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自衛隊ニュース   888号 (2014年8月1日発行)
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8/24総火演抽選会実施
 初・公式アプリからも応募が可能
 8月24日に東富士演習場で開催される平成26年度富士総合火力演習の一般公募抽選会が7月11日、防衛省で行われた。6月2日から7月2日の約1ヵ月間の応募期間中、往復はがきによる応募数は23,441通、インターネットによる応募数は109,912通、合計133,353通に達した。(前年比15%増)はがきによる応募は昨年より若干減少したが、ここ数年の傾向通りインターネットの伸び率が高く前年度比19,328通、21%の増加となり、合計の応募数を押し上げた。当選倍率も前年度の20倍から24倍へと増加した。
 抽選は「はがき応募分」から始まり、会場の机に碁盤の目状にはがきの束を並べ、抽選箱から数字の書かれた2つのボールを引き、数字が交わる場所のはがきの束が当選となる。上尾秀樹陸幕監理部長、松永康則広報室長、栗木茂幸広報室統括らが出席し、中央業務支援隊の支援を受け、警務科隊員の立会いのもと厳正な抽選が行われた。
 続いて「ネット応募分」は、栗木広報室統括がマウスをクリックして一斉に抽選が行われた。
 また、今年度初の試みとして、当該演習および4月より始まったアプリ「陸上自衛隊LINE@」を広く周知するため、同アプリから申し込んだ人を対象に「先行申し込み・当選確率アップ」キャンペーンを実施。(1)通常より1週間早い申し込みが可能(2)特別抽選により当選確率がアップ という特典付だった。「陸上自衛隊LINE@」経由では8、370通の応募があり、倍率は全体の24倍に対し10倍だった。

自衛隊父兄会と連携した家族支援施策の推進 
 南海レスキュー26で緊急登庁支援訓練
中部方面隊
 中部方面隊は、6月1日から11日の間、南海トラフ地震対処の実効性の向上を目的として南海レスキュー26を実施した。
 この際、平成25年8月から24個駐屯地等において自衛隊父兄会と連携した家族支援施策を試行中であることから、方面隊は家族支援施策に関する理解促進を狙いとして、鯖江、久居、大久保、福知山、信太山及び伊丹駐屯地業務隊の緊急登庁支援訓練の父兄会研修支援を行った。研修には、福井県、三重県、京都府、福知山、大阪府及び兵庫県の各自衛隊父兄会会長等51人が参加し、訓練の実視及び部隊との意見交換等を行って、家族支援施策についての認識を深めた。
 中部方面隊は、28年度からの施行化に向け、自衛隊父兄会と連携した家族支援施策の推進を図っていく。

国緊隊総合訓練
待機態勢を確立

14旅団
 第14旅団司令部(旅団長・岸川公彦陸将補=善通寺)は、6月16日〜23日、平成26年度国際緊急援助隊総合訓練を実施した。本訓練は、派遣準備から派遣先国での活動までの一連の行動を総合的に演練し、7月中旬以降の派遣待機態勢の完整を図ることを目的として実施した。
 旅団は、昨年末から第14後方支援隊(隊長・神田敦1陸佐)を基幹として、国際緊急援助隊の待機態勢確立に係る準備を総合的かつ段階的に推進してきた。この間、特に以下3点の事項の確立を図り、本総合訓練においてもそれを実施した。
 1点目は、『家族を含めた心身の準備』である。外国、特に被災地という特異かつ厳しい環境での活動に当たり、心身の準備と、家族の理解と支えは任務遂行の前提となるものである。本訓練では、要員候補者のご家族に対し国際緊急援助隊の概要説明や訓練見学等を実施し、その理解の促進を図ることができた。加えて出発準備支援隊を編成し、煩雑多岐にわたる携行物品等の積載を側面からサポートし主力の派遣準備を容易ならしめた。
 2点目は、『任務遂行に必要な練度の保持』である。国際緊急援助隊は医療・防疫活動、車両事故や不審者対応等の不測事態対処及び警戒監視について適切に行動し、その練度を確認した。加えて国外における活動においては、関係機関との調整能力が必要となる。今回初の試みとして、本訓練にあわせて中央即応集団が、多数の関係機関(WFP、米軍、外務省、JICA、日本赤十字、国際NGO等)と共同した民軍連携訓練を実施した。この訓練と連携し、支援ニーズ等に関する関係機関との実際的な調整業務及びそれを部隊活動へ具体化するまでの一連の行動を演練することができた。
 3点目は、『チームワークの確立』である。国際緊急援助隊は集成部隊であり隊員相互の連携が不十分であったため、数回にわたる機能別訓練の実施により隊員相互の意思の疎通を図った。本演習では、これまで培った個々の機能別の訓練練度に加えて、隊本部の指揮幕僚活動や不測事態対処等を演練し、第14後方支援隊長の神田1陸佐を核心とする強固なチームワークの確立を図ることができた。
 今後、旅団は、約半年間の待機任務を迎えることになる。国際緊急援助隊の態勢維持部隊として指定を受けた誇りと矜持を堅持するとともに、引き続き練度を積み重ねて、派遣に際して、確実に任務を完遂できる態勢を維持する。

さらなる理解と信頼を
「家族感謝の日」を実施

第1高射特科大隊
 第1高射特科大隊(大隊長・飯田晃久2陸佐=駒門)は6月21日、駒門駐屯地において「家族感謝の日」を実施した。天候にも恵まれ、訓練展示装備品展示、試食コーナー、自衛隊車両体験試乗、第1師団音楽隊(練馬)によるファミリーコンサート等を催し、過去最大規模となる100人を超える隊員家族を迎え家族に対する感謝及び部隊に対する理解の促進と、隊員と家族のみならず家族間相互の交流を深めることが出来た。また、神奈川地本マスコット「はまニャン」、静岡地本マスコット「しずぽん」による支援を受け、子供たちの人気を集め大盛況のうちに行事を終了した。
 大隊は、今後も「家族感謝の日」を企画して、隊員家族からのさらなる理解と信頼を獲得できるよう努めていく」としている。

高知県の観光特使に
体育学校の山中3陸曹
 7月11日、自衛隊体育学校(学校長・保坂一彦陸将補=朝霞)で高知県出身の学生、山中詩乃3陸曹の高知県観光特使委嘱式が行われた。山中3陸曹は25歳。わずかな競技歴で近代五種日本代表に選出されロンドン五輪に出場した「シンデレラガール」。今後キャリアを積んで選手としてのピークを迎えるリオデジャネイロ五輪(2016年)、東京五輪(2020年)での活躍が大いに期待されている。
 今後は高知県内23カ所の観光施設の無料入場等の特典付きの名刺を配布する等の活動を通じて高知県の観光情報をPRする。観光特使は政財官、文化芸能やスポーツの分野で活躍する県ゆかりの様々な人物が高知県から委嘱されており山中3陸曹は420人目。
 高校卒業まで高知県内で育ち、入隊後も体育学校入校以前は四国の部隊に所属していた山中3陸曹だけに地元愛は人一倍だ。杉本嘉章・東部方面総監部総務部長(元高知地本本部長・高知県観光特使)、宮原厚次・体育学校第2教育課長(ロサンゼルス五輪レスリング金メダリスト)を交え高知県東京事務所の杉本明所長らと笑顔で歓談した山中3陸曹は「特使の委嘱は励みになります。様々な地方出身の同僚や国内外の大会で選手や関係者にたくさん名刺を配りたい」と笑顔で意気込みを語った。

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