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自衛隊ニュース   887号 (2014年7月15日発行)
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ハワイで水陸両用訓練
多国間合同訓練 リムパック
陸自が初参加
 6月30日から7月2日にかけて、陸上自衛隊はハワイ・オアフ島で行われている「リムパック(環太平洋合同訓練)2014」に初めて参加し、水陸両用訓練のための上陸訓練を公開した。
 今回参加したのは離島防衛を専門とする西部方面普通科連隊(連隊長・國井松司1陸佐=相浦)の隊員ら約40人。米海兵隊の大型輸送ヘリCH53に搭乗した隊員が、300メートル沖合の海に直接飛込んだり、泳いで上陸した8人に続き4隻の小型ボートに乗った隊員がそれに続く、といった訓練を行った。
 今回の参加は防衛計画大網に基づき新編される「水陸機動団」を見越し、水陸両用作戦及び日米の相互運用性の向上を図るのが目的だ。また、1980年から続けて参加している海上自衛隊のHA/DR(人道支援活動、災害救援)訓練に幕僚を派遣することで、HA/DRに係る幕僚能力の向上を図る。
 「リムパック2014」は6月26日から8月1日まで行われ、過去最大規模の22か国、艦艇55隻、航空機200機以上、兵士25,000人以上が参加する。

東京、茨城、愛知が1級受賞
平成25年度優秀自衛隊地方協力本部表彰

 全国50地本の中から、募集、援護、予備自衛官等管理及び渉外広報等業務でこの1年間特に好成績を収めた地本を表彰する「平成25年度優秀自衛隊地方協力本部表彰式」が6月23、24日、防衛省で行われた。
 24日に小野寺五典防衛大臣から第1級賞状が茨城、東京、愛知の3地本長に、23日に岩田清文陸上幕僚長から第2級賞状が12地本長に副賞とともに授与された。小野寺大臣は「ご苦労様でした」などの言葉をかけながら茨城、東京、愛知の3地本長に賞状と副賞の盾を授与し、式典後は受賞地本長と親しく懇談し労った。岩田陸幕長は1級受賞も含めた全15本長が出席した懇親会で「おめでとう。各地本長が先頭に立ち、部員全員が一丸となって任務達成に邁進したこれまでの労を多とする」と祝意と労いの言葉を述べた。

3地本25年度の多様な活動
 茨城地本(本部長・許斐輝幸1陸佐)は、アニメの舞台である茨城県大洗町で開催された海開きイベント及び10式戦車が参加した陸幕広報と連携し艦艇広報を行ったほか東方管内10地本と福島地本から航空学生希望者など計約170人が見学した空自百里基地ツアーを実施した。東京地本(本部長・高田克樹陸将補)は東京モーターショーのような国際的イベントから商店街の催しまで幅広く参加したほか、25年度は秋に東京国体が開催され空自ブルーインパルスの開会式での展示飛行にも調整役となった。2月の大雪災害では都庁に要員2名を派遣し孤立地域等に係る情報を収集した。愛知地本(本部長・市川文一1陸佐)は県内各地での市街地広報、県内所在の駐屯地や基地の見学、名古屋港での艦艇広報、進路・就職説明会などを有機的・一元的に連携し成果向上を目指す「リクルート大作戦2013」を行った。

【平成25年度優秀地方協力本部】
【第1級賞状受賞】▽茨城(本部長・許斐輝幸1陸佐)▽東京(本部長・高田克樹陸将補)▽愛知(市川文一1陸佐) 【第2級賞状受賞】▽旭川(本部長・児玉巌1陸佐)▽宮城(本部長・笹木明仁1陸佐)▽山形(本部長・武野浩文1陸佐)▽群馬(本部長・北澤直樹事務官行(-)8)▽埼玉(本部長・山本方之1空佐)▽石川(本部長・福應光二1空佐)▽福井(本部長・堀博幸1海佐)▽島根(本部長・山口芳正1陸佐)▽徳島(本部長・森真規1海佐)▽香川(本部長・中村賀津雄1陸佐)▽熊本(本部長・山中敏弘1陸佐)▽鹿児島(本部長・深谷克郎1海佐)

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東京地本本部長・高田克樹陸将補
 東京地本は、平成26年6月24日、防衛大臣より第一級賞状を受賞致しました。これもひとえに協力団体の皆様を初め多くの皆様のご支援、ご協力並びに歴代本部長を初めとしたOBの皆様、関係部隊等のご指導の賜物と深く感謝申し上げます。
 本受賞は、適切な人材を確保する募集業務、隊員が後顧の憂いなく活動するための再就職を支援する援護業務、予備勢力の確保・堅持・増進するための予備自衛官業務の「3つの柱」に加え「運用を支える地本の役割」を実施するための各種施策を隊員一人一人が高い使命感をもって取り組んだ結果であると認識しております。
 適齢者人口の減少、企業の雇用回復等地本を取り巻く環境は、引き続き厳しい状況ではありますが、驕ることなく、感謝の気持ちを忘れずに、隊員一丸となり、さらなる飛躍を遂げる年になるよう今年度も職務に励んでいく所存です。今後とも東京地本に対するご支援ご協力よろしくお願い申し上げます。
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茨城地本本部長・許斐輝幸1等陸佐
 平成二十五年度地方協力本部表彰式において小野寺防衛大臣から第一級賞状を戴きましたことは誠に誉れなことです。
 茨城地本の第一級賞状の受賞は、昭和三十一年に前身の茨城地連創隊以降、通算五十八年の歴史の中で、昭和六十年度に続き、二十九年ぶり二回目になります。
 今回の受賞に至るには、この二十九年間厳しい募集・援護・予備自業務が続く中、諸先輩方の長年にわたる努力の積み重ねと、その姿を、現職職員が忘れることなく『努力はうそをつかない』との信念の下、業務に邁進してきた良き伝統が受賞につながったものと確信しています。
 また、職員一人一人が常日頃から、担当する方々の『人生を幸せにする心』を持って業務に当たったからと考えています。この温かい地本であることを私たちの心の財産として、引き続き業務に当たり、次に続く地本職員への良き伝統を継承して行きたいと思っています。
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愛知地本本部長・市川文一1等陸佐
 厳しい募集・援護環境が継続する中、全国の地方協力本部がそれぞれ目標達成のため英知を尽くし各種業務を遂行しているところと思われます。その中で、今回、愛知地方協力本部の努力・成果が評価され防衛大臣から表彰されたことは、誠に光栄の至りであります。
 地方協力本部の成果は、地域ごとの特性に大きく左右され、また、遅効的な施策がのちのち大きな成果を生むことが多々あります。今回の表彰についても過去の諸先輩方の努力と愛知県の各部隊、協力団体等のご支援、そして全国の地方協力本部はじめ全自衛隊の広報努力の賜物であることを再認識し、驕ることなく更に前進してまいりたいと思います。
 景気が回復する中、更に募集環境は厳しさを増しております。また、自衛隊の認知度が高まる一方、自衛官を職業の一つとして捕らえる若者は相変わらずの少数派です。この辺のギャップを埋めるごとく脳漿を搾って参りたいと考えております。引き続き、ご支援、ご協力、ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

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