防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   893号 (2014年10月15日発行)
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全国地本が地域と交流を促進
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47年ぶりブルー飛ぶ
因島で広報
〈広島地本〉
 8月30日、広島県尾道市因島アメニティ公園で行われた「瀬戸内しまのわ2014 夏のメインイベント 瀬戸内水軍まつり in 尾道」(広島県及び愛媛県共催)で空自ブルーインパルスによる展示飛行が行われた。
 ブルーインパルスの展示飛行は、広島県内では47年前に広島市で行われて以来、尾道では初となった。午後4時から展示飛行が行われ、編隊飛行する航空機が通過するたびに観客からは、大きな歓声があがった。展示飛行後には、ブルーインパルスの隊員によるトークショーやファンサービスが行われるなど、イベント会場には約5万3千人(主催者発表)の観客が詰めかけた。同イベントに合わせて広島地本(本部長・佐々木孝博1海佐)は、市ヶ谷から来尾した航空幕僚監部広報室広報班長以下3人の隊員とともに、広報活動として歴代ブルーインパルス仕様のソリッドモデルや小型トラックの展示、ミニ制服試着コーナーを設け、普段自衛隊に接することが少ない地域住民に対してPRを行った。広報ブースも客足が絶えることがなく、航空自衛隊をPRするまたとない機会となった。今回は「FMおのみち」の協力を得て展示飛行の模様が実況中継され、イベント会場のみならず、市内各地で大空を見上げる多くの人に感動を与えた。
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くまモンと佐音がパレード
 天草"サンタ会議"でPR
熊本地本

 熊本地本(本部長・山中敏弘1等陸佐)天草駐在員事務所は、9月12日、「第2回世界サンタクロース会議<CODE NUMTYPE=SG NUM=98F4>天草」PRイベント(主催鴻Tンタクロースの聖地・天草推進協議会)にて、海上自衛隊佐世保音楽隊の協力によるパレード演奏及びミニコンサートを支援した。同会議の由来は、「約450年前から困難な時代でもクリスマス(霜月祭)を欠かさず祝い続けてきた天草こそ『家族の絆』を確認しあう本来のクリスマスを考えるに相応しい」とのことから、「世界サンタクロース会議 天草」が2013年から開催されることとなり、熊本地本は今回が初の支援となった。第1回会議のPRイベントは天草地区内だったが、今回は海上自衛隊佐世保音楽隊の協力により、前夜祭として熊本市内の下通りアーケード街でのパレード演奏及び上通り「びぷれす広場」でミニコンサートが実施された。
 パレードでは、音楽隊を先頭に「サンタが街にやってくる」、行進曲「軍艦」等を奏で、"モンタクロース"こと、くまモンのサンタバージョンとメインゲストの世界各国から集結したサンタ27人がテンポよく行進し、詰めかけた大勢の見学者から大きな声援が上がっていた。また、PRイベントでは、「びぷれす広場」で音楽隊の紹介、ミニコンサート、サンタとの記念撮影が行われ、通りがかりの学生等、集まった観客も大盛り上がりであり、主催者側からは海自の制服がホワイトクリスマスをイメージし、サンタを引き立てていたので、「来年もぜひ海自音楽隊の派遣をお願いしたい」との意見もあった。
 熊本地本は、「今後も各種イベント等を通じ効果的な広報活動に着意するとともに、自衛隊に対する更なる理解と協力が得られるよう、笑顔・真心・感謝で地域との絆の連携強化を図っていきたい」としている。
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役場の募集事務担当が戦車試乗
〈佐賀地本〉
 佐賀地本(本部長・佐藤伸樹事務官)は、9月16日、佐賀県及び市町役場の自衛官募集事務担当者に対する陸上自衛隊玖珠駐屯地見学を実施し、19人が参加した。同見学は、自衛隊法第97条の規定に基づく法定受託事務として自衛官募集事務の一部が都道府県知事及び市町村長に委託されていることから、組織募集の更なる連携強化を図る目的として例年実施している。
 玖珠駐屯地では、概況説明や体験喫食、74式戦車及び96式多目的誘導弾システムの見学を行ったほか、74式戦車の試乗を実施した=写真。特に戦車の試乗は、参加者全員が楽しみにしていたこともあり、2回試乗する参加者もいたほどだった。佐賀県庁からの参加者は「非常に貴重な体験をさせてもらった。自衛官募集のイメージアップにもつながった」と話していた。
 佐賀地本は「今後とも関係自治体との連携を密にし、組織募集の更なる連携強化を図っていきたい」としている。
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大音が演奏会
〈岩手地本〉
 岩手地本(本部長・黒田弘人1陸佐)は、9月3日から7日かけて行われた大湊音楽隊巡回演奏会を支援した。巡回演奏会は、岩手県沿岸地区3ヶ所・内陸2ヶ所の会場を回り延べ2491人、演奏指導中学校4校106人に指導が行われ、各会場とも、音楽隊が趣向を凝らした演出で各会場に訪れた方々に感動を与えた。
 最終日の岩手町スポーツ文化センターでは、音楽隊と町民と一体化した演奏会が行われ、超イントロクイズでは、正解した川口中学校3年の帷子桃花さんが記念品を受け取ると共に、音楽隊を前に指揮者をするという大役を任され「あまちゃん」の主題歌を照れながらも力いっぱい指揮棒を振り、割れんばかりの拍手喝采を浴びていた。訪れた方々からは「感動しました」、「また来てください」など感謝の言葉が聞かれ5日連続の演奏会は成功裏に幕を下ろした。
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陸海空市中パレード
福井市内で盛大に
〈福井地本〉
 陸海空自衛隊合同の福井市中パレードが13日、同市中心部にて福井県出身の左藤章防衛副大臣らが観閲する中で盛大に挙行された。昨年は陸上自衛隊鯖江駐屯地50周年を記念し実施したが、本年は自衛隊の活動に理解を深めてもらう目的で、県防衛協会や県内経済団体、協力諸団体等を主体とする実行委員会(福井県経済団体連合会会長・川田達夫)が企画した。昨年に引続き2度目となった市中パレードは、本県に所在する鯖江駐屯地をはじめ近隣府県の陸海空自衛隊14部隊の約200人が参加し車両30両、航空機12機が集結した。
 実行委員長(福井県防衛協会副会長・伊藤忠昭)の開式の辞を皮切りに、約2万5千人が見守る中、県旗・市旗行進、秋の青空に陸海空の航空部隊のヘリ、戦闘機等が飛んだ。特に、小松基地所属のF-15J戦闘機4機が並んで飛行し編隊解散する場面では大きな歓声が起こった。また、舞鶴音楽隊の演奏曲に合わせ、徒歩部隊、車両部隊が、威風堂々と行進し、パレード行進の間終始にわたり、「かっこいい」「自衛隊がんばれ」等、多くの歓声の中に激励の声が飛び交った。最後に、防衛副大臣は「自衛隊が安定的に任務遂行できるのは地域の皆様の理解と協力のたまもの」と強調。「我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増し、自衛隊に求められる役割は多様かつ重要と認識し、国民の安全安心を確保するため一層努力したい」と述べた。また、会場近くでは高機動車の体験試乗も実施し、約450任が楽しんだ。
 福井地本(本部長・堀博幸1海佐)は、「今回の市中パレードで自衛隊の普段の真摯な姿を広報し、福井県民による更なる理解と信頼を獲得し、防衛基盤の拡充を図る1日となった」としている。
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防大生が帰郷
母校訪問
〈長崎地本〉

 長崎地本(本部長・矢藤久雄1海佐)は、8月4日から18日にかけ、夏季休暇を利用した長崎出身の防衛大学校学生による帰郷広報を支援した。防大生は母校の県内5校(長崎北高、長崎南山高、大村高、口加高、壱岐高)を担当広報官とともに訪問するとともに、お世話になった各地域事務所において、成長した姿で、進路指導担当教諭や後輩に防大での学生生活について丁寧に説明していた。
 特に、今年、推薦入試で初の女子学生として入学した壱岐高校出身の山下眞智子さんは、真っ白な夏制服で溌剌と母校を訪問し、恩師への近況報告や後輩への魅力的な広報を実施した。また、佐世保南高校出身の双子の防大生(兄・外薗孝史学生、弟・克哉学生)は、お世話になった佐世保出張所において、推薦入試と一般前期での合格体験に基づく双子ならではの息の合った説明を行うとともにメッセージビデオの撮影を作成するなど積極的に受験希望者の魅了に努めていた。
 長崎地本は、「各広報官も現役防大生とともに募集広報する機会を得たことは極めて有意義であり、志願希望者や受験を決めかねている生徒に対して、適切な情報を提供でき、受験の動機付けに前向きに作用したと手応えを感じた。これからも防大と連携しつつ、このような取り組みを継続していくとともに、各高校進路指導教諭を始め、ご父兄の皆様との良好な関係を構築していく重要性を再認識できた」としている。
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秋の採用試験開始
自衛官候補皮切りに
〈茨城地本〉

 茨城地本(本部長・許斐輝幸1陸佐)は、9月6日に古河駐屯地、7日は霞ヶ浦駐屯地において、本年度最初の自衛官候補生の採用試験を実施した=写真。
 茨城県内の有効求人倍率が一倍超えという厳しい募集環境のなか、志の高い適格者を早期に獲得するべく、高在生への採用試験が開始される15日以前の最初の週末に、既卒者を対象とした採用試験日を設定した。
 2日間で延べ30人が受験したが、なかには今回の自候生はもちろん、今春予備自衛官補に採用され、今後予定している一般曹候補生の採用試験にもチャレンジする方や、自衛隊を任期満了退職後、自衛官の魅力を再認識し再入隊を決意した方など、様々な経歴の方が受験し合格を目指した。
 茨城地本は、「一人でも多くの志願者が試験を突破し、晴れて自衛官として活躍できることを願っています」としている。


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