防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   886号 (2014年7月1日発行)
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地域との絆を一層強く
地本便り

日本海海戦を偲ぶ
記念大会を支援
福岡地本
 5月27日、福岡地本(本部長・秋葉瑞穂1陸佐)は、日本海海戦記念大会(会長・末吉紀雄・福岡商工会議所会頭)を支援した。
 この行事は、連合艦隊がバルチック艦隊を対馬沖で迎撃し、日露戦争の帰趨を決した日本海海戦(1905年5月27日)における彼我の戦没者勇士をはじめ、産業・貿易・漁業の発展に伴い、その陰で尊い犠牲となった海洋殉難者の慰霊式を営み、我が国の隆昌と世界平和を祈念し毎年5月27日に行われている。
 海自は昭和37年から護衛艦を派遣し洋上追悼式への協力を実施しているが、今年は掃海母艦「うらが」(横須賀)が前日に入港し対応した。筥崎宮で平和を祈る神事を営んだ後、参列者が乗艦し洋上追悼式に臨んだ。天気晴朗、波も穏やかで約600人の参列者を乗せた「うらが」は静かに博多湾沖へと出港した。洋上追悼式は後部甲板で行われ、真の世界平和を祈念するとともに弔銃で御霊の冥福を祈念、献花、供物を捧げ彼我の戦没者を慰霊した。

街角で公開生放送
道ゆく参拝者にもPR
島根地本
 島根地本(本部長・山口芳正1陸佐)は、6月14日FMいずも公開生放送で、島根地本の活動内容をはじめ、航空学生、護衛艦「まつゆき」の一般公開等に関する広報活動を実施した。
 公開生放送は、平成の大遷宮が行われた出雲大社参道の入口にある出雲大社スタジオで、多くの観光客が行き来する中行われた。
 広報室長の高木1海尉は、冒頭の自己紹介で番組パーソナリティから、自衛隊に入隊したきっかけを聞かれ、「空自浜松基地の近くで生まれ、上空を毎日のように飛んでくる自衛隊機を眺めているうちに、飛行機への憧れを感じ、いつの日か空を飛びたいと思うようになりました。それがきっかけで自衛隊の航空学生として入隊しました」また、洋上を飛んでいるときに一番感動したことは何かという問いに「イルカの群れやくじらを見ることができたことです。また、夜間飛行のとき洋上から見る景色がとても綺麗で感動します」と答え、「夢を叶えるなんてすごくかっこいいですね」と賞賛される等、航空学生を広くPRすることができた。
 また、護衛艦まつゆき一般公開のPRでは、「普段見ることができない海自の護衛艦が浜田港にきます。艦内の見学は勿論、哨戒ヘリコプターやゆるキャラもやってきますので、ぜひ皆さんもおこし下さい」と艦艇一般公開を多数の県民に周知することができた。
 放送は、ガラス越しに外から見えるスタジオで、音声も参道に流れており、道行く多数の参拝者も足を止めて注目していた。
 島根地本では「今後もラジオ放送等様々な広報手段を活用し、効果的な広報活動を続け、自衛官募集活動の活発化を図りたい」としている。

ルーキーたちの25km行進
各地で激励
滋賀地本
 滋賀地本高島地域事務所(所長・山口明陸曹長)は6月5日、高島地区自衛官募集相談員らの自衛官候補生に対する激励を支援した。
 この日は、今津駐屯地第3戦車大隊で実施中の自衛官候補生の教育の中でも最も厳しい25km行軍が行われた。募集相談員は小雨の降る中、行進中の新隊員らを大休止地点で出迎え、一人一人に「頑張って」と声を掛けつつ激励品を手渡し拍手で労った。新隊員達は温かい激励に「ありがとうございます」と元気よく応えた。また、昼食休憩中に相談員から「歩くのはしんどくないですか」と話しかけられると、疲れた様子も見せず「大丈夫です。まだまだ頑張れます」とハキハキ答える隊員も。相談員は新隊員が装備している背嚢や鉄帽を手に「こんなに重たいものを持って歩いてるのか」と驚きつつ自衛官らしくなった彼らに感激していた。その後、大休止を終えた新隊員達は、相談員の声援に見送られ残りの行進へスタートした=写真。
 滋賀地本は、今後も協力者と連携した隊員等入隊後の激励支援を通じ更に滋賀県出身者との絆を深めていく」としている。
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札幌地本
 札幌地本岩見沢地域事務所(所長・青木広幸2陸尉)と自衛隊父兄会岩見沢支部(支部長・田中均氏)は6月5日、北海道大演習場で実施された第12施設群(群長・末廣和祥1陸佐)「自衛官候補生課程25km行進訓練」を激励した。我が子の訓練姿を直接見るとともに自衛隊に対する理解及び父兄会への入会促進を図ることを目的として行われ父兄会員13人、前期教育中の隊員父兄11人が参加した。
 行進訓練は起伏の激しい演習場の中で早朝より開始され、父兄等は暑さと疲労で汗まみれになった自衛官候補生をゴール地点で盛大に出迎えた=写真。
 到着後、支部長から「25km行進を完歩したという自信を持って、色々な事に励んでもらいたい」と労いの言葉が送られ、慰問品の冷えたスポーツドリンクが父兄から配られた。

進路指導教論に説明
静岡地本
静岡地本(本部長・山下愛仁1空佐)は、6月12日、静岡県護国神社直会殿(静岡市葵区)において「平成26年度高校教職員連絡会議」を開催した=写真。
 当会議は、高校の進路指導担当教諭に対して自衛官等募集の現況を説明することにより理解と認識を深めてもらい、募集基盤の拡充を図ることを目的とし年数回行っているもので、今回は県内42校の進路指導教諭43名が参加した。参加教諭は、静岡地本募集課長による情勢ブリーフィング、募集班長による募集状況等の説明に終始真剣な表情で聞き入り、会議終了後には「今後の進路指導の参考にします」等と述べていた。
 静岡地本は、「今後も引き続き進路担当教諭と連携を密にして、自衛隊に対する理解と関心を高めてもらい受験希望者の拡充に努めていく」としている。

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魁の風
〜中央即応集団〜
5次から6次へ引き継ぎ
帰国の井川1陸佐に第1級賞詞
UNMISS

 国づくり支援のためUNMISS(国連スーダン共和国ミッション)に派遣されている南スーダン派遣施設隊は6月15日、第5次要員(陸自第3師団基幹 隊長・井川賢一1陸佐)と第6次要員(陸自第5旅団基幹 隊長・野村昌二1陸佐)の指揮移転式をスーダン現地で行った。式典では井川1陸佐が野村1陸佐へ隊旗と看板を申し送り、任務を引き継いだ。
 5次要員は昨年12月に首都ジュバで活動を開始したが、同時期に南スーダン政府軍と反政府勢力の軍事衝突が発生。ジュバ周辺は比較的平穏だったが断続的な内戦状態の南スーダンで、以後は大量に発生した国連施設内の避難民のために、給水支援や医療支援、テント用の敷地造成、道路整備など各種活動を実施。国連トンピン地区内で隣り合う日本隊・インド隊の宿営地を繋ぐ橋の建設などの任務も完遂した。6次要員は6月16日の避難民居住区域の外周警備道の整備を皮切りに施設活動を開始した。
 5次要員は6月初旬、下旬と二波に分かれ日本へ帰国。6月21日には第3師団司令部のある千僧駐屯地(兵庫県伊丹市)で武田晃防衛副大臣出席の下、帰国行事が盛大に行われた。
 6月24日には井川1陸佐が防衛省で小野寺五典防衛大臣に帰国報告を行い、大臣から防衛功労章を添えて第1級賞詞が授与された。
 その後、井川1陸佐は報道陣の取材に応え「施設化部隊の機械力を駆使し、排水溝の整備や敷地造成を行い(現地で)非常に感謝された」と活動を振り返った。


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