場の構成、射撃の景況等を研修させることができました。
 今回連隊射撃訓練の担当を経験し、組織(チーム)の大切さが重要だということを認識することができました。また、自分を支えて下さった中隊の方々に感謝するともに、至らなかった点を反省及び発奮材料とし、今後この中隊に恩返しができるよう日々精進していきたいと思います。
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部隊配属後の初心表明
 仙台駐屯地投稿
 1陸士 高橋雄太  2陸士 佐川草良
 新隊員教育を終了し観測中隊に配属されて一ヶ月になります。配置当初は、先輩隊員とうまくやって行くことが出来るのか、営内の生活環境はどんな感じなのかとても不安でした。
 特に、営内班については新教時代とは違い先輩隊員が沢山いる中で、やって行くことが出来るか不安でしたが、同室の先輩は、とても良い人たちばかりで不安で一杯の自分に対して話しかけてくれたり、面倒を見て頂き、不安で一杯でしたが徐々に解消され、今では楽しく営内生活を送っています。今後は小隊の仕事を早く覚え、一日でも早く戦力になれるよう体力練成・訓練に一生懸命頑張って行こうと思います。(第304観測中隊 高橋1陸士)
 自分の目標は二つあります。一つ目は通信の有線を早く覚えることです。もうすぐ有線の教育が始まり、線の張り方や縛着、専門的な勉強になってくるので早く覚え、演習等で有線班の一員となり、小隊・中隊の任務達成に貢献できる様、頑張りたいです。二つ目の目標は中隊の銃剣道要員に入り、中隊の優勝に貢献することです。最初は興味が無かったのですが部隊配属後に催された大隊家族の日に展示された銃剣道を見て興味が湧きやって見たいという思いになりました。今はまだ新隊員で覚えることが沢山ありますが、銃剣道が出来るようになったら中隊の優勝に貢献できる様、一生懸命努力し頑張っていきたいと思います。(第130特科大隊 佐川2陸士)

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