防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   888号 (2014年8月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 9面 10面 12面

国民・地域を結ぶ、守る
地本便り

陸曹候補生猛特訓
1特科団
 第1特科団(団長・梶原直樹陸将補=北千歳)は6月4~20日、団最先任上級曹長・蛯原隆二准陸尉を担任官として団陸曹候補生等履修前教育を行った。
 教育は、陸曹候補生課程入校予定者20人に対して、陸曹候補生として必要な資質を涵養するとともに、共通的識能に習熟させ教育入校準備に万全を期すことを目的とし、精神教育、戦闘訓練、野外訓練及び訓練指導法等の教育が行われた。
 時間に追われた教育の中で学生達は体力、精神力、初級陸曹に必要な知識や指導力を向上させるとともに、同期の絆や時間の大切さを再認識し、陸曹候補生課程入校のための準備を整えた。
 17日に行われた総合訓練では、団長及び各部隊長等が見守る中、候補生達は体力、気力を振り絞り一丸となって任務を完遂した。
 教育終了後、候補生は「教育で学んだこと指導されたことを無駄にせず、確実に自分のものにしていきます」「自分に足りないものや努力しなければならないことに気付くことができました」「色々な知識や能力を吸収することができ陸曹教育隊入校への自信が付きました」と述べた。

飛騨川で漕舟訓練
35普連
 第35普通科連隊(連隊長・田丸正勝1陸佐=守山)は6月9日から11日、岐阜県川辺町の飛騨川に所在する川辺漕艇場において渡河ボートを使用した漕舟訓練を実施した。
 本訓練は平成12年に東海地方を襲った東海豪雨を契機に、翌13年から開始。第11回目となる今回は、渡河ボートのスペシャリストでもある第10施設3中隊(中隊長・神尾1陸尉以下17人)とともに汗を流し、地元各協力団体の方々に防災訓練の一端を披露した。
 毎回、訓練の最後には各中隊によるタイムレースを実施しており、各中隊の盛大な応援を受けて日頃鍛えた体力と団結力も競い合った。(10施設3中隊も参加)今回の競技では漕舟のタイムのみならずボートの組立及び離・着水の所要タイムも加算。重さ250キロを超えるボートを、息を合わせて慎重かつ迅速に取扱い、例年の二倍の距離となる往復2キロのコースをフルスピードで漕ぎ切った。
 今回優勝したのは、やはり第10施設3中隊であったが、連隊内トップの重迫中隊(中隊長・島根一陸尉)も優勝タイムとの差が僅か40秒という大健闘を見せ、会場を大いに沸かせた。
 訓練終了後、川辺町長からは「隊員の皆様の白熱した訓練を見て大変心強く感じる。町の施設を活用し、自衛隊の訓練を支援できて光栄。今後とも川辺町で訓練に励んで頂きたい」との嬉しい言葉があった。

水陸両用訓練
4師団
 第4師団(師団長・川又弘道陸将=福岡)は5月12~23日、「平成26年度第1回師団水陸両用集合訓練」を行った。
 この訓練は、水陸両用作戦に必要な知識、技能の修得及び資質の養成を目的に年4回実施するものであり、第1回については泳力強化、洋上生存術及びボート漕舟技術を行い、基礎的な知識及び技能の概要を修得した。

統制射撃訓練
2普連
 第2普通科連隊(連隊長・大崎達也1陸佐=高田)は6月16日から18日までの間、関山演習場で平成26年度第1回連隊統制射撃訓練を実施した。
 本訓練は効果的・効率的に射撃訓練を実施するために連隊が各中隊の要領を統制して実施したものであり、110o個人携帯対戦車弾(LAM)と81o迫撃砲は昼間に砲弾射撃、夜間には81o迫撃砲の照明弾射撃を行った。また、狙撃銃は基本的には右構えであるが、左目が効き目の要員は左構えで射撃するなど、本年2月末の「フォレストライト02」で米海兵隊から学んだ射撃術を本管中隊狙撃班が各中隊狙撃手要員に普及し、極めて精度の高い射撃が実施できる練度に到達した。

1級賞状めざし出陣式
埼玉地本
 埼玉地本(本部長・山本方之1空佐)は、6月25日、「埼玉地本出陣式」を本部庁舎会議室で実施した。これは7月1日に高校生等への募集活動が解禁される時期に合わせて、年度の目標必達を期して毎年実施している。
 出陣式には埼玉地本の協力10団体の会長等を招き、平成25年度の募集・援護等の成果報告と今年度の施策を説明した後、平成25年度最優秀事務所と優秀隊員に対する表彰が行われ、名誉ある優秀広報官には本部長からメダルが授与された。「本部長訓示」では、日頃の労をねぎらう言葉とともに「これからも部員一人一人が一層日々の業務にひたむきに取り組み職務に邁進して欲しい。来年は1級賞状を取って防衛大臣のところへ連れてって欲しい」と述べ、部員一同一層気を引き締めた。その後、出席いただいた来賓の方々から心強い激励の言葉を受け、各事務所長からそれに応えるように今年度の決意表明が実施されるとともに、祈願ダルマの目入れが行われた。最後は部員全員で勝ち鬨を上げ、今年度の「戦闘態勢」を整えた。
 埼玉地本は、昨年度業務全般にわたり優秀な成果を収めたとして2年連続で「第2級賞状」を受賞しているが、埼玉地本が来年こそ「第1級賞状」を受賞できるように、部員一丸となって更なる向上・飛躍を誓う絶好の機会となった。

羅臼で自衛隊をPR
帯広地本
 帯広地本(本部長・山下和敏1陸佐)は、6月14~15日の2日間、羅臼町羅臼漁港で開催された「第53回知床開き」の会場に「自衛隊PRコーナー」を開設し、多くの来場者に対して一般広報を実施した。このイベントでは羅臼町の海産物即売会、有名歌手の歌謡ショー、第5音楽隊の演奏など多彩な催しが開催された。
 「自衛隊PRコーナー」では、別海駐屯地広報班及び別海駐屯地曹友会とも力を合わせて、イベントチラシ、パンフレット及びポケットティッシュ等を配布し来場した地域の人々に対し自衛隊のPRを行った。また、装備品展示コーナーでは、軽装甲機動車等の展示・説明を行い、子供達から「かっこいい!」と歓喜の声が聞こえる中、自衛隊の主な活動概要について幅広くPRを行った。
 まつり会場内では、帯広地本キャラクター海上自衛隊の「ひマリン」が散策し、来場者からは「かわいい!」と声をかけられ、握手を求められて一緒に記念写真を撮影する等多くの人に親しまれた。
 帯広地本は、「これからも積極的に地域のイベント等に参加し地域の皆様に自衛隊活動に対する理解の深化を図っていく」としている。

地本新聞作成
香川地本
 香川地本(本部長・中村賀津雄1陸佐)は、今年度の新規事業として香川地本・香川県内の部隊等の活動状況を県内の多数の人々に周知し、幅広く知ってもらうことを目的に「香川地本ニュース」を作成し、自治体や協力者等に配布した。
 校正・作成は、香川地本の若手隊員たちによるもので、従来の「地本新聞」の発想にとらわれることなく、横書きで斬新なデザインとアイデアで香川地本の出来事や行事・広報官の紹介記事等を紙面で紹介している。
 年度初めの第1号の記事として、香川地本オリジナルマスコットキャラクターの紹介や香川県入隊入校予定者激励会の様子、陸上自衛隊第14旅団記念日行事、乗客の命を救った予備自衛官の活動記事等、新年度にふさわしい新鮮な記事で紙面を飾った。新聞作成に携わった若手新聞委員たちは引き続き、地元の善通寺駐屯地とタイアップしながら自衛隊のイベント等をお知らせするとともに、香川地本の出来事等を紹介し、防衛省自衛隊創立60周年記念に併せて幅広く一般の方々に配布、広報していく。

海自部隊研修
山梨地本大月地域事務所

 山梨地本大月地域事務所(所長・手塚昇1陸尉)は5月27~29日、山梨県東部地区募集相談員連絡会(相談役・平井成尚氏=山梨県防衛大学校協力会会長、会長・大関孝徳氏以下8人)の部隊研修(呉地方総監部・江田島)を支援した。
 この研修は山梨県から海上自衛隊幹部候補生学校へ入校した学生2人を激励するとともに、募集相談員連絡会会員の自衛隊に対する理解を醸成させ、募集基盤、防衛基盤の拡充を図ることを目的に行われた。
 呉基地研修では、呉総監への表敬に始まり総監部内の施設研修を行った。その後、交通艇による江田島の海自幹部候補生学校までの移動の間は、港湾めぐりをしながら自衛隊の艦艇を間近で見学し、護衛艦の迫力ある勇姿に感激している様子が伺われた。
 幹候校では校長表敬の後、山梨県から入校した学生2人と校長及び募集相談員で激励を兼ねて会食、学生からは、「学校生活は規則正しく厳しい生活ではあるが、激励のお言葉をいただき最後まで頑張って、立派な幹部自衛官になりたい」と新たな決意があった。
 会食後は、「教育参考館」等を見学し、旧海軍の歴史と、改めて戦争の悲惨さを実感し海自幹部候補生学校を後にした。
 最終日は原爆ドーム、広島平和記念資料館を見学し、原爆の惨禍の恐ろしさを垣間見たようであった。
 3日間の短い期間だったが、大変有意義で充実した部隊研修となり、研修参加者も大満足の様子だった。


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc